(アメリカ催眠学会HPより引用。)
「獅子は千尋の谷に子を落とす」、「可愛い子には旅をさせよ」、「艱難なんじを珠にす」という言葉がある。苦労してこそ人間は成長するという話だろう。
これらは、成長のためにはストレスが必要だという意味である。だが、ストレスはときに「害」になったりもする。「害」になったときには、わざとトラウマという言葉を用いる。
幼少時のストレスは将来の人間形成にどんな役に立つのか、または害になるのかが前もって分からない。害になったときに限ってトラウマと称する。つまりトラウマとは後付けの名称なのだ。そういうのって、思い切り恣意的ではあるまいか?だから私はトラウマという概念が好きになれないのである。