トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

アオキの蕾と実

2012-02-14 | 樹木 草花
 

アオキの蕾が随分と大きくなってきた
雌雄別株で尾花の蕾はふっくらとしている 雌花の蕾はそれに比べるとほっそりタイプ
実も一緒に生っていた 花の時期まで落ちずにいて花と実と一緒に見られることも多い
一年中青々しているのでアオキ

ミズキ科の木本で 自分で3大実生樹(アオキ ジュロ ヤツデ)と呼んでいるが公園などでもやたらと出てくる
鳥が実をまき散らすと言われている
典型的な陰樹で日陰でもジャンジャン出て来る

以前アップしたものだが下の写真は花で昨年の4月のもの
左が雄花で雄しべが4個有り葯は黄淡色
右は雌花で中央に花柱があり雄しべははない
花は雌雄ともに1cm程の見れば見るほど可愛い花

 


オナガカモ 恋と喧嘩

2012-02-13 | 野鳥


この季節はカモにとって恋の季節
日本で相手を探し ペアーになって北の繁殖地へ渡ってゆく

ラブラブのカップルが嘴で優しく突きあっていたがそこへ他のメスがやってきてちょっかいを出した
猛烈な突きあいで後から来たメスは押されまくって逃げ出した

更に今度はオスが来てオス同士押し合い
胸と胸を合わせて押し合ってこれも後から来たオスが退散 メデタシメデタシ!

オス同士とメス同士の喧嘩の違いが面白い

オナガカモ:ガンカモ科 オス75cm メス53cm 繁殖地は樺太から北シベリア最北部までと広い
尾がぴんと長いのでオナガカモ 冬鳥として多数渡来する

アカハラ

2012-02-12 | 野鳥


アカハラは本州中部以北の山地から千島列島 サハリンまでの割合狭い地域で繁殖し 冬には山麓や暖地に移動し 市街地の公園にも現れる
キョロンキョロン チリリなどと囀る

このアカハラも今年は個体数が少ないそうだ
聞くとアカハラのような漂鳥 渡りの小鳥類どれも少ないと言う声が多い

繁殖地での例年との差異はないと言うことだし 山は今年は大雪で鳥は平地 暖地に来ているはずなのに関東関西共に少ないそうだ
原発事故の影響説もあるが 関西まで少ないことを考えると否定的

例年より多いと言う場所の報告もないと言うことなので何処へ行ってしまったのだろう

アカハラ:ツグミ科 大きさは24cm 昆虫や木の実を食べる

タカブシギ

2012-02-11 | 野鳥


シギの仲間の多くは冬にはもっと南の地方へ行くのだが時折日本で越冬するものがいる
このタカブシギもその一羽
仲間は東南アジアで冬を過ごしている

春になって仲間と一緒になって北へ帰って行けるのだろうか心配

シギ科の鳥で22cm程の大きさ
羽の模様が鷹の模様(斑)に似ているのでタカブシギ
普通は旅鳥だが最近は日本で越冬する個体が結構いるらしい

ウスタビガの繭

2012-02-10 | 虫類


山の林の木に鮮やかな薄緑色の繭がぶら下がっていた
ウスタビガの繭だ 正確に言えば幼虫の抜けた空の繭

繭は6月頃に作られてその後上の穴から出て成虫になる(下にも穴があり雨水が貯まらないようになっている)
冬の時期にも色褪せずにぶら下がっているので葉の無い時期には目立つ

メスはこの繭の上や近くの枝などによく産卵するのだが卵は見えなかった
卵で越冬する

ウスタビガ(薄手火蛾)はヤママユガ科のガで100mmほどの大きさ
「手火」は提灯のことで ぶら下がった繭を提灯に見立てた
幼虫はケヤキ クヌギ コナラ サクラなどを食草にする

蛭ケ岳

2012-02-09 | 旅行


山の斜面の凹んだところに雪が積もりちょっと見ると馬の形になっている
天然の大キャンパス

その馬の右側のうっすらと高い山が蛭が岳1673m
丹沢山塊の最高峰
因みに丹沢山は1567m

蛭が岳は神奈川県で一番高い山だそうだ


ホシムクドリ

2012-02-08 | 野鳥


ムクドリの群の中にホシムクドリが6羽も居た

数少ない冬鳥または旅鳥として主に九州南部や沖縄に渡来する
単独または数羽でムクドリの群の中に居ることが多い

スズメ目ムクドリ科の鳥で大きさは21cm ムクドリより少し小さく 嘴が細い
冬の時期では頭部と体に黄白色の斑点があり全体が黒く光って綺麗だ

左の写真はホシムクドリ2羽 右の写真は右の端がホシムクドリ

バクチノキ

2012-02-07 | 樹木 草花


日比谷公園にバクチノキ(博打の木)と言う面白い名前の木があった
樹皮が次々に剥がれる様子を 博打に負けて身ぐるみ剥がされるのに例えた名前

バラ科サクラ属の木で桜の仲間
花は9月に咲きウワミズザクラに似た総状花序
常緑の高木で10m以上にはなる

葉を水蒸気蒸留して杏仁水(きょうにんすい)(博打水とも)を作り咳止め薬にする
名前も面白いがサクラの仲間なのに常緑で花は9月と言う変わり者


タシギ

2012-02-06 | 野鳥


水たまりにタシギが居た

真っ直ぐな 嘴 頭側線 過眼線 頬線 上面の黄白色の線と一般のシギとの区別は割合分かり易い
タシギやその仲間を「ジシギ」類と呼ぶが この仲間での野外での識別は難しい
尾羽の数が種によって違うので識別の目安になるが普段は折りたたんでいて枚数までは分からない

チドリ目シギ科 大きさは27cmでヒヨドリとおなじ位だが タシギの方が太めのせいか大きく感じる
旅鳥または冬鳥として渡来して水田 蓮田 湿地 川岸などあちこちで良く出会う
嘴を泥の中に差し込んで採餌する

クロスジホソサジヨコバイ

2012-02-05 | 虫類


かわいらしい小さなヨコバイが大きな八つ手の葉の上に居た
日が当たると葉の表面は20度にもなるそうだ
そんなに暖かければ虫も大喜びで動き回る

面白いのは上方の黒い点々はお尻で目は下にある

カシ シラカシ ツブラジイ ヒサカキ カワヤナギ ハンノキ シロダモなどの樹木の汁を好む
が このムシは八つ手の葉でしか見たことは無い

カメムシ目ヨコバイ科 大きさは5mm位

ジョウビタキ

2012-02-04 | 野鳥


冬の使者 ジョウビタキも今年は少ない

我が家の庭にも毎年メスがやってくるのだが今年はまだ姿が無い

ジョウビタキ(尉鶲):スズメ目ツグミ科(以前はヒタキ科ツグミ亜科) 大きさ14cmスズメ大
冬鳥として全国に渡来
名前の「尉」は老人を意味し頭の色を銀髪に例えたもの 別名 羽の白斑から紋付鳥

マイマイガ卵塊

2012-02-03 | 虫類


柵の裏側の雨が当たらない場所にマイマイガの卵塊があった

春暖かくなると中から幼虫が200~300匹ほど出てくる
育った幼虫は60mmほどにも成り ブランコケムシとかハンノキケムシと呼ばれて世界的に有名な森林の大害虫
サクラ リンゴ ウメ クリ ナシ モモその他100種類以上の植物を食べる

ドクガ科の仲間で 成虫は6月頃に現れ メスは開張80mm オスは40mmほどで大型のガ
オスは昼間回転しながら舞うように飛ぶのでマイマイガという

ウスキホシテントウ

2012-02-02 | 虫類


ケヤキの木の皮を剥がしたらてんとう虫が居た ウスキホシテントウだ

淡黄色の10個の紋があるのでウスキホシテントウ
以前見たのは紋がもう少し黄色がかっていたが今日のはかなり白っぽい
個体差なのか越冬中で少し脱色しているのか・・

成虫も幼虫もエサはアブラムシ

コウチュウ目テントウムシ科 大きさは4mmほどだった

ワタフキカイガラムシ

2012-02-01 | 虫類


八つ手の葉を裏返したらワタフキカイガラムシがいた 別名イセリアカイガラムシ

体は前半部で頭部 付属肢は腹面に隠れている 後半の白い部分はロウ物質で中に卵のうがある
メスだけで単為生殖する

オスは翅のあるハエのような虫で日本のような温帯地区には殆ど観察されていない

明治時代に苗木について入ってきた
ミカンなど柑橘類 ナンテン モッコクその他300種ほどの植物に害をする

天敵はベダリアテントウ
アメリカでワタフキカイガラムシの害の対策として原産地のオーストラリアから天敵のベダリアテントウを仕入れ放ったら大成功
成功した天敵による害虫退治の初めての事例で 日本もそうだが世界の多くの国がベダリアテントウを放った

オーストラリアの固有種が世界中に広がった
ワタフキカイガラムシもベダリアテントウもそこそこ目にする程度で今は問題は起きていないがこれから先どうなるか