自由な働き方改革。 innovation of free labor style

　(1)政府の「働き方改革」に地方、過疎地に職場をつくりネットで本社、本部とやりとり、仕事をすることが含まれていたのかわからないが、情報化時代、地方の山間の民家の空き家を改造して職場として渓谷の川沿いでパソコンで仕事する人や、海が裏にひろがり近くにサーフィン・スポットがあって分室開設を決めた話題があった。

　(2)地方が過疎化対策として逆手にとって空き家を開放して企業の誘致を進めている。村がインターネット設備を整備してどことでもどこにいてもつながり、しかも「昼休みにサーフィンしませんか」（報道）と職場、分室誘致を進めている。

　評判は上々のようであたらしい働き方改革として注目を集めている。本社、本部とはネット、映像でつながっているが仕事に余分な拘束は一切なく、成果主義で自由な働き方（free labor style）だ。

　(3)実は数十年前にも同じような働き方改革が企業主体であって、選ばれた人が年間を通して出社しなくてもよく自宅でもどこでも自由に仕事をしてよく、与えられた課題、開発、成果をあげることを目的とした働き方で注目を集めた。

　今のように情報化時代でもなくネットも普及しておらずに、いつでもどこでも自由に仕事をすればいいといううらやましい働き方改革であった。

　(4)うらやましいと思ったが、長続きはしなかった。成果が注目されたが自由で気ままな拘束の一切ない対価として、課題の結果、成果、開発を求められて、それが負担、リスクとなって多分相当に追い詰められるモノクロ時代の成果主義だったと推測できる。

　今は情報化IT、AI、IoT時代で情報、知識、技術もいつでもどこでもどこからでも瞬時に手に入れることができて効率、効果、協働性が高い時代で、かっての出社しないでの成果主義のモノクロ時代の働き方とは環境が違う。かっての働き方改革は時代の先を行き過ぎた。

　(5)地方、過疎地域の恵まれた職場インフラ、自然環境の中で、ネットで世界どことでもつながり自由に一切拘束されずに仕事ができる働き方改革で、情報成果主義の意味合いも育ってきた時代、社会環境が違うので開発、成果の結果に取り組みやすい職場環境にある。

　地方、過疎へのITを使った職場、分室の動きは、若者層、ベンチャー事業中心に「殺到」（報道）する人気といわれるので、働き方として定着すればあたらしい次世代産業革命として日本経済を変える期待がある。