昭和30年代まで浜松には南から北に奥山線という電車が走っていたという。浜松から、現在、直虎にもたびたび登場する「奥山」という場所までだったらしい。戦前は浜松鉄道、戦後は遠州鉄道となったが、残念ながら1960年代には廃線となった。詳細は「奥山線」で検索してみてほしい。ウィキペディアにはちゃんと書かれている。
さて、この線路のあとはほとんど住宅地へと変わったのだが、一部線路のあとは遊歩道として今も残されている。もっとも風情があるのが亀山トンネルのあたりで、電車のトンネルがそのまま残されていて、風情のある場所だ。浜松城からもほど近いがよほどの電車好きでなければ、遠方からわざわざこの地を訪れることはないだろう。
このトンネルを抜けると桜並木が続いている。残念ながら日曜日のウォーキングで出かけたために満開を過ぎてしまったが、それでも実に美しい。桜の木はきっと廃線後、遊歩道として整備されたものだろうが、それでもここは浜松で大好きな風景の一つである。