いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

音楽と料理のいい関係。 k. zaitsu in aqua-ignis

2014-04-14 19:38:30 | 日記
 「あと味の良さ」というのは、いい音楽といい料理の「究極の味(ultimate taste)」です。
 三重県菰野町のレストラン複合施設のアクアイグニス(aqua ignis)での財津和夫さんの「美味しい音楽会」は、そのとおりの音楽と料理のコンビネーション、コラボとなりました。

 アクア(水)とイグニス(火)の料理、温泉の基礎元素を名にもつレストランでの財津さんのディナーステージです。財津和夫さんのライブをはじめて見るという人もけっこう多く参加しています。
 オーナーシェフの奥田政行さんとパティシェ辻口博啓さんの有名人気コンビによる「この日」のための地元の野菜の素材を活かしたにがみと甘みのコントラストの効いた特別メニューです。

 「特別メニュー」コンテンツからの抜粋ー
 ①「白(はく)しゅかっ菜」のブルーテ X ぼくがつくった愛のうた
   白菜の味をルーでまとめたアワビを入れた夏スープ(三重のアワビは美味しい。)
 ②「青い春の影のスバゲッティ X 青春の影
   オカヒジキと菜の花のスパゲッティ(味のコントラスト、深いグリーンの色合い
  が絶品でした。)
 ③「サボテンの花」 X サボテンの花
   サボテンの実を添えたオマールえび(好みから特に絶品でした。)
 ④「ココアの旅」 X 心の旅
   奥田シェフが考案したスネ肉の特別メインデッシュ(解説→スネ肉は足→足に履
   くのは足袋→で、旅→以上)
 ⑤「ストーブ」 X ストーブ
   オレンジとミルクチョコのハーモニー(本日限定のスペシャルスィーツ、柑橘系
   の濃い深くコクのあるスィーツ。)
 上品でまろやか、優雅な味付けで、優雅な「あと味」は翌日にも残ってまったくすばらしい味です。

 構造が普通のレストラン(長方形の広い)ですから、スピーカーとマイク音響には難点がありますが、アコースティックバージョンのシンプルさが財津和夫さんのメロウ(mellow)なボイスを引き立てます。
 この広さのフロアーだとすれば、財津さんの発声法からすればむしろマイクなしの生歌の方がより特徴のあるきれいなボイスを聞くことができます。

 午後9時前に奥田さんと辻口さんが登場して、奥田さんは「料理と音楽というのはとてもいい関係でありまして、料理の人のきびしい修行を助けてくれるのが歌だったり、歌の方のきびしい練習を助けてくれるのがそのあとのご飯だったりして音楽の方と友達が多くて、食べるものと音楽はいい関係なんです。」と「美味しい音楽会」のコンセプトを述べました。
 辻口さんは「アクアイグニスは1周年を迎えまして、これまで100万人を迎えました。記念して音楽と料理のコラボをやっていきたい。第1回のゲストミュージシャンとして財津和夫さんを迎えました。」

 財津和夫さんの登場です。フラットなフロアーでの数メートルの至近距離のステージです。近くで見る財津さんの手の大きさが印象的です。
 財津さんを中心に向かって左にキーボードの小泉信彦さん、右にギターの尾上さとしさんです。自然光のスポットライト1本でアコースティックなシンプルなバージョンで、財津さんの歌のうまさが光る「財津和夫の音楽の世界」のステージです。

 財津さんは「本当にみなさんと近いですね。うれしくなっちゃいます。生な感じといいますか、みんな裸でやりたい気分です。みんな着ているものを脱ぎましょうよというホットな感じで楽しいです。」
 セットリスト ①I love you ②あなたと巡りあって(流れるように揺れてスピード感のある美しい財津メロディの特徴がすばらしい) ③僕が愛した犬ドンパ ④My dear ⑤この世の端でも ⑥ストーブ ⑦青春の影(財津さん「ステージでずっと歌っていたこの歌は今や『チューリップの代表曲』になりました。」ー記憶では初めて「チューリップの代表曲」と言った。絶品でした。) ⑧サボテンの花(最後の曲になりましたに客席からは「エーーーッ」の声です。) ⑨心の旅
 最後は客席もスタンディングで歌って拍手で財津さんを見送りました。

 

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