(1)オバマ大統領が国賓(a guest of the state)として2泊3日のあわただしい来日をした。昨日は安倍首相の私的なたっての夕食会が米国側の要望で銀座の有名すし店で行われ、オバマ大統領が冷酒を安倍首相からお酌される写真とともにすし好き(報道)のオバマ大統領の「人生のなかで一番おいしいすしだった」とのコメントが伝えられた。
前民主党政権時代に当時の鳩山首相のアジア共同体構想と沖縄米軍基地の国外、県外移設方針の表明で、日米関係がギクシャクして米国の日本に対する政治姿勢も厳しいものが見られて昨年2月の安倍首相の訪米時でも会談したオバマ大統領の表情、態度(ニュース映像)にも威圧的で固く、様子見が見受けられた。こう着している普天間基地の辺野古移設の早期解決を強く迫られた。
(2)一般的にこれまでの米国政界は保守的な(conservative)共和党政権は日本に対して好意的な立場であり、リベラルな(liberal)民主党政権は日本に対してどちらか疎遠にあると言われてきた。
報道によると、民主党のより事務的手法(businesslike)の強いオバマ大統領と保守的で理想主義の安倍首相とは「相性がいいとは言えない」ともみられている。
今回のオバマ大統領の国賓来日でも夫人をともなわずに、普天間基地移設、TPP、日中韓対立、ウクライナ問題と難問山積の日米政治課題の中で米国大統領としてより事務的な強い政治対応の姿勢を示したとも見える。
(3)今回の日米首脳会談ではオバマ大統領はTPP交渉で早期の合意成立を求めて、日本の判断、決断を強く求めるものと見られる。
今日、昼にかけて行われた首脳会談は予定時間を超えて行われて、しかしTPP交渉では閣僚協議を続けることで一致しただけで、その後の共同記者会見でのオバマ大統領の表情も固いままのものだった。
(4)米国の高い失業率も改善が見えて国内経済にも回復基調が見える一方、外交では米国機関による西側先進国首脳ほかの盗聴問題やオバマ大統領の損な役回りもあって、シリア、ウクライナ問題ではオバマ大統領のリーダーシップ不足、優柔不断なところが国際的評価を下げている。
2期目のオバマ大統領にとっては歴史に残る成果が求められるところで、強いアメリカを示したいところだがそうはなっていない。
(5)日本に対してはケネディ駐日大使の起用で特別な同盟、協力関係を一応示してはいるが、しかし政治力、経験は未知数の起用で話題性ばかりが強くどれほど実際に日本との関係を重要視しているのか不透明なことろはある。
オバマ大統領はアジアに軸足を向けたリバランス政策(a policy of rebalance)を打ち出しているが、その先は軍事力、経済力で力を示す中国に向けられて今回のアジア歴訪も中国けん制、包囲政策の一環として見ることができる。
(6)核のない世界宣言、米国社会にとっては革命的な国民皆保険制度の導入、化学兵器使用に対するシリア軍事介入表明など、先駆的な、道義的な理念先行で成果が見合ってともなわない損な役回りのあるいは実行力のともなわない米国にとっては不満の米国指導者像だ。TPP交渉でもなかなかリーダーシップを発揮できないでいる。
日米首脳会談での当初予定された共同声明発表もTPP交渉がまとまらずに発表されない異例の展開を迎えている。
前民主党政権時代に当時の鳩山首相のアジア共同体構想と沖縄米軍基地の国外、県外移設方針の表明で、日米関係がギクシャクして米国の日本に対する政治姿勢も厳しいものが見られて昨年2月の安倍首相の訪米時でも会談したオバマ大統領の表情、態度(ニュース映像)にも威圧的で固く、様子見が見受けられた。こう着している普天間基地の辺野古移設の早期解決を強く迫られた。
(2)一般的にこれまでの米国政界は保守的な(conservative)共和党政権は日本に対して好意的な立場であり、リベラルな(liberal)民主党政権は日本に対してどちらか疎遠にあると言われてきた。
報道によると、民主党のより事務的手法(businesslike)の強いオバマ大統領と保守的で理想主義の安倍首相とは「相性がいいとは言えない」ともみられている。
今回のオバマ大統領の国賓来日でも夫人をともなわずに、普天間基地移設、TPP、日中韓対立、ウクライナ問題と難問山積の日米政治課題の中で米国大統領としてより事務的な強い政治対応の姿勢を示したとも見える。
(3)今回の日米首脳会談ではオバマ大統領はTPP交渉で早期の合意成立を求めて、日本の判断、決断を強く求めるものと見られる。
今日、昼にかけて行われた首脳会談は予定時間を超えて行われて、しかしTPP交渉では閣僚協議を続けることで一致しただけで、その後の共同記者会見でのオバマ大統領の表情も固いままのものだった。
(4)米国の高い失業率も改善が見えて国内経済にも回復基調が見える一方、外交では米国機関による西側先進国首脳ほかの盗聴問題やオバマ大統領の損な役回りもあって、シリア、ウクライナ問題ではオバマ大統領のリーダーシップ不足、優柔不断なところが国際的評価を下げている。
2期目のオバマ大統領にとっては歴史に残る成果が求められるところで、強いアメリカを示したいところだがそうはなっていない。
(5)日本に対してはケネディ駐日大使の起用で特別な同盟、協力関係を一応示してはいるが、しかし政治力、経験は未知数の起用で話題性ばかりが強くどれほど実際に日本との関係を重要視しているのか不透明なことろはある。
オバマ大統領はアジアに軸足を向けたリバランス政策(a policy of rebalance)を打ち出しているが、その先は軍事力、経済力で力を示す中国に向けられて今回のアジア歴訪も中国けん制、包囲政策の一環として見ることができる。
(6)核のない世界宣言、米国社会にとっては革命的な国民皆保険制度の導入、化学兵器使用に対するシリア軍事介入表明など、先駆的な、道義的な理念先行で成果が見合ってともなわない損な役回りのあるいは実行力のともなわない米国にとっては不満の米国指導者像だ。TPP交渉でもなかなかリーダーシップを発揮できないでいる。
日米首脳会談での当初予定された共同声明発表もTPP交渉がまとまらずに発表されない異例の展開を迎えている。