この馬券に神が舞い降りる

だから...
もうハズレ馬券は買わない。

1回中山2日目

2012-01-07 22:17:46 | 馬券
【シンザン記念】

「3.11」。
多くの人々が、この日を境に生活が一変してしまった。柏木修平もそのひとりだ。
福島の地で小さな牧場をやっていた。数年前妻に先立たれ、牧場は他人手に渡った。そう本当に修平の人生が変わったのはこの時からかもしれない。牧場は他人手に渡ったが、オーナーの好意で牧夫として息子ふたりと身を寄せていた。
あの日、修平は押し寄せる津波の中、馬たちを必死の思いで守った。幸いにも馬たちはみな無事だったが、原発事故の影響で、結局、牧場は閉鎖せざるを得なかった。

柏木修平は、シンザンが有馬記念を勝利した昭和40年12月26日の3日前の23日、この世に生を受けた。勤め人だった父親はその時に、自分の息子が馬の仕事に携わるなど、想像すらできなかっただろう。

福島での残務整理がつき、1月10日からは北海道での働き口を見つけた。息子ふたりは、川崎に暮らす、修平の義弟である修司のところへ預けることになった。修司に息子を預け、羽田から千歳に飛ぶ。年末年始の慌ただしさのなかで、息子たちと会話らしい会話も交わしていない。レンタカーの後部座席で眠る、ふたりの息子の寝顔を確認すると、彼らとゆっくりと時間を共有してやれなかったことを修平は後悔していた。

週末には息子たちと馬券の予想をするのが常だったが、今年は金杯も見ていない。
車を借りるとき、レンタカー会社の佐藤が言っていた。
「今年は中山金杯が『蛯名』で、京都金杯が『松岡』。エビと松だなんてJRAもすこしは気つかったんだっぺ。もっとも松岡は最終で転げ落ちで骨折したけどなぁ。」
松岡正海騎手は昨年の落馬以降精彩を欠き、落馬の繰り返しだ。噂では、怪我が治りきっていない状態で騎乗していることが原因と言われていた。
若いから無理をするのでは、若いからこそ遠回りをしてでも、自分の道を固めるべきなのだ。今度こそは、しっかりと怪我を直して復帰してもらいたい。

守谷SAで車を止め、息子たちを起こして休憩をとった。缶コーヒーとスポーツ新聞を買った。シンザン記念の出馬表に目をやった。浦河の2頭が気になったのはこれから向かう気持ちの高ぶりかもしれない。修平は2頭の馬連を選び、携帯から投票をして、後部座席の息子たちに新聞を渡して、車を走らせた。

<修平が購入した馬券>
⑥プレミアムブルー、⑭レオンビスティー。


ささやかな旅立ちに期待をかけた「幸・福馬券」。
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今年もよろしくお願いします

2012-01-07 09:37:35 | 競馬
2012年が明けて7日目ですが、今年もどうぞよろしくお願いします。

皆さんの金杯の結果はいかがだったでしょうか。

秋田の田舎で今年の競馬の幕開けを迎えたのですが、スポーツ新聞で予想はしたものの、生放送での競馬観戦は無理と諦めていたら、父がテレビ放送ならしているとのこと。

NHKとEテレと民放3局しかないのに、競馬はやっていないでしょう。
ましてや平日、生放送はないと思っていたが、おもむろにBSに合わすとBSジャパンが映し出された。なんという文明の進化。無事に生で競馬放送をみることができました。

だったらもっと早くにいってくれたらパドックを見て、もう少しは確実な予想ができたのに。



まぁ、運試し程度なので外れても、致し方なしなのですが。

中山が外れて、京都金杯をと思っていたら、BSジャパンでの放送はここまで。
京都のパドックが映れば、馬券を購入しようと思っていただけに、残念。

京都金杯の時間が近づき、もしやBSイレブンも放送されているのではと思い立ち、チャンネルを上げていくと、競馬中継。
なんだ、BSイレブンも放映されているではないか。ということはもっと前からレースを見ることができたということか。

秋田の田舎は競馬過疎地だと思っていたが、いつの間にか競馬文化は充実していた。
田舎に引っ込んでも、苦労はなさそうだ。
コメント (2)
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