いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
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北朝鮮問題の重要局面。 an important phase of north korea affairs

2017-09-15 20:04:03 | 日記
 (1)8月29日に襟裳岬上空を通過して太平洋側に落下した北朝鮮のICBMミサイル発射に9月3日の6回目の核実験強行に対する国連安保理の制裁決議が、当初の米国、日本などが求めた異次元の石油全面禁輸などが結局は米国が中露に譲歩して一部輸入制限に後退して決着したのを見透かすかのように、本日北朝鮮はまたも同じ軌道の日本上空を通過するミサイル発射を実施した。

 今度はグアム海域を視野に入れた前回より航行距離が長いといわれている。インド訪問から帰国したばかりの安倍首相はまたトランプ大統領と緊急電話会談でも行ってやはり異次元の国連安保理制裁強化で一致したと言うのだろうか。

 (2)こうも次から次への北朝鮮のミサイル発射、核実験強行では、国連安保理の制裁協議、決議も追いつかないという国連安保理国も北朝鮮にいいように振り回されるばかりだ。
 もちろんだから北朝鮮への批難がムダというわけでもなく、何度でも国際社会は同じ声を上げ続けることがやはり大事だ。

 (3)しかし、国連安保理の制裁強化決議は北朝鮮経済に対して確実に制裁効果はあるもの、出てくるものなのだろうが、プーチン大統領が言うように北朝鮮は草を食べてもミサイルを打ち続けるだろうと述べているが、間違いなくミサイル発射、核実験を強行する指導層と一部特権階層には制裁はまったく関係もなく影響もないものといえる。

 制裁強化の影響がどの国民層あたりにシワ寄せとして圧迫するのか考えなければ、北朝鮮制裁強化の意味が問われることになる。

 (4)プーチン大統領が北朝鮮は草を食べてもミサイルを打ち続けると言い、中国は米国、日本などの制裁強化には沈黙を続けて、米国もその中露に安保理制裁決議を譲歩するという安保理大国の日本、韓国外しと書いた。

 米国、中国、ロシアは北朝鮮問題をどこへ持っていこうとしているのか、日本としては度重なる日本上空通過の北朝鮮ミサイル発射の挑発、威かく、脅威に対して、主権国家として毅然とした何らかの「決着」をつけなければならないだろう。

 (5)このまま北朝鮮の挑発、威かくが続けば、中国、ロシアは黙っていても、米国はそうはいかない。東アジア安定のための日米韓軍事同盟関係の維持からも具体的な行動が求められることになる。

 しかしいきなりの軍事行動では朝鮮半島同盟国の韓国や日本海を挟んだ日本への甚大な被害影響も考えられて、さらに北朝鮮と国境を接する中国を刺激することは必至で、一挙に東アジアの不安定化を招くことは避けられずに、日本としてもその一線に追い詰められた時にどうするのかの重要な判断、準備が求められる。

 (6)今回の北朝鮮に対する国連安保理制裁強化決議で譲歩した米国が、本日の間を置かない再びの日本上空通過の北朝鮮ミサイル発射で中国、ロシアにどう「おとしまえ」をつけるのか、北朝鮮問題の重要な局面(an important phase of north korea affairs)を迎えている。

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