トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

カワラヒワ

2013-01-16 | 野鳥


今シーズンは鳥が多い バードウオッチャーには嬉しい限りだ

カワラヒワが群れていた
遠くから見るとスズメの集団にも見えるがカワラヒワと分かって得した気分
ヒワはアトリ科の鳥の総称で「ひはやか」(小さく繊細でたおやかなこと)から来た語という
河原や農耕地等に住むヒワなのでカワラヒワ
もし数の少ない鳥だったらもっと人気者だったろう

カワラヒワの結婚の儀式が面白い
枯れ木など目立った高い場所に集まり鳴きながらオス同士が戦う
弱いオスは追い出され最後まで勝ち残った強いオスがメスに求愛し番となって集団から出てゆく
残った集団は次のオスを決定する戦いに入る
番になれなかった独身のオスは 巣の回りを囀りながら もし誰かの亭主があの世の行ってしまうかも知れないから付かず離れず待っているらしい 油断は出来ないなー

大きさは15cm 樹上地上で主に草木の種子を採食する

ガビチョウ

2013-01-15 | 野鳥


枯草の中でガビチョウが餌を啄ばんでいた

ガビチョウはペットとして輸入されたものが放たれて野生化したもので篭脱けの鳥だ
飼い鳥ブームに乗って沢山輸入した業者がブームの去った1980年代に放鳥したと言われている
エサはすり餌で手間がかかる 色が茶色で地味 声が大きくて近所迷惑で嫌われたらしい
身勝手なものだ

声は大きくウグイス キビタキ オオルリ サンコウチョウなどの囀りを真似る
エサは地上性で昆虫や果実などを食べるので他の鳥と競合する

今や連れて来られた鳥は外来生物法で特定外来生物に指定され日本の侵略的外来種ワースト100の選定種になっている

地上性の餌を獲るので積雪の多い地域には拡大しないだろうと言われている
が 猪苗代へ行ったときに宿の主人がガビチョウが居ると言っていた

ガビチョウ(画眉鳥)の名前はは中国名「画眉」を日本語読みにしてチョウ(鳥)をつけたもの
大きさは24cm

外来生物はこれまでの環境に悪影響を与えると言うが連れて来られて一生懸命に生きている鳥に罪は無かろうに困ったものだ

コウヤクタケ

2013-01-14 | キノコ


枯れ木にべったりと紫っぽい色のものが付いていた
広葉樹の枯れ木表面に付く平面状のキノコでコウヤクタケの仲間だ
正に膏薬のようにくっ付いている

コウヤクタケの仲間は種類が多く 良く見かけるがチョッと見キノコには見えない
背着性~半背着性なので見た目にべっとりついているように見えるが硬性菌で硬い

タケノアブラムシ

2013-01-13 | 虫類


冬は虫に中々出会えない
そこで色々な葉の裏をひっくり返して探しまくる

ササの葉の裏に黒っぽいアブラムシが集団で居た タケノアブラムシだ

アブラムシ類の生活環は複雑だ
環境の変化で単性生殖と両性生殖 胎生と卵生 無翅型と有翅型を組み合わせて生活する
その仕方も種によって様々
1mmとか2mmの小さい虫なのに何とも不思議な生き方だ

食べ物は植物の汁なので吸汁害がある
 

コジュケイ

2013-01-12 | 野鳥


チョットコイチョトコイと大きな声が聞こえたらコジュケイ(小綬鶏)だ
青灰色の眉斑と上胸 赤褐色の喉と体の黒斑や三日月斑
中々お洒落な色模様だ

本州から九州伊豆半島に留鳥として分布している
中国南部の鳥で江戸時代から「ちくけい」の名で移入され 大正時代に狩猟目的で東京や神奈川に大量に放鳥されたものが野生化した帰化鳥
一時は野鳥として扱われたが今は外来種として別扱い

小綬鶏の綬は古代中国の役人の服に付けた飾り紐のこと
綬鶏の仲間は繁殖期に喉の肉垂が目立つのでそれを飾り紐に見立てたもの
小綬鶏は小型の綬鶏の意味

キジ科の鳥で大きさは27cm 主に植物の種子や芽 実を食べ他に昆虫類クモ類なども食べる

アカハラ

2013-01-11 | 野鳥


ツグミの仲間のアカハラがに出会った
橙赤色の脇から胸 なのでアカハラ

日本でも繁殖している 繁殖地は中部以北の山地
冬には山麓や暖地に移動して市街地の公園などでも見られる
西南日本や南西諸島で越冬するものも多い

落ち葉をかき分けたり土をほじって昆虫類の幼虫やミミズなどを 秋には木の実も食べる

キョロンキョロンやキョッキョッなどとよく鳴く

シモツケソウ

2013-01-10 | 樹木 草花


茎も葉もすっかり枯れ果てている中に シモツケソウの花がドライフラワーなって残っていた

シモツケソウ(下野草)はバラ科で山路の向陽地などに群生する1m以下ほどの多年草
紅色又は時に白の小さな花を多数散房状に付ける

普通は7~8月頃の夏が真っ盛りに咲く花が今頃見られるとはラッキーでした

10月のシモツケソウ
 

カンアオイ

2013-01-09 | 樹木 草花


あまり見かけない花だがカンアオイの花が咲いていた

ウマノスズクサ科の花で山地の林内に生える常緑の多年草
茎は地を這い節が多く良い匂いがする
花期は10~2月
花は暗紫色で2cm程の大きさ
花弁は無くて多肉な萼は先が三裂している

果実は液状果で熟すと崩れて種子を出す
この種子には多肉の種枕とかエライオソームと言われるアリの好物があり 種子はアリによって運ばれる
アリによって種子があちこち散布される

葉の形が葵に似ていて冬でも枯れずに緑色をしているのでカンアオイ(寒葵)と言う

クロコブタケ

2013-01-08 | キノコ


この時期寒さと乾燥で柔らかいキノコはほとんど見かけなくなった

枯れ木に黒いコブコブ状のものが付いていた
これでもキノコの仲間 クロコブタケだ

クロコブタケはコナラの枯れ木に発生する多年生のキノコ
まだ乾燥していない生木に発生しやすい
つまりは枯れ木に他のキノコに先駆けて発生する

クロコブタケを有名にしているのは シイタケをほだ木栽培するときの害菌だからである
シイタケ菌より繁殖力が強く成長も早いため シイタケ菌の成長を妨げる
キノコの世界も結構厳しいのだ

カワウ子育て

2013-01-07 | 野鳥


もうカワウが卵を孵して子育ての真っ最中
カワウの繁殖時期は早い
10月に入ると羽の色が婚姻色(顔を囲む部分と腿に白い羽毛が生える)になりこの時期は子育ての真っ最中だ

カワウ:新しい鳥類目録ではカツオドリ目ウ科 全長81cm 留鳥
よく潜水して魚を獲る 潜水上手なのは体型(足が体の後ろの方についている)にもよるが 水かきが4本の指の間に3枚ある(全蹼足(ぜんぼくそく)という)
カモ類は3本の指の間に2枚の蹼(みずかき)
ウ類の翼は他の水鳥より油分が少ないので水分を弾きにくい そのために羽を広げて乾かしている姿をよく見かける
「ウ」は 浮く 産む うみどり などの頭の一文字を残した省略型と言われている

昨今嫌われ者になりつつあるウだがヒナは可愛い 

カシラダカ

2013-01-06 | 野鳥


カシラダカ(頭高)が草地にカサコソと歩きまわっていた
頭に冠羽がありそれを立てることが多いことが名前の言われ
ひっそりと人目に付かない生活ぶりのせいかあまり話題に上らない鳥だ

冬鳥として全国に渡来する 大きさは15cm 数羽から数十羽の群を作ることが多い 草木の種子を食べる

冬羽のオスは耳羽を囲む線が黒褐色
冬羽のメスと若鳥は全体に淡色
夏羽のオスは冬羽の羽縁が擦り切れて黒くなる

タシギ

2013-01-05 | 野鳥


枯草と同じような色具合のタシギがじっとしていた
主に夜活動するが 安全なら昼間も動き回る

普通シギは水辺で生活しているが 草原に住む地上性のシギを地鴫(じしぎ)と呼んでいる

そのジシギの仲間のタシギは割合水気のあるところを好み 長い嘴を泥の中に差し込んでミミズ類 貝類 甲殻類 昆虫類の幼虫等を食べる

大きさは26cm 旅鳥 本州中部以南では越冬する

ジシギはどれも似ていて識別がなかなか困難だが タシギは他のタシギ類の識別の基準になる

ニワザクラ

2013-01-04 | 樹木 草花
 

室町時代から栽培の記録があると言うニワザクラに初めて出会った
今やサクラは秋に始まる 
カンザクラ フユザクラ ジュウガツザクラ コブクザクラ等々冬に入る頃にはサクラだらけだ

木の大きさは1.5m程で小ぶり
かなり前 我が家の小さい庭にソメイヨシノを植えたが30年もしたら大木なってしまい手に負えなくなって切ってしまった
この点庭桜は大きくならないので良さそうだ

花は白色~淡紅色で八重咲き 結実しない
その花の中で薄緑色のものを見つけた
たまたま出た色なのか園芸種なのか不明

見上げる必要もなく可愛い花ですっかりお気に入りになった

キジバト

2013-01-03 | 野鳥


樹上のキジバトがラブラブだった
番の2羽はよく相互羽づくろいを行う
雌雄同色なのでどちらがオスか分からないが 多分サービスしているほうがオスだろう

昔から山林に居るハトの意味でヤマバトと呼ばれていたが 羽の色や模様がキジに似ていると言うことで江戸時代からキジバトと呼ばれている

普通小鳥類は春先ヒナに与える虫類が増えたころから繁殖するが
ハト類は 雌雄共にそ嚢から出るピジョンミルクと呼ばれる分泌物で子育てする
そのため繁殖は春から夏が多いがその他の季節でも繁殖する

大きさは33cm 雌雄同色 草の種子 樹木の実や芽時には動物質のものも食べる

夕されやひはらの峰を超え行けば 凄くきこゆる山鳩の声(西行)

オオタカ

2013-01-02 | 野鳥


元旦が一富士なら今日正月2日は二鷹でオオタカです

最近は都心周辺でもオオタカに良く出会う
都心のドバトなどが良いエサになっているのではないかと思っている

自然のシンボル的存在で注目度は高い
随分昔八王子インターの工事が始まる際には影響調査で オオタカの調査をした
結局道路は出来インターも出来たのだがあの辺りのオオタカは居なくなったんじゃなかろうかと心配している

オオタカ:大きさはオス50cm メス56cm ハシブトガラス56cmとほぼ同じかオスは小さい
採食は小鳥類を中心にネズミやウサギなども獲る
営巣は毎年同じ巣を使う場合と2,3カ所の巣を年ごとに換えて使いまわしている場合がある
九州以北では留鳥