いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

「子育て不在」の時代。 absence of child-care

2010-08-01 20:38:41 | 日記
 近年の説明のつかない事件の病根には、「子育て不在」の時代の背景がある。23歳の母親
が3歳と1歳9か月の幼児を家に放置して家を飛び出して、幼児二人は餓死状態で発見された。
 「子育て」で、こうすればどうなることかがわかる、母子関係での説明のつかない事態、事件だ。
 例えるのも失礼なくらいの、まるで家で飼っていた動物を簡単に捨てる感覚だ。

 23歳の母親は「子育てが嫌になった」(報道)と育児ノイローゼの気配も見えるが、母親がこの
幼児二人にしていたであろう子育て、教育ではなくて、ここで問題なのは、この母親が受けてきた
子育て、教育の方だ。
 父親は、地元ではその名も知られた高校スポーツの指導者だった。

 よく、父親はひとつのことに没頭すると家のことはすべて母親まかせというような冗談を言うが、
こういうことが現実なものになると、子育て、教育不在の時代、無責任な対応が後々になって冗
談では始末のつかない不条理となって、結果としての「自己責任」へと「逆襲」される。あとの祭
りだ。

 世の中は「収入に見合った生活」のために、共働きが避けて通れない保育所設置による「子育
て」の社会環境の整備が論議される。
 母親でも父親でもどちらでもいいが、子育てはある一定の成長期までは、どちらか責任をもって
そばで肌身育てる環境の大事さは知るべきだ。その期間は収入に見合った生活ではなく、「生活
に見合った収入」で、対応したらいいのだ。

 「子育て」不在の時代の世代が母親、父親の世代、大人の年令になって、説明のつかない事件
がいとも簡単に起こる。

 いつも大人からの不条理な仕打ちではなく、「子育て」不在の時代を見過ごされてきた子ども達
からの「逆襲」が始まることもあることを知るべきだ。
 「子育て」不在の時代を大人たちは基本から見つめ直して、「子育て」の大事さに真摯に向き合
うことが必要不可欠なことを、今回の説明のつかない23歳の母親の行動が教えてくれた。
 

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