トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ブータンシボリアゲハ

2012-03-16 | 虫類


少し前まで東京大学と東京農業大学で展示をしていたブータンシボリアゲハ

このチョウは1933年にイギリス人によって発見され5頭が標本として大英博物館に保存されていた

以後情報もなく幻の蝶と言われていたが 去年の8月日本蝶類学会のの調査で再発見された
5頭捕獲しブータンに置いてきたが内2頭が友好の証としてブータンから贈られて展示となった

調査にはNHKの取材班も同行していて 調査の様子が展示時期合わせて放映されたせいもあって 大変な賑わいだった

とても素敵なチョウだ

シロカモメ

2012-03-15 | 野鳥


背中の灰色が大型カモメの中では一番淡い
全体が白っぽいのでシロカモメ
他のカモメでも若鳥は白っぽいのが結構居て難しい

下はその若鳥 3回か4回冬羽と言う感じだ



シロカモメ:大きさは60~69cm 翼開長132~162cm 
大きさに個体差がある セグロカモメよりかなり大きいものと小さいものが居る
冬鳥 北海道には多くて越夏している



ワシカモメ

2012-03-14 | 野鳥


がっしりとした体つきで重量感があり 嘴は太い
と物の本には書いてあるが 識別は容易ではない

ましてや写真のような成鳥前の個体は似通っていて難しい

ワシカモメ:大きさは65cm 翼開長134cmの大型カモメ

カモメの種類
鳥学会が発表している「日本鳥類目録」には16種類載っている
時折見かけるのが数種類 しっかりした記録があるのが数種類 で25種類ほどが日本での記録と思っている
人によってこの数は色々だが大雑把には20数種類

ミツユビカモメ

2012-03-13 | 野鳥


鳥の足指は普通は4本 前に3本後ろ側に一本(後趾)なのだが ミツユビカモメの後趾はごく短く見えにくく3本指に見える

ミツユビカモメは時折見かけるがそれほどは多くはない
嘴が黄色で足は黒い 目の後ろに大きな黒斑があるなど特徴的で分かり易い

カモメ8種
特別な用語ではない 私の造語で例えば銚子などでカモメの観察をしたときにこの位の種類は見たいと言う8種類のこと
ユリカモメ ウミネコ セグロカモメ オオセグロカモメの4種は大概どこでも見られる
加えてカモメ ミツユビカモメ ワシカモメ シロカモメで8種

今年は頑張ってなんとか8種制覇+カナダカモメを見た

カモメ

2012-03-12 | 野鳥


例えばカラスで言うとカラスと言う名の鳥はいない カラス類とかカラスの仲間という言い方はある
普通カラスと言えばハシブトガラスかハシボソガラスを指していることが多いがカラス類と混同するときがある

さてカモメであるがカモメ類にはカモメと言う名の鳥が居る
紛らわしいのでタダカモメなどと呼んでいる

30羽程ユリカモメと一緒に居た 写真の赤い色の足がユリカモメ
都心の海辺でも時折は見かけるがそれほど多くはない

カモメ:チドリ目カモメ科 大きさは43cm 翼開長120cm 冬鳥でどちらかと言うと西日本に多い
特徴は嘴 足共に黄色っぽくほとんど斑が無い
頭部にごま塩斑があるが冬羽で 夏には真っ白になる が遅くとも4月の初めには北へ渡ってしまうので頭の白いのは見たことが無い

マルガタゴミムシ

2012-03-11 | 虫類


楕円形の丸っこいゴミムシの仲間でマルガタゴミムシ・・だと思う・・この仲間は似たようなのが沢山居る

ケヤキの樹皮の下に居た コウチュウ目オサムシ科で大きさは1cm弱ほど 成虫で越冬する ミミズや小動物の死骸などを食べる

この手のゴミムシは落ち葉やごみの下 石の下などで良く見かける

サイカチ

2012-03-10 | 樹木 草花


代々木公園の可哀相なサイカチの話

大きなサイカチの木の中にウロが出来て養生の為に菰を巻いて10年以上も見守られていた



養生の甲斐あって新しい根も出てきて元気になり 菰を外し颯爽と再デビューだった 記憶では2年程前のこと



そこへ去年の9月台風が襲い右側の枝がボッキリ折れた 残ったのは左側の枝だけだった



左の枝だけでも残すかと思ったが ばっさりやられて全身こも巻きになってしまった
早く元気になって実を付けるのをたのしみにしているよーー

タヌキ

2012-03-09 | 小動物 他


墓苑の入口の植え込みに狸が寝そべっていた
飼われているようではなし 野生で人を怖がったり逃げたりの様子もなし その辺に居る野良猫と同じ様子

想像するにまだ子ダヌキのようなので この辺でウロウロしてお供え物などを食べているうちにすっかり人馴れしてしまった狸ではなかろうか

ただ可哀相に背中の毛がすっかり抜け落ちてしまっている
今年の寒い冬は辛かったろう

都心の大きな公園では狸がいるらしい
目撃したことは無いが 糞の跡を時折見かける

ヤニサシガメ

2012-03-08 | 虫類


アカマツのこも巻きの中にヤニサシガメの幼虫が居た 大きさは10mm位だった

以前は体からヤニ状のものを分泌すると思われていたが 松の出すヤニを体にこすり付けているらしいことが分かった
触ると少しべとつく 名前はそこから来ている

主にアカマツやクロマツに生息し松の害虫の小型昆虫を捕食する 松を食害する昆虫の天敵
松にとっては益虫なのだが 姿がでこぼこしていて正義の味方には見えない・・偏見だ

幼虫は木の洞や 樹皮裏などで越冬する
5月頃に羽化し成虫になる 成虫の大きさは12~16mmほど カメムシ目サシガメ科

クリスマスローズ

2012-03-07 | 樹木 草花


クリスマスの頃に咲くバラのような美しい花 でクリスマスローズ
本来は純白で実際には年が明けてから咲く

普通出回っている写真のような紫がかった花はやや遅咲きで この時期に公園でひっそり咲いていた

常緑なので欧米ではグランドカバーとしての利用が盛んで日本でもいろいろ園芸種が植えられて見られるようになってきた

根にはヘレボリンを含有していて強心剤 利尿剤になる優れもの


オオハクチョウ

2012-03-06 | 野鳥


白鳥たちが北へ渡り始めたとニュースでやっていた

オオハクチョウだが頭から首にかけて茶色の不思議な個体が居た

聞いたところ鉄分が多い池でそのせいで茶色くなっているとのことだった

首から下の体は普通の白い色なのに ホントだろうか

なんとも不思議なペアーの白鳥たちであった

下の写真はごくごく普通のオオハクチョウ お口直しにご覧ください


アリ

2012-03-05 | 虫類


今日は啓蟄 冬籠りの虫たちが出てくる季節 なのに氷雨が降り寒い一日だった

今年の冬の虫探しの得意技 樹皮剥がし
ケヤキの樹皮が剥がしやすくて一番良い 虫も入り易いのか色々いた

地面の中で越冬していると思っていたアリがケヤキの樹皮の下に居た
なんと言うアリか分からないが 数は目の子勘定で150匹ほど蠢いていた

多くのアリの越冬態は幼虫や成虫

ハシビロガモ

2012-03-04 | 野鳥


何処でも見られる嘴の先が広がっているのでハシビロガモ

オスを先頭にメスが何羽か行列していた
なんとも面白い風景だった

ハシビロガモは水面を幅の広い扁平な嘴を左右に振りパクパクやって水ごと吸い込み 嘴にある歯ブラシ状のもので漉して 浮いている有機物を食べる
時には何羽かが集まって水面を輪を描くようにぐるぐる回って渦をつくり 渦の中心にプランクトンなどを集めて食べることをする

そんな習性が行列なって現れたのかもしれない

下の写真はハシビロガモのオス 大きさは50cm 北海道では少数が繁殖しているが ほとんどは冬鳥としてやってくる


オカヨシガモ

2012-03-03 | 野鳥


白鳥がそろそろ北へ渡り始めた
カモの北帰行も近い

全体に地味な色彩で派手さはないが胸から腹の細かい模様色合いが綺麗だ
数が少ないこともあって意外に好む人が多い
2月に石神井公園へ久しぶりにやって来た

オスもメスも次列風切の中央部(翼鏡)が白色で分かり易い
嘴の黒いのがオス赤っぽいのがメス

少数が北海道の湿地帯で繁殖しているが 主には冬鳥として全国に渡来し湖沼や河川にいる

オカヨシガモ(丘葦鴨):大きさは50cm
陸のヨシガモを意味する名前 ヨシガモに似ているが内陸の湖沼に多いため名付けられた

マツカレハ

2012-03-02 | 虫類


寒い冬の間は虫たちは隠れてしまい見つからないと思っていたが ぼちぼち色々な虫が見つかって冬でも捜しようで出会えるとわかった
地面の枯葉の中 樹皮の裏側 木に掛かっている樹木名板の裏 藁巻きの中等々
寒かった今年の冬の収穫だった

マツカレハはアカマツの藁巻きの中に居た

カレハガ科の蛾で大きさは6cm程だった
背面が少し銀色がかって配色がなかなか綺麗に見えた
幼虫で越冬し春から夏にかけて成虫になる

マツケムシの名もある松の害虫で幼虫には毒毛がある
首筋に当たる辺りに黒い筋が見えるがこれが毒毛だそうだ