いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

島根受難。 shimane sufferings

2017-09-06 20:06:21 | 日記
 (1)国連安保理が3日の北朝鮮による6回目の核実験(水爆実験と主張)を実施したことに緊急会合を開きあらたな制裁決議強化を討議している。
 この渦中の3日に自民党の竹下総務会長(島根選挙区)が北朝鮮の弾道ミサイルが「島根に落ちても何の意味もない」(報道)と発言し批判を受けたことに対して「どこが不適切か」と開き直った。

 (2)北朝鮮はグアム周辺へのミサイル発射を具体的に島根、広島、愛媛、高知を通過して発射する計画を発表して、米国、日本を挑発、威かくしていた。
 これに対しての地元島根選挙区区の竹下総務会長の前述の発言だが、「ミサイルは離島でも島根でも落ちれば本国の安定に極めて重大な事態だ。戦略的に考えた場合、北朝鮮が島根を狙ってくることはないだろう」(報道)というのが真意だと説明している。

 (3)北朝鮮ミサイルが地元島根を通過すると予告されたことに対しての抗議の意味合いもあったのだろうが、日本のどこに落ちても日本の安全と防衛にとって極めて重大な事態なのはいうまでもないことであり、そうだという意味、真意なら「島根に落ちても何の意味はない」発言は矛盾した論理で撤回で済む問題ではない。

 島根県民にとってはまことに不謹慎で不適切、不見識、無神経な竹下発言であり、さらに「どこが不適切か」の追い打ちではやりきれない思いだろう。

 (4)どこに落ちても「極めて重大な事態」というなら「島根に落ちても何の意味もない」ことにはならない。
 竹下総務会長の地元島根ならわかってもらえるという安易な気持ちがあるとすれば、国会議員の不遜な甘え、考えであり、地元選挙区を利益私物化するようで全体の奉仕者としての議員意識に欠けている今日的政治を象徴している。

 何より後からとってくっつけたような発言真意と発言がまったく同調しないところに今回の発言の極めて重大な問題意識がある。

 (5)竹下総務会長は与党自民党の要職にあり、日本を代表するひとりとして北朝鮮のミサイルが日本上空を通過する主権侵害に対して断固厳重に抗議する姿勢を示す立場にあり、だから真意としても「島根を狙ってくることはないだろう」もおかしな観測、判断だ。

 あってはならないことだし、朝鮮半島情勢から可能性は考えられないが、狙ってくるとすれば北朝鮮であり、国会議員がみだりに固有地名をあげてどうこういう以前の国際社会を挑発、威かくする無謀な北朝鮮のミサイル発射実験であり、今回の核実験実施である。北朝鮮の挑発、威かくに軽く乗ってはならない。

 (6)北朝鮮に核実験、ミサイル発射を意味のないことだと悟らせる国際的な政治力の発揮、結集が求められており、それは国連の核兵器禁止条約の締結参加であり、国際社会が一体となった北朝鮮封じ込め政治力の必要性だ。

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