いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

8月の移植と支配と戦争責任と。 transplant , govern

2010-08-10 20:08:09 | 日記
 (1)人間の生命の基本が「脳(brain)」であることを、「脳」によって生かされている当たり
前のことを実感させられた。健康に生き抜くために年令とともに衰える筋肉、関節、心肺機
能はよく鍛えるけれど、人間が生きている中枢機能は「脳作用」と自覚しているのか。
 脳作用全体の機能強化、自己鍛錬が本来欠かせない。

 生きるために臓器の移植(transplantation)を必要とする人が1万人強いても、手続き上
の厳正な履行が障害となって、年10件程度の臓器移植(報道)にとどまっていた。15才
未満の場合には対象外とされて、やむを得ずカンパを募って海外移植に向かうニュース
も目にしてきた。

 生命というのは「授かりもの」、「生かされている」という歴史的思想哲学から、生命の
尊厳に踏み込まない自然死去に最大限の配慮がなされてきた。
 しかし、移植を希望する人と提供可能者とのあまりのインバランス(imbalance)に、移植
待機中の死亡者が3500人にものぼる(報道)現状から、政治、医学、倫理を超えて議論
の上、先月に臓器移植法が改正されて家族の同意(生前の本人の承諾が前提)による脳
死判定での移植、15才未満の移植も可能となった。

 8月11日、全国数か所の病院で一斉に脳死判定者からの臓器提供を受けた移植手術
が実施されている。今後は、生理学上の拒否反応の医学的対応を経て、健康機能回復が
待たれる。

 医学の基礎分野での先端技術の研究開発は、早いスピードで進化している。自分の細胞
であらゆる臓器作成のiPS(人工多能性幹細胞)細胞の一般普及化が、今は望まれる。
 今回の臓器移植のバックグラウンドについては、提供リスク、個人情報保護で透明性は低
い。移植の情報提供、申し出、本人家族の承諾方法、時期については開示されていない。

 人間の生命の取り扱いにかかわる重大情報なだけに、バックグラウンドの公正性、公平性、
共有性の検証が求められて、この実施時期にスタンダード(standard)が確立されていて当然
だった。手続き以後の検証、開示に向けた行政、医学上の踏み込んだ幅の広い整備が求め
られる。

 (2)BS番組表を見ていると、韓国ドラマがよく目につく。よくもまあ、これ程という具合だ。
 かっての日本の極東アジア支配戦略で朝鮮半島(韓国)の植民地支配から今年で100年
目を迎える。
 現在も、日本には当時(大正時代)の植民地支配により占有した朝鮮時代の祭礼、行事の
古代歴史的記録書物(「朝鮮王室儀軌」)が移管を受けた宮内庁に所蔵されているという。

 韓国国会議員が返還を求めているが、日本側は請求権消滅を理由に応じていない。朝鮮
半島古代歴史書物が、今も日本の所有(占有)となっていることには驚くばかりだ。
 手続き上(請求権)の問題は別にしても、現在の国際情勢で本来あるべきところに落ち着く
ことは当然のことだ。

 (3)第2次世界大戦を記憶して、よく戦争責任論、開戦責任について、保守層から当時の日
本、軍部への責任回避の声がこの時期聞かれる。
 当時を知らない者にとっては、戦争責任論、開戦責任の勝手な自己防衛、責任回避論以上
に、それでも国民に取り返しのつかない膨大な被害を及ぼした「戦争」を「回避」できなかった
事実、責任について真面目に受け止める必要以外に、何があるのかと思う。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする