トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ヤツデ

2013-12-16 | 樹木 草花


ヤツデが花盛りだ

花の咲き方は両性花では花弁が開くとまず雄しべが成熟して花粉を飛ばす(左の写真)
花弁と雄しべが落ちてから雌しべが成熟する(右の写真)
自家受粉を避ける仕組みだ

花は盛んに蜜をだし虫を呼び寄せる
ヤツデの花盛りの11月から12月には多くの虫が姿を見せないが ハエやアブが花の少ないこの時期盛んに飛び回っている

ヤツデはウコギ科の常緑低木
葉は掌状に深く切れ込んで7~9裂する
ヤツデ(八手)と言うが八裂しているのは少ない

プラタナスグンバイ

2013-12-15 | 虫類


グンバイムシ科は日本で約70種が知られている
和名は翅の模様が相撲の軍配に似ていることから付けられた

多くの種は特定の植物に寄生している
キクグンバイ ツツジグンバイ クスグンバイ アワダチソウグンバイ ヒメグンバイ(クヌギ コナラ)そしてプラタナスグンバイ
大きさは大体3mm位のものが多い
大きなくくりで言えばカメムシ目の種類

見た時は白い小さな虫と思ったが 写真では宇宙人のようで面白い姿をしている

メスアカフキバッタ

2013-12-14 | 虫類


神奈川県のダムの脇の丘陵地でバッタにばったり出会った
メスアカフキバッタと思うがどうだろう

フキバッタの仲間の多くは山地に住み翅が退化して飛べない
メスの背が赤いのでメスアカフキバッタ

神奈川県の丘陵地から山地では2種類のフキバッタ類が見られる
タンザワフキバッタとメスアカフキバッタで近縁種のため交雑して居たりして地域差や亜種や別種の分類的な位置ずけがはっきりしていない

ヒラタケ

2013-12-13 | キノコ


公園の切株にどっかりと生えていた大型のキノコ 10cm位は有った
晩秋から冬にかけて広葉樹の枯れ木などに発生する
優秀なキノコでシメジの名前で売られている
しっかりした歯ごたえがありやや牡蠣を思わせる味から英語では oyster mushroom

最初は饅頭型から半円形に開き表面は平滑
幼時はほぼ黒色~青灰色で後に灰白色になる
縁は内巻で肉は厚ぼったかった

ムラサキシメジ

2013-12-12 | キノコ


キノコの色はイロイロ
薄暗い林の中でハッとする色を見ることもあるし地味でここに居たの?というのもある
赤 ピンク 黄色 白 多くは茶系 そして今日のアップの紫色
色の役割や意味は分からないが鮮やかだから毒とか地味だから食べられると言うことは無い

紫色のキノコを初めて見た
幼菌は鮮やかな紫色で傘が開くにつれて汚黄色~褐色に色が褪せる
秋の終わりころに落ち葉などが積もったところに見られる
生食は毒だが食用にされる やや埃臭いので湯がいてから調理すると良い

ヒマラヤザクラ

2013-12-11 | 樹木 草花
 

ヒマラヤザクラが真っ盛り
新宿御苑ではその他ジュウガツザクラ フユザクラ コブクザクラなど咲きそろっている

ヒマラヤザクラは桜の原種の一つ
東南アジアの1200~2400mの高山の森に生える

利用価値の高い樹で実も種も生食出来て料理にも使える
幹からはガムが取れ 実や葉は濃い緑色の染料になる
木質は硬く強く香りも良く長持ちするため材木として好まれている

高山に慣れた特性から日本の高温多湿の風土ではなじみにくく世話が必要

アオギリ

2013-12-10 | 樹木 草花


アオギリの実がぶら下がっていた
葉のようなボートの船(果皮)にチョコンと乗って風に飛ばされる風散布
種は炒って食用又はコーヒーの代わりになると言う

アオギリ:アオギリ科の落葉高木 10m位有った 雌雄同株
桐に似た葉と樹皮の色からこの名が付いた
同じ仲間にカカオノキ(チョコレートの原料となる)やコラノキ(コーラの原料)がある

トウバナ

2013-12-09 | 樹木 草花


道端にトウバナ(塔花)があった
花穂を塔に見立ててトウバナ

茎は細く根元に這い上部は直立して20cm程の大きさだった
花はほんの一輪二輪残っていた
花期は春から8月頃で5mmほどと小さく淡紅色 
茎の頂に輪状に唇形化を多数つける

クロツラヘラサギ

2013-12-08 | 野鳥


顔の全面が黒くヘラのような嘴なのでクロツラヘラサギ
葛西臨海公園に時折やって来る

世界的希少種 日本版レッドリスト絶滅危惧ⅠA類
世界的には希少種なのだが九州や沖縄では毎年見られるので出会っている頻度は高い

サギと名前が付いているがトキ科の冬鳥又は旅鳥 大きさは74cmでヘラサギより一回り小さい
干潟 水田 湖沼などに居る
飛ぶときはサギとは違って首を真っ直ぐに伸ばして飛ぶ

ヘラサギ

2013-12-07 | 野鳥


今日は24節季の大雪 雪が激しく降る季節
だが都心では暖かい日か続いている

最近は全国で数羽が渡来するだけというヘラサギが沼の中州に来た

ヘラサギと言うがサギではない
昔はサギの仲間と思われていたことを物語る名前だ
ペリカン目トキ科でトキの仲間(以前はコウノトリ目トキ科だった)
ヘラは嘴の形状から

冬鳥又は旅鳥で大きさは85cm
嘴の先は黄色い
嘴を半開きにして水中で左右に振りながら魚 カエル カニなどを捕る
見ていたら長い棒を嘴に挟んで左右に振っていた どーも遊んでいるように見えたがどうだろう


コサギ

2013-12-06 | 野鳥


良く見れば目元パッチリの可愛い顔をしているではないか

俗にシラサギ類と呼んでいたサギのうちダイサギが安土桃山時代に区別され チュウサギとコサギが江戸時代に区別され様になった

シラサギは白くて遠くからでも良く目立つ
こんな目立つ色は自然界では危険でもある
だがこの仲間は危険よりも仲間を見つけやすい方を選んだようだ
仲間といればエサも見つけ易いし危険を早く察知できる

コサギ:留鳥又は漂鳥 大きさ61cm
一年中嘴が黒く足指は黄色い
食べ物は魚中心でザリガニやカエル昆虫類も獲る

鷺のいるあたりの草はうら枯れて 野沢の水も秋ぞさびしき(藤原為基)

ヨコヅナサシガメ

2013-12-05 | 虫類


木の幹の窪みに居た

腹の回りの模様を横綱の化粧まわしに見立ててヨコヅナサシガメ
インドから中国に広く分布する帰化種

春から9月頃まで生息し秋にサクラやエノキに産卵し幼虫で越冬する
サシガメの仲間は単独で暮らす者が多いが ヨコヅナサシガメは狩りも産卵も越冬も集団で行動する
のだが出会った個体は仲間にはぐれたのか一匹だけだった
肉食性のカメムシで昆虫の体液を吸う
大きさは2cmほど

ベニシジミ

2013-12-04 | 虫類


冬の時期と言うのに可愛いベニシジミが飛んでいた
暖かい所では12月一杯くらいまで飛ぶそうだ

都市部の生息地は限られるがある程度の草地が有れば都市公園でも良く出てくる
日中低い場所を活発に飛び草上や地上に良く止まる

食草(幼虫の食べ物)はスイバ ギシギシなど

ヒダリマキマイマイ

2013-12-03 | 虫類


3cm程のヒダリマキマイマイが葉の上を這っていた
左巻き(上から見て反時計回り)のカタツムリは珍しい
関東以北に居る巻貝の仲間で市街地や水田では珍しい

食べ物は草木の葉 野菜 コケなど
貝を作る炭酸カルシューメを求めてコンクリートから染み出るものを舐めることもある

カタツムリには雌雄が無い
雌雄同体で二匹が出合えば繁殖可能
動きの遅いカタツムリが効率的に配偶者を得るための進化

カタツムリの交接はドラマティック
頬から「恋矢」と呼ばれるトゲのよう物をだし相手を突く
相手が同じように恋矢を出せばカップル成立
二匹は体を合わせらせん状にうねるようなダンスをするとそれが交尾

ヒダリマキマイマイは体のつくりも左右が逆に出来ている
仮に普通のカタツムリが突然変異によって左巻きになっても交接器が合わず繁殖できない

アマチャヅル

2013-12-02 | 樹木 草花


アマチャヅルの実が生っていた
7mmほどの実に白い線が入っていて分かり易い
この線は萼や花冠の後跡

葉を噛むとかすかな甘みが有るので4月8日の花祭りに使う甘茶を作るアジサイの仲間のアマチャになぞらえた名前

アマチャヅルは茎葉に朝鮮人参と同じ成分が有り体に良いと言われた事が有った
ウリ科のつる性多年草