(1)昨日、中東イランとレバノンで偶然に同時に行われた出来事が、現在の今日的世界、人間の劣化、後退を象徴するものだった。
ひとつは、米軍によるイラン司令官殺害に対するイランのイラク駐留米軍施設に対する報復のミサイル攻撃だ。
②イラン側は「80人の米国人テロリストを殺害した」と発表して、米国トランプ大統領は「万事うまくいっている」と米軍側に死傷者はなかったことをツイッターで述べている。
この種の報復攻撃は国と国の威信をかけた戦争になるものだが、双方が「80人殺害した」、「死傷者はいなかった」の応酬では、何が本当で真実なのかまるで「子どものケンカ」(quarrel of children)を見る思いだ。
③これが核開発を目指して中東に政治、軍事的影響力を誇示するイランと「世界最強で最高の装備を誇る軍」(トランプ・ツイッター)を持つ米国との「子どものケンカ」であり、それに付き合わされて株価動向にも大きな影響を与えるものであるところが世界の困惑であり、不幸である。
ある意味「子どものケンカ」それで戦争拡大しない(今のところ多分)ところが幸運ともいえるが、パラドックスとしてそんな統治権力で世界が動かされていることに落胆させられる。
(2)もうひとつがレバノンに逃れたゴーン被告の記者会見だ。不都合なメディア(日本も含めて)は締め出してもちろん笑いのタネ(本人にとっては笑えない必至の日本は出し抜かれた)日本出国の経緯は述べないとして、身の安全が保障(日本の引き渡しをレバノンは拒否)されたレバノンで日産会長の解任、その後の日本の検察取調べに対する不満、批判、恨み節に終始して、しかしゴーン被告の立場には変わりはなく、不法にレバノンに逃亡して無実を主張しても形勢は不利で「遠吠え」(baying)でしかない。
②確かに今回の日本の検察の取調べ(勾留期限が近付くとあらたな容疑を持ち出して取調べを続行する)にも問題はあるが(欧州メディアから人質司法と批判された)、本人が容疑を全面否定する以上容疑を一度にまとめての取調べでは検察組織能力の限界もあり、世界はゴーン被告の記者会見での主張をどう聞いたのであろうか。
③無実を主張するなら嫌疑をかけられた日本の裁判、公判で主張することが手段であり、正当性を主張するもので、遠く離れたレバノン逃亡では錯誤の遠吠えでしかない。
(3)時代、社会は情報化のIT ,AI ,IoT革命で急速に進化しており、人間がそれに追いつけない、進化についていけない不幸であり、劣化である。
昨日中東で偶然にも同時に起きた出来事は、それぞれには深刻で国、地域を揺るがす影響力の大きい問題であったが、見えてくるものは「子どものケンカ」であり、「遠吠え」でしかないパラドックス性(paradoxical)だった。
ひとつは、米軍によるイラン司令官殺害に対するイランのイラク駐留米軍施設に対する報復のミサイル攻撃だ。
②イラン側は「80人の米国人テロリストを殺害した」と発表して、米国トランプ大統領は「万事うまくいっている」と米軍側に死傷者はなかったことをツイッターで述べている。
この種の報復攻撃は国と国の威信をかけた戦争になるものだが、双方が「80人殺害した」、「死傷者はいなかった」の応酬では、何が本当で真実なのかまるで「子どものケンカ」(quarrel of children)を見る思いだ。
③これが核開発を目指して中東に政治、軍事的影響力を誇示するイランと「世界最強で最高の装備を誇る軍」(トランプ・ツイッター)を持つ米国との「子どものケンカ」であり、それに付き合わされて株価動向にも大きな影響を与えるものであるところが世界の困惑であり、不幸である。
ある意味「子どものケンカ」それで戦争拡大しない(今のところ多分)ところが幸運ともいえるが、パラドックスとしてそんな統治権力で世界が動かされていることに落胆させられる。
(2)もうひとつがレバノンに逃れたゴーン被告の記者会見だ。不都合なメディア(日本も含めて)は締め出してもちろん笑いのタネ(本人にとっては笑えない必至の日本は出し抜かれた)日本出国の経緯は述べないとして、身の安全が保障(日本の引き渡しをレバノンは拒否)されたレバノンで日産会長の解任、その後の日本の検察取調べに対する不満、批判、恨み節に終始して、しかしゴーン被告の立場には変わりはなく、不法にレバノンに逃亡して無実を主張しても形勢は不利で「遠吠え」(baying)でしかない。
②確かに今回の日本の検察の取調べ(勾留期限が近付くとあらたな容疑を持ち出して取調べを続行する)にも問題はあるが(欧州メディアから人質司法と批判された)、本人が容疑を全面否定する以上容疑を一度にまとめての取調べでは検察組織能力の限界もあり、世界はゴーン被告の記者会見での主張をどう聞いたのであろうか。
③無実を主張するなら嫌疑をかけられた日本の裁判、公判で主張することが手段であり、正当性を主張するもので、遠く離れたレバノン逃亡では錯誤の遠吠えでしかない。
(3)時代、社会は情報化のIT ,AI ,IoT革命で急速に進化しており、人間がそれに追いつけない、進化についていけない不幸であり、劣化である。
昨日中東で偶然にも同時に起きた出来事は、それぞれには深刻で国、地域を揺るがす影響力の大きい問題であったが、見えてくるものは「子どものケンカ」であり、「遠吠え」でしかないパラドックス性(paradoxical)だった。