トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

315MHz-4CH送受信機を試す

2012-06-06 09:58:20 | おもちゃ病院

Img_2407_rImg_2411_r  ユニックラジコンの修理(到達距離が短くなった)の問合せが有り、簡単に原因が掴めそうな感じがしたので、引き受けて送ってもらった。
FMのAF出力をコンパレータで波形整形している部分が有り、最初、これの半固定抵抗を調整したら、簡単に距離が伸びる様になったので、調整ずれが原因だろうと、念のため新品の抵抗に交換して様子を見た。
車に50MHz(ラジコンは49.5MHz)のホイップアンテナをつけて距離を伸ばしていくと25m以上は届いたので問題無いと思ったのだが、やってるうちに段々と距離が短くなって、終いには全然動作しなくなったりするので、振り出しに戻ってしまった。
スペアナや、SGを使ってレベル変化を見ていると送信機のレベルが時間とともに低下する現象が見られる。依頼者に再度確認したら、やはり同じ現象が有ったとのことでした。
送信機に使用しているトランジスタは次の通りで、全てマルツパーツに在庫が有りました。
発振用    2SC1674 (マルツ@84)
逓倍用    2SC1675  (マルツ@94)
送信増幅用 2SC2026  (マルツ@126)
一番怪しいのは低損失5V出力低電圧レギュレータ(SII製S-81250HG)で、出力電圧が5Vのはずなのに4V~2V程度しかなく(入力電圧は6Vと正常)、素子の不良は負荷電流の増加は継続調査の必要あり。
サフィックスHGとSGは最大入力電圧の違いで16V/12Vとなる。
念のため受信機のナローバンドFM-IF-IC(MC3361C)とコンパレータ(LM393)も注文して交換して見ることにした。
前回、故障原因の一つだった送受信マイコンのクロックに使われているセラロック(560kHz)は、以前購入した余りがある。

Img_2424_rImg_2425_rImg_2432_rImg_2429_r 到達距離の確認に、受信機接点に電子ブザーをつけてモニターしているが、聞える限界が有る(夜中に実験)ので、この接点を、以前購入してあるaitendo製315MHz-4CH送受信機セットの受信機スイッチに接続してやれば受信機で接点のON/OFFが確認出来るだろうと、まずは送受信機での到達距離を見てみた。
送信機は
アンテナから3mの輻射電界強度が「500μV/m以内(54dBμV/m)」が微弱無線の規定があるので、内蔵ロッドアンテナを変更することは出来ない(送信機は珍しい12Vの小型電池MN27,MS27V27GA,L828x1が使われている:ネットでは300円前後で簡単に入手可能だが)。受信機は10cm位の被覆銅線が使われている。これは受信なのでアンテナの規制は無く、マッチングしたものにすれば到達距離は伸ばせると思う(これの動作電圧もリレーの関係で12V)。
受信機を室内に置いて、これもブザー音で確認する様にしたが聞える限界の30m以上は届いている様だ。
この周波数帯は車のキーレスエントリーにも使われており、確かに車によっては30m程度届くから、そんなものなのだろう。
これのエンコード(PT2262)とデコード(PT2272)に使用しているICは、以前赤外線通信でも実験したことが有りIDの設定ポートにより組み合わせが531,441通り変えられる。

コメント
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