トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ヒバリ

2013-06-15 | 野鳥


ピーチクパーチクとヒバリ
鳴き声の賑やかさではトップクラス

ヒバリの語源は晴れた日に囀るので「ひはる(日晴)」の意味と言う
鳴き声ピーパルやヒーパルが語源とも言われている

主に留鳥だが北方のものは冬には暖地に移動する
大きさは17cm 平地から山地の草原や農耕地 川原などに住む
主に昆虫や草の実を食べる 雌雄同色
繁殖期には空中に舞い上がり囀って縄張り宣言をする 1分以上も囀っている

雲雀の口に鳴子:ヒバリは良く鳴くのに更に良く鳴る鳴子を加えたらさぞうるさいことだろう・・良くしゃべることの例え
永き日を囀りたりぬ雲雀かな (芭蕉)

ホオアカ

2013-06-14 | 野鳥
 

草原でホオアカが良い声で囀った
頬が赤茶色なのでホオアカ

平地から山地の草原 川原 農耕地などに居る留鳥(漂鳥)
繁殖期には昆虫類クモ類などを主に食べ 非繁殖期には草の種子などを食べる

ホオジロの仲間だがホオジロ類では最も背丈の低い草原を好む
全長16cm 雌雄同色だがメスは色が鈍い
チョチチリンジやチョッチン チチョチュピなどとホオジロより低い声で囀る

ホオアカを見ると草原にやって来たーと感じる

タニウツギ

2013-06-13 | 樹木 草花


ピンクの可愛い花タニウツギ(谷空木)
枝先や上部の葉腋に桃紅色の花を2,3個ずつつける

花期は5~6月 花は花冠3cm程の漏斗状下部から次第に膨らむ
花柱(雌しべの軸)は花筒から少し突き出ている
スイカズラ科の落葉小低木 下部から良く分枝して株立ちで5m位になる

公園や庭にもよく植えられていて時折目にする

カラタネオガタマ

2013-06-12 | 樹木 草花


直径3cm程の大ぶりの花がバナナに似た香りを放っている
なぜか曇った日には遠くまで匂う

カラタネオガタマ(唐種招霊)は中国原産で江戸期に渡来し庭や神社に植えられている
常緑の落葉低木 大きくても5m位
モクレン科オガタマノキ属の花で花被片の縁は紅色を帯び品が有る
オガタマノキ属はオシベの付く部分とメシベの付く部分の間に柄が有るのが特徴


バラハタマフシ

2013-06-11 | 虫類


ノイバラの葉に赤く綺麗な玉が付いていた

植物の葉に「こぶ」が付いたり芽や実が異常な状態になっていることがあり 中に虫が見つかることから「虫こぶ」「虫癭(ちゅうえい)」と呼ばれている

虫こぶは虫こぶ形成生物の何らかの刺激で寄生となる植物の細胞や組織が異常に増殖・肥大・発育不良など生じる

ノイバラに有った虫こぶはバラハタマバチの産んだ卵の影響で出来 虫こぶの名前はバラハタマフシ
卵から孵った幼虫は虫こぶの中を食べて育つ

虫こぶは色々あるがこんな綺麗なのは珍しい
植物と虫との不思議な関係だ

ヨツスジハナカミキリ

2013-06-10 | 虫類


飛んでいる姿はハチそっくり
ハチに擬態して居る

前翅に4条の黄褐色の帯が入るカミキリムシ
ハナカミキリは花にやって来るカミキリムシで花の蜜や花粉を食べる
種類によって花の好みがあるらしくノリウツギ リョウブ シシウド タマアジサイなど訪れる花が違う

カミキリムシ類の幼虫はイモムシ型でマツなどの針葉樹などに産卵されその材を食べて育つ
スギやヒノキにはスギカミキリ 庭木や果樹を枯らすゴマダラカミキリ イチジクやクワを枯らすキボシカミキリ ブドウ園の大害虫ブドウトラカミキリ等々

大きさは2cm弱ほどだった 
都心の公園では久しぶりの大物でワクワクした

ヒガラ

2013-06-09 | 野鳥


林の中でヒガラが目の前の枝にとまった
虫を咥えていて巣に運ぶところらしい
この時期は小鳥たちは子育てに大忙しだ

ツッピンと鳴くので「ひんと鳴く」カラの意味で「ひんから」と言っていたものが「ヒガラ」に転じたと言われている

留鳥 山地の針葉樹林などに住み枝先を細かく動き回り昆虫やクモ灘を食べる
秋には木の実を蓄える貯食行動も見られる
カラ類の中ではもっとも小型(大きさは11cm)で針葉樹林を好む
カラ類は採餌する木の種類や位置高さなどを換え棲み分けている

キビタキ

2013-06-08 | 野鳥


オスの黄色が目立つヒタキ類
囀り 姿ともに素晴らしい
江戸時代は飼い鳥として人気の高い鳥だった

夏鳥として全国に渡来し山地の広葉樹林に棲む
渡りの時期には市街地の公園などでも見られる
初めてこの鳥に出会ったのは近くの霊園の墓石の上だったが一人で大興奮したのを今でも良く覚えている

林内の枝に垂直に止まりあまり活発には動かない
枝や葉に居る昆虫類やクモ類などを食べる
大きさは14cmでスズメ大

アワフキムシ

2013-06-07 | 虫類


枝に泡の塊が有った アワフキムシの幼虫だ
アワフキムシも何種類か仲間がいるが泡だけでは識別ができない
いつか泡を取り除いて見てやろうとは思っているがべたべたしてそうでその気になれないでいる

幼虫は泡に守られて乾燥や捕食者 寄生から保護されている
泡は腹部からの分泌物を空気と混ぜて作られる
成虫になると泡を作ることは出来ない

成虫も幼虫も樹液を吸って食べ物としている

オオスズメバチ

2013-06-06 | 虫類


花に見とれていたら顔のすぐ脇を羽音を立てて飛んできた虫が居た
オオスズメバチだ ゾクっとして後ずさんだ

日本ではスズメバチの仲間は1cmクロスズメバチから4cmのオオスズメバチまで16種類もいる
オオスズメバチは日本最大のハチ

食べ物は主に動物質でオオスズメバチは動きの鈍い甲虫類を良く狩る
コガネムシをバリバリ音を立てて噛み砕くそうだ
花にやって来るくらいだから樹液や熟した果実など甘いものも大好物

こうして巣から離れて食料を集めている最中の働き蜂は人を襲うことは無い 
とは聞いているが傍に来ればやはり怖い
今回は顔の数センチ脇を飛ばれてぞくっとした

ユリ

2013-06-04 | 樹木 草花


この春先から庭にユリが芽をだしどんどん大きくなり花が咲いた
花の色は2種類で大きくて上向きに咲き素敵な花だ

去年の秋頃にアラカワユリと言う名前だという種を貰って庭にばらまいたがそれだろうか

ユリのうんちく
ユリは世界に広く分布しており約3700種と言われている
変化に富む花でユリ科を祖先にして多くの単子葉植物が進化したと考えられている
日本のユリは世界的にも有名で観賞価値の高いものが多い

ヨーロッパでは何世紀もの間イギリスのバラとフランスのユリが引き合いに出され語り継がれてきた
ユリはキリスト生涯の象徴で教会に飾られている
レオナルドダヴィンチの受胎告知には背景にユリが純潔の象徴として描かれている
学名Liliumは白い花の意味

ユリはジュピター神の妻ジュノーの胸からこぼれた乳が地に落ち生まれたものと言われている
そしてその乳が天にこぼれたものがミルキーウェイ(天の川)ということ

ヨーロッパ独特のユリ「マドンナリリー」はフランスの国花

見栄えのする綺麗な花のお蔭で庭が明るく感じられる


クワキジラミ

2013-06-03 | 虫類
 

桑の実が赤く色づいてきたと思ったらキジラミがどっと出てきた
クワキジラミの幼虫だ

クワキジラミの幼虫は桑の葉の裏にコロニーを作り尻から白いロウ質物を大量に分泌する
桑の木の大害虫
大きさは成虫で3mm位

こんなふうに大量の白いフワフワしたものに囲まれていたら外敵に見つからないだろう

まどい

2013-06-02 | 虫類
 

クモが孵って卵のうから出て一塊になっていた
孵ったばかりのクモは卵のうから離れて集まり集団生活(まどいと言う)をする

息をフッと吹きかけるとあわてたようにあちこち右往左往する(左の写真)
正にクモの子を散らした状態だ

暫くして落ち着くとやがてゾロゾロ元の場所に帰ってくる(右の写真)

まどい中に2回目の脱皮をすると獲物を捕るための毒液の出る触肢が使えるようになり独り立ちの旅に出る

不思議な子クモの生態だ

ツバメ

2013-06-01 | 野鳥


近くの更地でツバメが巣材を咥えていた
最近この辺ではツバメを見かけなくなったので巣は無いものと思っていたが良かった

古くは「つばくらめ」と言った
「つば」は鳴き声 「くら」は小鳥の総称を示す方言 「め」は群れを示す接尾語でツバメはツバクラメの略と言われる
またツチバミ(土食み)からの変化という語源説もある

ツバメは田畑の害虫を食べてくれる益鳥で大事にされてきた
ツバメの保護につながるような言い回しが沢山ある
ツバメが軒先に巣を作るとその家は繁栄する等と言われたりしている

ツバメの方も分かっていて カラス除けのため人の出入りの多い場所に巣を作ることが多い