いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

敬老のロックミュージシャン。 rock'n'roll musician of respect for the aged

2017-09-18 19:47:15 | 日記
 (1)今年は9月18日(月)が敬老の日となった。休日をなるべくまとめてとれるように創設の日から移動する祝日も多い。少子高年令化社会を迎えてさまよう敬老の日でもある。

 敬老の日はこれという日を定めて少子高年令化社会について考えるのは意味のあることだ。夏のお盆、先祖返りの日に敬老の日というのもあるし、90才以上が206万人で65才以上の就業者が770万人(報道)と過去最高の時代に何か最期を迎えるのをせっつくようだと思えるなら、正月あたりに設定して新年を迎えるのにあたり敬老の日というのも心さわやかな気分にもなれる。

 (2)100才以上も6万人を超えて元気な高年令者も多い。本日の敬老の日にはNHKラジオで「じじ(題名はおやじ)ロック」特集をやっている。ボブ・ディランをはじめポール・サイモン、ポール・マッカートニーにローリング・ストーンズなど70才をとうに超えても休むことなくコンサート活動を続けており、まさに高年令化社会を代表するリーディング・ヒストリー、生涯現役時代のミュージシャン(rock'n'roll musician of respect for the aged)たちだ。

 (3)ジャズやブルースのようにスタンダード・ナンバーが主流の音楽界では高年令ミュージシャンの熟練の技術、歌唱力が支持されているが、ロックの世界でもインパクトのない若手よりはオールドファッションの一時代を築いた高年令ミュージシャンのスタンダード・ナンバー活動が光る時代を迎えている。

 そのかわりといって何だが、著名な高年令ミュージシャンの来日公演では病気による来日中止の休演にも接するようになった。ポール・マッカートニーは数年前の来日コンサートでは来日直後に体調不良で入院し、そのまますべてのコンサートを開催できないまま帰国した話(翌年にリベンジ来日コンサートを開催した)もある。なかなかむずかしい時代のめぐりあわせだ。

 (4)少子高年令化社会が急速に押し寄せている世界にもまれにみる日本社会だが、65才以上の就業者が770万人で過去最高で全就業者の12%弱を占めて、65才以上が全人口の30%弱を占める。

 ともに社会における存在感、役割の大きさを占める高年令化社会だ。もちろんその分、社会保障費が年々拡大して年金、医療、介護にかかる負担も大きくなり、財源不足が政治、社会問題となっている。

 (5)しかし70代のバリバリのロック・ミュージシャンたちが時代、社会に鮮明なメッセージ、音楽を届けて支持されているように、65才以上の就業者も社会を支える存在、役割を担って光っている明るい希望もみえる。

 高年令化時代をとっくに先取りしている政治の世界が権力、既得権益、世襲に固執して退廃して成長できずに、社会に対しては負担、成長戦略を押し付ける高年令政治家の無責任性をあらわにしているのは皮肉だ。

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