いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

17才の落差。 head and bottom of 17 years old

2020-07-17 19:48:32 | 日記
 (1)尾崎豊は学校の窓ガラスを割って歩いた17の頃と反抗期を歌ったが、こちらの反抗期の17才の将棋棋士の藤井聡太七段は史上最年少での将棋タイトル棋聖獲得だった。本日新聞一面の記者会見での写真の笑顔は、どこにでもいる(といっても最近ではめずらしい純朴さ)17才高校生のあっけらかんとしたのほほんとした「顔」だが、対局では自分の年令の2倍を超す年令(36才)の現在最強(同列複数)の一人ともいわれる渡辺明3冠(今対局前)を前に堂々と沈着冷静に対峙する落ち着いた静かな目力の「大人」の「顔」(対局映像)だ。

 (2)この「顔」の「落差」(head and bottom)の大きさこそが能力、可能性の大きさを示すものだ。落差は幅、柔軟性、可能性の大きさ、広さを示すもので、柔らかさは奥行きの深さを示し、あらわす能力、可能性の高さだ。

 いかにもスゴイと思わせる「顔」の人がいつもスゴイでは確かにスゴイが、その下はどうなのか、そのまま詰まっているのかスゴイゆえに無理をしていないのかいらぬ心配もしたくなるが、正反対の自然、柔軟性の強さ、可能性を感じさせる17才の藤井聡太棋聖の誕生だ。

 (3)これは17才の史上最年少の将棋タイトル保持者というインバランス(imbalance)からくるもの、イメージともいえるが、もちろん誰もがそうあることができるはずもないすでに人間の大きさを感じさせるものだ。

 対局した渡辺明2冠(現在)も「競ったところで負けているので、すごい人が出てきた」(報道)と対局感想を述べている。

 (4)もちろん「あの」永世7冠の羽生善治さんも100敗以上はする厳しい将棋の世界で研究、対策もAIを駆使して日常進んでいる将棋の世界なので、これからも波風はあるだろうが、17才藤井聡太棋聖の「顔」の落差からくる柔軟性、可能性、幅の奥の深さ、広さが失わなければ羽生時代の次は藤井時代が来る期待ははるかに大きい。

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