いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

やせガマンの8月。 Aug. of strained endurance

2010-08-03 19:42:26 | 日記
 (1)酷暑の夏。休みの日中ともなると、周りの家々ではエアコンの室外機から一斉にボワ
ーンという乾いたにぶい連続音が聞こえてくる。
 その周りの音を聞きながら、窓を開け放ってひとり「やせガマン(strained endurance)」
の8月を楽しむのも格別だ。エアコンがない訳ではない。

 エアコンは一日長時間かけていると、その後身体がダルくてかえって身体にこたえる体質
と、日中は汗をかいても風呂で汗を流してのビールの格別の味の楽しみの方が、エアコンよ
りずっと魅力的だからだ。

 昨年の冷夏から一転して今年は酷暑の夏。太平洋高気圧を廻り込むように日本上空に入っ
てくる温かい風が、今夏は太平洋の高い海温にさらに熱せられて異常な酷暑の日々が続く。
(気象情報)200人以上が1か月の内に熱中症で亡くなるというのは、大変な事態だ。
 高年令化社会を迎えての、政治、経済、社会、健康すべての分野で、個人も体制も「生きる
パラダイム(paradigm)」が示せず、体感できていない象徴としての200人以上の犠牲だ。

 (2)そして、東京では都内男性最高年令とされていた111才の男性の生存が実は数十年前
から不明で、その間も家族の虚偽の説明で老令年金が支払われていたという。そうしたら、今
度は都内の113才女性の生存、所在が不明(年金受給の記録はない)で、家族は数十年も
その母親と連絡を取っていないという。今日、静岡、名古屋でも同様の事例が次から次だ。

 高年令化社会に長寿国の日本の実態が、あまりに寛容に容認されての実におめでたい不
確実な行政把握の有り様が、ここでも立ち遅れだ。
 子育て不在とあわせて、茫然自失も酷暑ばかりのせいでもない、行政能力のお天気具合。

 個人情報保護の秘密主義に、公益としてのパラダイム(paradigm)を示せずに、臆病(coward)
な行政能力、その臆病をはずせば今度は管理能力の不在の放漫な行政だ。
 
 (3)国会は国会で、臨時国会が召集されて衆院予算委員会の論戦もねじれ国会の危機感と、
民主党9月代表選をオブラート(oblaat)にしての様子見の凡戦で、国民は自己防衛するしか
ない。
 税収は、6月法人税が伸びて17%増、夏のボーナスに連動して給与も4か月連続しての
1.5%増加だ。

 (4)新聞の片隅にあのベンチャーズの60回目の日本公演の記事が出ていた。リーダーは
77才。私の理解では、日本公演のためだけに編成、結成のベンチャーズメンバー。
 酷暑で高年令化社会目前の日本に、ダイヤモンド・ヘッド、急がば回れの夏のエレキサウ
ンドがせめてさわやかな風を運んでくれるか。

 やせガマンを楽しむ8月。もうすぐ、日本も若い夏の「甲子園」が始まる。

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