いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

次の首相。 the next premier

2020-01-21 20:30:34 | 日記
 (1)メディアの世論調査で「次の首相にふさわしい人」で石破茂議員が19%でトップとなっているのには、少々驚かされた。最近はほとんどメディア、表舞台での発言もない中で政権中枢からは排除されている石破議員のそれでも国民的人気が依然として高いとみるのか、本人が4選はないと言っている安倍首相が13%と2位なのをみても安倍後のこれといった首相候補が見当たらない人材不足としての石破議員の19%とみるべきなのだろう。

 (2)小泉環境相6%、菅官房長官4%で安倍後に意欲をみせている岸田政調会長は枝野立憲民主党代表と同率の3%だった。この中にはいない24%が最多というのも人材不足を示すものだ。
 それでも石破議員が19%と1位を占めたのは、自民党内でも「反安倍」の急先鋒であり国民が野党にその役割を見いだせない中で安倍首相に代われる人材、政権を希求しているあらわれであり、石破議員が依然として国民的人気、信頼が高いことを示すものである。

 (3)最近はすっかり「反安倍」としてメディアに登場する機会も減った石破議員で政治理念、政策理念、信条が伝わってこない石破議員だが、安倍首相と総裁の座を争っていたころはこちらも安全保障、防衛に一家言のある政治家として北朝鮮の脅威に対して自民党の核保有論に理解を示していたことがあり、保守思想色の強い政治理念の持ち主と見受けられる。

 (4)かって安倍首相と総裁の座を争った時には全国の自民党員票では安倍首相をしのぎ優位に立ちながら、国会議員票で支持に後れを取り結果として敗北した経緯があり、その後の安倍首相の経済政策、アベノミクス効果による安倍内閣支持率の安定でどう変化しているのか、国民的人気と国会議員支持の関係は変わらないとみられる。

 (5)今回の世論調査をみて石破議員がどう感じ、動くのか、政治理念、政策理念を打ち出すのか興味はあるが、憲法改正、国会運営では安倍手法には異議を唱えることもあり、国民の考え、理解には近い立場にあり今回の世論調査のように国民的人気、支持は高いとみられる。

 石破議員が経済政策、安全保障、防衛、憲法改正でどういう政策理念を打ち出すのか、安倍長期政権の国益、国民生活の安定、格差社会との比較、とりわけトランプ大統領の米国との距離、関係がどうなるのかは安全保障、防衛、経済、国民生活に影響するだけに課題、問題となる。

 (6)石破議員の最大の課題は国会議員の支持をどれだけ高められるのかで、厳しい状況は変わらない。

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