いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

時流に流されない。 go against the trend stream

2010-08-02 19:50:28 | 日記
 (1)子育ても、(2)医療も、①高い理念と②バブルな見せかけの時流に流されない(go
against the trend stream)、普遍的な信念を持ち続ける意思の強さが大事だ。

 (1)子育て不在の時代による、説明のつかない育児(child-care)放棄の事件の最中に、
さわやかな一陣の風を見た。日本人としてロシアバレエ界進出に先駆的な役割を果たして、
現在もロシアバレエ団でソリストとして活動中の女性。

 一人息子のために、成長期の3年半は子育て、教育を優先して母子二人で帰国して、日本
での生活を選択した。それができる恵まれた生活環境という安易な理解ではなく、「子育て、
教育」に対する真摯な取り組み、考え方と、「収入」よりは「生活」優先の行動学を実行する
意思の強さだ。

 バレリーナ・ソリスト(ballerina soliste)としての3年半のブランクの芸術的スタンスの代償
(compensation)は、けっして小さくもないはずで、けっして「恵まれた生活環境」でもない中
でのスキンシップの子育て、教育優先の考え方、選択力に学ぶべきところが多いはずだ。
 しかも、現在は再びロシアに戻り、活動中の女性ソリストである。

 (2)病院経営の悪化、医師不足化現象、緊急治療患者のたらい回しと医療体制が病んで
いる。全国80にも及ぶ医療系大学リストを見ると、そこから毎年、修了者が出て医師として
勤務していくのに、どうして医師不足化現象が叫ばれるのか一般論としては理解に苦しむ。

 もちろん、止める人、高年令化社会を迎えての患者増は考えられるが、それはアンチ・レト
リック(anti rhetoric)だ。2年間の臨床研修制度があって、すぐに実働対応ができる訳では
ないが、それも継続的な順送り人事の延長線上のことだ。
 専門家の中には、医師は不足しておらず、配置バランスが悪い(いるところには、いる)
だけだという人もいる。

 同リストを見ても、都会の大学病院への残留率は概して高く(70~90%)、地方にいく
に従って低い(19~35%)傾向が見れるバランスの悪さだ。

 病院間、地域内の「ネットワーク化」はどうか。高い理念、信念の問題として、緊急治療
患者のたらい回しによる結果としての死亡例を聞くと、所属する病院では対応できなくても
病院間、地域内で患者の生命は救うという医療のネットワーク化、高い理念、信念が医療
現場から伝わってこないのは不可思議で、大事なものが「欠け」ている証拠(evidence)だ。

 医療は、基礎研究分野では速いスピードで先端技術医療の研究が進んでいる。それを支え
て国民の生命維持の対処医療現場の医療体制の中での、高い理念と信念と意思の強さが
構成員、医師に緊急に求められる。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする