いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

若手政治家の出番。 go ahead the young statesman , woman

2017-09-02 20:34:23 | 日記
 (1)政治は衆院選で25才、参院選で30才になれば国民の誰でも選挙に立候補できる資格を持つ。国民の誰でもといっても、実際には立候補には預託金が必要で獲得基準票を上回らなければ預託金は没収される。

 一方、政党の代表選は一定の党内議員の推薦人が必要でまだ経験も党内基盤もない若手議員には出馬の機会はほとんどないに等しい制度だ。
 
 (2)党代表を決めるのに知名度もなくただ乱立して収拾がつかなくなったり、党内の一定の支持基盤、人望、能力を認められた有力議員をあらかじめ候補予定者とする予備審査的な意味合いもある。

 今回の民進党代表選は、改名前の09年民主党政権を要職として支えて、失敗した前原誠司候補と枝野幸男候補の一騎打ちとなって、国民の関心も低く、新鮮味に欠けるとの評価が多かった。

 (3)若手議員も立候補を模索したが20名の推薦人を集められずに断念したといわれている。09年民主党政権当初は、自民党長期政権にはない公共事業の見直し、中止、高速道路無料化、高校授業料無償化にムダ排除の行政刷新会議と革新的なあたらしい視点の政策が並び、国民の新時代の政治を予感させる大きな期待を受けたものだが、見事に財源、計画性のないまま政策自己否定のなかで3年半で政権は崩壊してしまった。

 (4)その民主党の名前を民進党に替えての代表選で、前原候補が党再生の最後のチャンスと言った今回の民進党代表選では、志高く、生きのいい元気な若手議員が引っ張る選挙構図で党再生に向けた心意気、ダイナミズム(dynamism)を示してほしかったものだが、候補者には若手議員は名を連ねることもできずに安定した前原新代表を選出した。

 (5)前原新代表は大学授業料無償化をいち早く打ち出して政策通であり、安倍政権にも政策影響を与えて「all for all」で消費税増税による高負担、高利益を唱えており、今後は民進党を政策政党として09年民主党政権当初のような革新的政策提示で安倍政権と対峙して存在感を取り戻すことから党再生のスタートとしてほしいと願うばかりだ。
 やはり政権党と対等に対峙できる野党の存在は比較健全な政治には必要だ。

 (6)現在、民進党の支持率は5%台と低迷しており、前原新代表にはいきなり10月に衆院3選挙区補選を迎えて党執行部人事に焦点が向けられている。
 堅実でいくのか、思いきった若手起用でいくのか注目されるところだが、党支持率が5%台では今の選挙結果に期待することはむずかしく、まずは政策提言重視の政策政党として提言実績を積み上げていき来年中までには実施される衆院選に向けて党内結束、挙党一致体制をつくりあげることが肝要だ。

 (7)前原新代表が党再生のラストチャンスと言っているのだから、就任早々の衆院補選での選挙結果で党内も右往左往するのでない腰を据えた度量の(generous)政治戦略が必要だ。

 そのための生きのいい若手議員起用の執行部人事に期待したい。

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