この馬券に神が舞い降りる

だから...
もうハズレ馬券は買わない。

2回中山8日目

2012-03-18 13:48:13 | 馬券
【それぞれの3.11 ②】
加納真唯子はインフルエンザで床についていた。
ここのところ忙しく、多少無理をしすぎたかもしれない。
朝、修司たちを見送ったあと、昼過ぎまで眠った。
修司が用意してくれた昼食を摂り、ふたたび眠りについた。

震災の夢を見た。
真唯子も中学生の時に、神戸で震災に遭っている。
高熱を発するときには、決まってその夢を見る。
忌まわしい記憶とともに。
それが現実なのか、悪夢なのか、真唯子自身の記憶も定かでない。

21時過ぎに修司が戻ってくるまで、そんな夢の繰り返しを重ねた。
汗で熱が下がった気がした。

「真唯子が好きな、マーボ豆腐だけど食べられるかな」

修司は良太と竜太を送り届けてから、真唯子のお気に入りの横浜の店で、
中華粥とマーボ豆腐を買って戻ってきた。

「食べさせてくれたら、なんとか」

ベッドで横たわる真唯子の腰元に枕をはさんで身体を起こし、
温めなおした粥とマーボ豆腐を、修司は真唯子の口に運ぶ。

テレビはどこのチャンネルも、昨年の震災にあわせた特番を組んでいた。

修司の優しさに包まれ、テレビの映像をあわせ、自分の幸せを感じ、
自然と涙がこぼれ落ちた。



馬券的な妙味としては、阪神大賞典よりもスプリングSだろう。

2歳チャンピオンの⑪アルフレードと⑨ディプブリランテを除くと、当確線上の馬が多くて、面白いレースが期待できる。
2頭出しの堀宣行厩舎。ストローハットはPOG馬なので、個人的期待が高いが、調教状態を見ると、7点というところ。
尾関知人厩舎、藤沢和雄厩舎の関東トップの師弟コンビも、ここでの権利取りを目指している。調教判断では⑩サトノギャラントの方が状態がいいように見えた。
札幌2歳Sは能力評価が高いレースだが、優勝馬の⑭グランデッツァ、3着の③マイネルロブストが出走。調教状況では前者は抜ける魅力に欠けるが、鞍上がM.デムーロ騎手となり、その真価が発揮できるか。後者は大飛びで、馬場が気にかかる。
⑤バンザイ、⑬ゼロスも見限れない。
⑪、⑨の2頭では、ディープブリランテが目一杯の追い切りに見えた。
本命は⑩サトノギャラントに打つ。
それにしても、グランデッツァとサトノギャラントを、新馬で破ったマカハにもっと頑張ってほしい。
コメント
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