トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ヨトウガ

2011-12-16 | 虫類


幼虫はヨトウムシとして有名なヨトウガ

ヨトウムシは夜活躍するので付いた名前
この幼虫はキャベツ ハクサイ ダイコン エンドウ ダイズ ナスなど多くの野菜を食べて害をする
更になえの根際を食いきって倒すのでネキリムシともいう どうしようもない害虫だ

チョウ目ヤガ科のガで大きさは4cmほどだった
都心のヨトウムシは何を食べているのだろう

クロツラヘラサギ

2011-12-15 | 野鳥


川越の少し先でクロツラヘラサギが見られた

サギとは言うが コウノトリ目トキ科の鳥でトキの仲間 体長73cm
一緒にいたアオサギは93cm カワウは82cm

繁殖地も個体数も少なく世界的に希少な鳥
なのだが沖縄では定期的に越冬しており 銚子や葛西臨海公園など都心部周辺でも見られることが比較的多い

スズメノショウベンタゴ

2011-12-14 | 虫類


イラガの繭をスズメノショウベンタゴとか スズメノタマゴ言う
タゴは水や肥料を入れて天秤棒で担ぐ桶や 畑に置いた小便貯めのカメを言うらしい

中の幼虫が出てくるときに上部を綺麗に丸く開けて出て羽化する
後の殻が桶や甕に見立てられてのネーミング

イラガの幼虫は9月の16日にアップしたが中々見ごたえのある姿をしている
ニックネームが電気虫 刺されるとビリビリくるそうだ

茶色の筋が入り中々粋なデザインで触ると結構硬い
カエデの枝にあった 大きさは1cm+位
このまま越冬して春頃に羽化する

ゲンノショウコ

2011-12-13 | 樹木 草花


ゲンノショウコの実が生っている

最初は槍のようにツンと尖っているが 乾燥してくると下の方がはじけてまくれ上がる
はじけた勢いで抱えていた種を弾き飛ばす 1m位は飛ぶそうだ
種の散布を自力で行っている

全部はじき出した後の形がお神輿のようなので 別名「神輿草」 独特の形が面白い

花は関東には白花 関西には赤花が多いと言うが 今では関東でも赤花がけっこう咲いている

干した茎葉を煎じて飲むと 下痢がたちまち治り「現の証拠」が名前の由来
花の写真は8月のもの

ホシホウジャク

2011-12-12 | 虫類


少し暖かい所へ行くとまだホシホウジャクが飛んでいる

空中の一点に静止して長い口を伸ばして花の蜜を吸う

一見ハチのようだがガの仲間 チョウ目スズメガ科 大きさは5cm位

ハチに擬態して居るのか 刺さないとは分かっているがチョッと触り難くて触れたことはない

幼虫はヘクソカズラを食草にしている

シラン

2011-12-11 | 樹木 草花


「知らん」ではない「紫蘭」である
観賞用として多く栽培されている 今では野生種は稀でほとんど見られない 環境省の準絶滅危惧種

実をつけていた
開けると埃のような超細かい種がワッと舞い上がった

ラン科の植物は単子葉植物では最も進化した科の一つ
まず種の数が膨大 数万から数十万個の種が一つのさやの入っている

こんなに沢山のタネなので超未熟児 重さは一粒0.01mg以下
普通のタネにある子葉も胚乳もなくまだ形を成さない細胞の塊だけ

育ち方は・・土壌菌類のラン菌を取り込んで ここから栄養分や水分を分けてもらい根や葉を作ってゆく
上手く葉が出来れば後は光合成で自分で栄養をつくる
こうなるともうラン菌は不要なので酵素を出して消化して自分の栄養にしてしまう・・恩を仇で返す か・・

花がとても美しい
沢山の実を付けるためには沢山の花粉が必要
そこで 美しさに騙されてハチが花の中にやってくるが蜜などはない タダ働きをさせる・・美しいものに騙されてはいけません
ハチが引き返す時にドッと花粉塊を背中に背負わされて運ばせる

花粉の運ばせ方 超未熟児を育てる方法 最高数の種 すごい技を持ちながら 準絶滅危惧種とは・・

花の写真は5月のもの

サイカチ

2011-12-10 | 樹木 草花


サイカチが大きな実をぶら下げている
大きさは30cm近い

実を振るとシャカシャカとマラカスを振るような歯切れの良い音がする
繊維質で木質化したようなさやをこじ開けてみると種が23個入っていた

このさやにはサポニンが多く含まれており昔は洗濯に使った
サポニンは昆虫に対しては毒だが哺乳類には毒性が低い

マメ科の木で幹にも枝にも 枝の変形した刺がある
名前は古名の西海子がなまった 又は漢方薬のさい角子から来ている




カワセミ

2011-12-09 | 野鳥


「水辺の宝石」と呼んでいるカワセミがいた

1960年代高度成長期にはほとんど都心部では姿が見られなくなったものが
1970年中頃から東京23区に戻ってきた

環境汚染の改善や エサになる環境汚染に強いモツゴのような小魚が増えた為と言われている

今ではすっかり保護されて小さな囲いの中に小魚を入れて与えたり 営巣場所を作ったり繁殖に力を入れている公園が多い

野鳥には餌をやらないようにというお札の出ている都立公園でもカワセミは特別らしい

綺麗なものは鳥でも人でも良い思いをするということか

ブッポウソウ目カワセミ科:体長17cm 多くの場所で留鳥 日本産のカワセミ類では最小 水中に飛び込んで魚を捕える
長い嘴の下側が赤いのがメス なので写真はオスのようだ

スエヒロタケ

2011-12-08 | キノコ


カワズザクラの枝に白いもの・・どう見てもカイガラムシと思った が違ってキノコだった

まだ若いキノコのようで これから傘状に成長する
成長するとチョッと見サルノコシカケのように傘の横か背面の一部で基物に付着する

スエヒロタケ科のキノコで食用にはしない

モズ♀

2011-12-07 | 野鳥


モズのメスが目の前の木に止まった

オスは目の前後に過眼線の黒い筋がある
メスは過眼線が無く胸に淡いウロコ模様があるので見分ける

モズ(百舌):スズメ目モズ科 大きさは20cm程
捕えた獲物を小枝やトゲなどにさす「はやにえ」をする
殆ど後で食べるようだが残っているものもある 忘れたのか必要が無くなったのか

百舌と書くのは他の鳥の鳴き声を真似て鳴くから 聞いていると全く区別がつかないほどよく似せて鳴く
語源は諸説あるが 「も」は鳴き声「す」は鳥を表す接尾語と言う説が有力らしい
「も」は鳴き声そのものではなく「諸々」の鳥の鳴き声をすると言う意味で百舌と書くことにも関連している

テイカカヅラ

2011-12-06 | 樹木 草花
   

テイカカズラの実が生った

一つの花から2個組の実が出来て 細長く20cm程垂れ下がる
2個組の実は若いうちは先端がくっついていたが 熟すにつれて離れる

少し無理矢理に開いたら中から冠毛の付いた2cm程の種が出てきた

冠毛が風を受け風に乗って新天地目指して飛んでゆく

花の写真は5月のもの
キョウチクトウ科の木で つる性の常緑樹 茎から気根を出して樹幹などをよじ登ってゆく

藤原定家にちなむ名前で花も優美

フクロツチガキ

2011-12-05 | キノコ


花びらに囲まれたような可愛いキノコ フクロツチガキだとおもう

成熟後は外皮が裂開し反り返る 柄はなくチョッと変わった形のキノコ
食用にはされないキノコ
ブローチにしても良いかも

面白い形だし 可愛いく見えるので一度見てみたいと思っていたので会えてラッキーだった

ドングリ

2011-12-04 | 樹木 草花
 

♪ドングリころころドングリコ~♪
と懐かしいドングリころころ

もうすっかり地面に落ちていて 芽が出始めた
ドングリの芽は頭の先の方から出る

まず最初は根っこになる芽を出す(写真はこの状態)
出た芽は地面を目指し土の中に潜り込んで行く

その間は子葉に蓄えられた栄養分をエネルギー源としている
次に新しい芽が上に伸びその先に葉が付き 上手く行けば木になる 実生と言う

公園の中で見ると実生の木が随分とあるのだが 勝手ばらばらに生えてくるので大概は整理されてしまう

2枚目の写真は上がスダジイ 時計回りにシラカシ クヌギ マテバシイ

アカボシテントウ

2011-12-03 | 虫類
 

もうだいぶ寒くなって来たのにアカボシテントウが梅の木にいた

この木はタマカタカイガラムシがわんさかと居て盛んに樹液を吸っていた
メスの成虫は球形で赤褐色なのだが今はすっかり食べられたのか カサカサになった黒くなった外皮が残っているだけだった
タマカタカイガラムシはクヌギ クリ ウメなどに付く

アカボシテントウはカイガラムシが大好き この梅の木を弱らせるカイガラムシを捕食するので益虫とされている

アカボシテントウと食べられてしまったタマカタカイガラムシの写真です

ヨコヅナサシガメ

2011-12-02 | 虫類


可愛そうにてんとう虫が大勢のヨコヅナサシガメに捕まって食べられていた

ヨコヅナサシガメは肉食性のカメムシで昆虫の体液を吸う
日当たりの良い広葉樹などに集まり 獲物を狩るときも産卵も越冬も集団で行動する
赤い所が見られるのでまだ幼虫で 幼虫越冬する

腰回りの白黒の斑を横綱の化粧まわしに見立てた名前
刺されたことはないが刺されると結構痛いそうだ