いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

トランプ流への決別。 farewell against trump style

2020-01-07 20:36:11 | 日記
 (1)昨年は「後戻り」の年だったと書いたが、今年も続いている。米軍によるイラン司令官の殺害を受けてイラン政府は「イランは(核合意の)いかなる制限も遵守しない」(報道)との声明を発表して、核開発につながるウラン濃縮や製造を無制限に進める方針転換、「後戻り」を表明した。

 (2)トランプ大統領は米仏独など主要6か国と結んだ「イラン核合意」協定がイランの非核化につながらないとして離脱を決めて、それを発端にイランが核合意基準を逸脱してウラン濃縮を順次高めて今回のイラン司令官殺害を受けてウラン濃縮を「無制限」に進める「後戻り」を決めた。

 トランプ大統領はイラン核合意が効果のないものだと決めつけて協定からの離脱を決めて、結局はイランをウラン濃縮の無制限に「後戻り」させるというパラドックス(paradox)な後押しをして中東の緊張を増しただけのことだった。

 (3)イラン核合意の遵守内容についてどれほど検証したのかわからないが、そのままでは中東の宿敵イランを窮地に追い込めないとみたのか、米国からいいがかりをつけて、仕掛けてイランを後戻りさせて、ほれみたことかと騒ぎ立てて攻撃する原因を自らつくっておいて、それを抑制、攻撃するというトランプ流のほかの協定締結国を無視した「一人芝居」政治の身勝手さだ。

 (4)トランプ流政治は問題、危機感を自らつくりあげて危機意識を駆り立てて、それを排除、制御、制圧、攻撃して正当化する身勝手に正義感ぶるのがトランプ流の手法だ。こういうのがGDP桁違いの世界1位の巨大な経済力を背景に国際政治を支配、動かす米国のリーダー、大統領であることに世界はほんろうされている今日的時代だ。

 (5)世界はこのトランプ流政治手法をよくわかっていながら、ついついそれに乗って同じステージでやり合う、攻撃し合うという愚行につき合わされている。
 仮に世界が「反米」、「反トランプ」で結束するということになれば(イランも北朝鮮も自粛、制御することが前提となるが)どうなるのか、夢物語のようではあるが、そうなったらそうなったで世界秩序は大混乱を招くが、トランプ大統領は国内、内向き、自身ばかりを気にして画策をしており、これが続けばそういう世界が来ないとも限らない。

 (6)それが世界の秩序であり、正義であり、善良であり、良心であり、自浄であるはずだ。
 

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