早春の息吹がさんさんと感じられて輝いている花だ
サンシュユ(山茱萸)は中国名を音読みしたもの
別名の春黄金花は、牧野富太郎が提唱した名前
中国、朝鮮半島原産で、日本には薬用として江戸時代(1720年頃)渡来した
ミズキ科の落葉小高木で3m程になる
枝は斜め上向きに伸びる
葉は対生で、枝先に集まって付く
葉身は4~12cm程の広卵形
先は尾状に鋭く尖り、縁は全縁
花は3~4月、葉の展開前に咲く
短枝の先に、3cm程の散形花序を出し、淡黄色の小さな花を多数つける
花弁は4個、長さ約3mmで先は尖り、反り返る
雄しべ4個、花柱は1個
果実は核果
2cm程の長楕円形で、9~11月に赤く熟す
核は1cm程で中央に縦の稜がある
果実を果実酒にすると美味しい
果肉を乾燥したものは薬用に使う