(1)日本は少しどころか、かなり「いびつ」なゆがめられた(distorted)国になってしまったのではないのか。
安倍首相の手前ミソの自前の強引な人事主導による経済、金融政策が投資「空気」を読む付和雷同に乗った円安株高効果による企業(大企業中心)の業績の回復による景気観を背景として「高い」内閣支持率(60%前後)を維持しているが、一方で安倍首相、政権が目指す個別の重要政策を見れば国民支持は「低い」現実だ。
国民が最大関心を示す経済、景気回復に焦点を絞っての一色の経済対策の中で、政治も国民も全体の利益を見ずに手前勝手に目先の自己都合に偏向している「いびつ」型政治社会だ。
(2)その伏線は、革新的な政策をマニフェストとして計画プログラミングしてグランドデザイン化して国民に示した前民主党政権の理想主義政治が、自らの主義放棄によりあっけなく崩壊した国民選択の苦い経験(hard experience)がある。
国民の意識が理想主義から現実主義に再び揺り戻された結果としての、今日の不可思議ないびつ型政治社会をつくり出している。
沖縄に米軍基地の70%以上が集中して、さらに普天間飛行場の辺野古への移設をやむを得ないと考える国民が過半数にのぼる(世論調査)という火の粉は振り払うだけの「ご都合主義」が端的なあらわれだ。
(3)安倍首相が目指す憲法改正、国防軍化、集団的自衛権の行使容認はことごとく国民の過半数が反対し、同じく国民の過半数が反対する消費税引き上げは来年4月からの8%引き上げを決定した。
今臨時国会に提出の特定秘密保護法案には、国民の50.6%が反対して、賛成は35.9%(直近世論調査)という結果だ。
(4)ほとんどの安倍政権の重要政治課題がことごとく国民の不支持を受ける中での高い内閣支持率の背景には、すべての支持率ヒト桁に低迷、弱体化した野党の存在がある。その政党1強時代をつくり出したのも国民の経済、景気偏重のご都合主義なのだから、野党ばかりにも責任転嫁もできない。
国民の過半数が反対する重要政治課題が高い内閣支持率のもとに次から次へと成立、実現、推進されるパラドックス(paradox)な日本の政治状況に、危機感のないのは大変心配な実体だ。
(5)沖縄米軍基地移設、TPP、領有権、歴史認識問題と外交、外国との関係あつれきの中で、国(政治)と国民が心底一体となっていない足元を見られるのは確実で、この「いびつ」型政治社会はどこかで必ずハレーション(halation)を引き起こす時が来る。
国(政治)、国民も目先のご都合主義だけではなく全体の利益、実体を見わたす度量が必要とされる。
安倍首相の手前ミソの自前の強引な人事主導による経済、金融政策が投資「空気」を読む付和雷同に乗った円安株高効果による企業(大企業中心)の業績の回復による景気観を背景として「高い」内閣支持率(60%前後)を維持しているが、一方で安倍首相、政権が目指す個別の重要政策を見れば国民支持は「低い」現実だ。
国民が最大関心を示す経済、景気回復に焦点を絞っての一色の経済対策の中で、政治も国民も全体の利益を見ずに手前勝手に目先の自己都合に偏向している「いびつ」型政治社会だ。
(2)その伏線は、革新的な政策をマニフェストとして計画プログラミングしてグランドデザイン化して国民に示した前民主党政権の理想主義政治が、自らの主義放棄によりあっけなく崩壊した国民選択の苦い経験(hard experience)がある。
国民の意識が理想主義から現実主義に再び揺り戻された結果としての、今日の不可思議ないびつ型政治社会をつくり出している。
沖縄に米軍基地の70%以上が集中して、さらに普天間飛行場の辺野古への移設をやむを得ないと考える国民が過半数にのぼる(世論調査)という火の粉は振り払うだけの「ご都合主義」が端的なあらわれだ。
(3)安倍首相が目指す憲法改正、国防軍化、集団的自衛権の行使容認はことごとく国民の過半数が反対し、同じく国民の過半数が反対する消費税引き上げは来年4月からの8%引き上げを決定した。
今臨時国会に提出の特定秘密保護法案には、国民の50.6%が反対して、賛成は35.9%(直近世論調査)という結果だ。
(4)ほとんどの安倍政権の重要政治課題がことごとく国民の不支持を受ける中での高い内閣支持率の背景には、すべての支持率ヒト桁に低迷、弱体化した野党の存在がある。その政党1強時代をつくり出したのも国民の経済、景気偏重のご都合主義なのだから、野党ばかりにも責任転嫁もできない。
国民の過半数が反対する重要政治課題が高い内閣支持率のもとに次から次へと成立、実現、推進されるパラドックス(paradox)な日本の政治状況に、危機感のないのは大変心配な実体だ。
(5)沖縄米軍基地移設、TPP、領有権、歴史認識問題と外交、外国との関係あつれきの中で、国(政治)と国民が心底一体となっていない足元を見られるのは確実で、この「いびつ」型政治社会はどこかで必ずハレーション(halation)を引き起こす時が来る。
国(政治)、国民も目先のご都合主義だけではなく全体の利益、実体を見わたす度量が必要とされる。