ov-chipkaartなるオランダ版suicaが、ほぼオランダ全土で用いられるようになったらしい。しかし、これまでオランダでは切符は買うが、その切符を鉄道会社やバス、トラムの会社が回収するということがなかった。ようするに切符を買えば、それで終わりなのである。だいたい改札口がないので、電車やトラムの中で、検札に会わなければ「ただ乗り」だってできてしまった(もちろん今も同様に切符を購入して乗ることもできるが、その場合、チェックアウトはない)。
ようするにオランダ人は日本人と違い、チェックアウトという習慣がなかったである。そのため、ov-chipkaartでチェックインしても、当初、多くのオランダ人が下りる時にチェックアウトを忘れてしまったらしい。この場合は、トラムやバスだと4ユーロ、電車だと20ユーロがひかれてしまう。ようするに、大損するわけだ。
チュックアウトを忘れないようにと、トラムでは駅ごとに「降りるときはチェックを忘れないでください」とオランダ語でアナウンスがある(トラムによっては英語でもアナウンスされる)。しかし、トラムは一駅間が、せいぜい長くて1分なので、ほとんど、「チェックアウトを忘れないでください」と鳴り続けているようなものである。正直、お経のように聞こえるのだ。オランダ人がチェックアウトの習慣がついたとき、このアナウンスも消えるのだろうか?(写真はトラムの中にあるチェックイン、チェックアウトの機械)