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この馬券に神が舞い降りる

だから...
もうハズレ馬券は買わない。

1回中山3日目

2012-01-09 09:26:58 | 馬券
【フェアリーステークス】

加納真唯子は、水沢競馬場での皆川麻由美騎手の取材を終えて、車中の人となっていた。
盛岡まで戻り、その間に皆川騎手の引退の記事をまとめた。駅地下の「磯よし」で内容を読み返して送信をした。

競馬サークルの中で、女が生きていくのは難しい。30歳を前に鞭を置いた皆川。取り立てた成績があるわけではない。一様に女性騎手は騎乗馬に恵まれない。騎手に限ったことではない、女は男の倍、働かなくては男に認められない。
しかし皆川は家業を継ぎ、結婚をする。それはそれで羨ましい気もする。

日本酒を口に運びながら、競馬新聞を広げた。斜め向かいに座っていた男性が、そんな姿を目にとめた。「らしくない」といことだろう。
スマホで出馬表は確認できるのだが、こういう行為が好きなのだ。

中山のメインレースは3歳牝馬のフェアリーステークスだった。
この時期の3歳戦に出走して来ているようでは、将来性はしれたものだ。
社台ファームの⑬オメガハートランド、⑮シャンボールフィズ、④ダイワミストレス
ノーザンファームの⑪ラシンティランテ
白老ファームの⑦アイリスフォース
このあたりで決着するだろう。だが彼女たちには興味はなかった。

京都の淀短距離ステークスに出走する6歳牝馬に目を移した。
30歳を過ぎた真唯子には自分を重ねるものがある。もっとも自分がオープン馬の実力があるとは思っていないが。
⑨ワンカラットの57kgは酷に思えた。⑦シセイカグヤの方を軸にと思ったが、⑤セブンシークィーンの方に目がいった。和田竜二騎手に乗り替わっていたからだ。
「たつ年、5番か」
敷居が高いのは分かっているが、ここは勝負に出なくては。
酔うほどではないが、酒がはいったためかもしれない。

注文していた漁火丼が運ばれてきた。真唯子は新聞を折りたたみ、京都のメインレースの馬柱を読み返した。よくみれば海の香りがして、真唯子は小さく笑った。

<皆川真唯子の馬券>
三連複 ⑤⑦軸で総流し 500円×12点
コメント
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