(1)日本は豊富で良質な水資源と山林資源を有する国だが、近年は人手不足などで山林整備、管理が行き届かなくなり政府の国有林も民間に管理を委託してある程度伐採の裁量が認められて、山林が疲弊して治水効果が後退影響する危機ともいわれている。
(2)近年の豪雨災害は集中豪雨による急激な増水が特徴で気候温暖化による影響は考えられるが、山林疲弊による治水悪化も要因と考える。山に降った豪雨は山林に吸収されることなく山肌をすべり落ちて河川に流れ込み、急激な増水を招く構図が考えられるが、河川氾濫では堤防の設計条件にそぐわない不備、不足も指摘されたこともあり治水事業はヒト、カネ、モノ、トキが必要で一朝一夕では成し遂げられない。
(3)今進行中の熊本地域の球磨(くま)川水域氾濫災害などでは死亡者53人、不明者13人(7月7日現在)の人的災害を招いているが、球磨川は地形上氾濫が起こりやすい形状(報道)で危険性が指摘されながら治水整備工事が進まずに今の河川氾濫被害につながった。
冒頭にも述べたように近年は集中豪雨による急激な増水が特徴で事前に早く情報感知、指示、周知がむずかしい気象環境もあり対応の遅れが指摘される。早期避難がむずかしい介護老人施設が犠牲になる事例が続き課題は大きい。
(4)短時間の急激な増水にどう対応するのか、防災研究、情報分析、提供、周知体制も進められているが、効果ということにはいたっていない。原発は設置地元住民避難計画が策定されなければ稼働許可されないが、地形上水害危険性が指摘される球磨川氾濫災害では周辺自治体で避難計画、避難訓練が十分だったのか、急激な増水危険対策ということも想定しての治水安全対策が求められている。
(5)いつもながら人の犠牲の上での対策をくり返すだけでは、不条理(unreasonableness)というしかない。これから本格的な水害被害時期を迎えて、後追いではない先手先手の地形特徴に沿った対応した安全対策の点検、確認、実行が必要だ。
(2)近年の豪雨災害は集中豪雨による急激な増水が特徴で気候温暖化による影響は考えられるが、山林疲弊による治水悪化も要因と考える。山に降った豪雨は山林に吸収されることなく山肌をすべり落ちて河川に流れ込み、急激な増水を招く構図が考えられるが、河川氾濫では堤防の設計条件にそぐわない不備、不足も指摘されたこともあり治水事業はヒト、カネ、モノ、トキが必要で一朝一夕では成し遂げられない。
(3)今進行中の熊本地域の球磨(くま)川水域氾濫災害などでは死亡者53人、不明者13人(7月7日現在)の人的災害を招いているが、球磨川は地形上氾濫が起こりやすい形状(報道)で危険性が指摘されながら治水整備工事が進まずに今の河川氾濫被害につながった。
冒頭にも述べたように近年は集中豪雨による急激な増水が特徴で事前に早く情報感知、指示、周知がむずかしい気象環境もあり対応の遅れが指摘される。早期避難がむずかしい介護老人施設が犠牲になる事例が続き課題は大きい。
(4)短時間の急激な増水にどう対応するのか、防災研究、情報分析、提供、周知体制も進められているが、効果ということにはいたっていない。原発は設置地元住民避難計画が策定されなければ稼働許可されないが、地形上水害危険性が指摘される球磨川氾濫災害では周辺自治体で避難計画、避難訓練が十分だったのか、急激な増水危険対策ということも想定しての治水安全対策が求められている。
(5)いつもながら人の犠牲の上での対策をくり返すだけでは、不条理(unreasonableness)というしかない。これから本格的な水害被害時期を迎えて、後追いではない先手先手の地形特徴に沿った対応した安全対策の点検、確認、実行が必要だ。