Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

バリの病院に思うこと

2012年03月11日 | バリ
 私が学生時代から30年近くお世話になっているガムランとワヤンの師匠であるS先生が2週間以上入院している。はじめはタバナンの公立病院に入院していたのだが、やはり施設や検査の問題からデンパサールにある大きな公立病院に移った。
 いろいろな検査が必要なのだが、タバナンの公立病院には検査機器はあっても、それを操作できる人がいないという。それで公立病院に移ったのだが、一つの目の検査を終えても、医者が忙しくていっこうに検査の結果が知らされない。医者がミーティングをする時間がないらしい。さらに大腸カメラの検査が必要だというのだが、公立病院のカメラは壊れていて使えないという。払えるお金があるのなら私立病院で検査をするように勧められる。
 バリでも外国人が行くような私立病院や、ジャカルタの大きな病院ではこんなことはありえない。しかし一般のバリの人々が通う病院はまだまだこんな状況なのだ。なんだか悲しいやら、くやしいやら……。師匠に早く元気になって欲しいと祈るばかりである。

緑のクリームボール出現

2012年03月11日 | バリ
 バリに来たら食べるおやつが、クリームボールである。このブログにも何度も登場したパンである(過去のブログが多すぎて、探してリンクをはるのが、面倒くさくなってしまったのであしからず)。今回、緑色に着色したクリームボールが新たに登場したのを発見した。値段は昨夏と同じ6,000ルピア。6個入りなので日本円にすれば、一個5.5円くらいである。
 それにしてもなぜ緑にしてしまったのだろう?ちなみに、この包装のビニール袋に小麦粉、バター、卵、塩、酵母が、材料として表示されている。こういう表示がされていること自体、すごいことだと思うが、着色料についての表示がない。表示の材料だけでは緑になるはずがない。たぶんちょっぴりすぎて、材料には勘定されないんだろう。
 なぜぼくは緑のクリームボールを買ってしまったのだろう?ちゃんと着色をしていない普通のクリームボールだって同じに棚に並んでいたのだ。にもかかわらず、ぼくはこのクリームボールをとっさに選んでしまっている。
 そうだ。これが「商売」なるものなのだ。クリームボールを緑色に変えた密かなる戦略にぼくは引っ掛かってしまった。緑のクリームボールはきっと声をひそめて笑っているのだ。人間は、日々の生活の中に、わずかな変化を無意識で求めているのかもしれない。「わずかな」というところが重要なんだろう。パンをほんのり緑色に着色したような……。