(1)2520億円の新国立競技場建設計画をゼロから見直すことが決定したなかで、2020年東京オリンピック・パラリンピック(以後、五輪)のエンブレム(emblem)が発表された。
白地の背景の中央にすべての色が合わさるとなる(デザイナー談)「黒の長方体」があり、その右隣り上に日の丸の赤い円形が昇る(左上と右下に金とグレーの囲い跳ねがついた)東京、チームを図案化した「T」デザインの東京五輪エンブレムだ。
パラリンピックのエンブレムはオリンピックの図案を色反転させたものだ。
シンプルで力強く、かつ日本的な情緒が伝わってくる印象的なデザインとなった。「日の丸」の美しさは、究極の(ultimate)白と赤の単純な色合いの図案に、旭日旗ともいわれて「朝日」が昇る神聖なすがすがしい無限に広がる空間を思わせてすばらしい国旗だ。
(2)外国の国旗には政治体制、思想、主義にかかわらずに、米国に代表されるように「星」型を散りばめたものも多く、日本のシンプルな「日の丸」は象徴(emblem)として独自性のある、対称性の強いはっきりした国旗だ。
日の丸が戦前の軍国主義日本の象徴として多くの国民を戦死に追いやった苦い経験から、拒絶反応の強い人への記憶も残す。
(3)それもこれもが国旗としての持つ宿命だ。旭日旗、日の丸と称されるように朝日を図案化したものでもあるが、今風に見ると朝日を受けた「地球(sun rise globe)」を連想させるものでもある。
外国の感覚では合衆国、連邦国による革命、団結、連帯を象徴するものとして、真ん中の太陽の回りに何らかのエンブレムが付くのが普通だろうが、日出ずる国、神の国日本としては白地(神聖、神)の赤(日、太陽)のシンプルなデザインが日本らしい感性、感覚を伝えているといえる。
(4)色彩の紅白が目出たいものとして使われているのは「日の丸」の色合いからきているものなのか、紅白が目出たい色彩なので「日の丸」が出来たのかはわからないが、まっさらな「白」もすがすがしさ、神聖さ、無限の広がりを強く印象付けて強烈だ。
2020年東京五輪のエンブレムはすべての色が重なり混じれば「黒」になる中心軸長方体が描かれているが、背景は「すべて色を反射することによって感じられる」(国語辞典)元素の「白」だ。
(5)もうひとつ今にして思えば2020年東京五輪エンブレムの中央の黒の長方体は何やら新国立競技場建設問題のモヤモヤを思わせて、これも象徴的でもある。
東京五輪組織委員会会長の森元首相が、国が2520億円ぐらい出せないのかとか、運営費総額2兆円程度はかかると発言して、一体誰がどこから負担する投資なのか分別もなくて、こういう感覚のひとがわずかの期間ではあっても首相を務めていたのかと思うと国民の失われたものの大きさがわかる。
(6)外国から見れば「日の丸」はどんな風に映るのか興味はある。これも今風に見ると白地の真ん中に撃ち抜かれた「人血」が一滴とも映るかもしれない。
安倍首相が目指す安保法制案は、海外での同盟国の戦闘、戦争地域への自衛隊の派遣で自衛隊員に生死のリスクを背負わせることになる。
すでに国連PKO活動でも「遺書」(と感じるもの)を書かされていたとの元自衛隊員の証言もある。
(7)朝日なのか、地球なのか、人血なのか、「日の丸」に思いをはせた日だ。
白地の背景の中央にすべての色が合わさるとなる(デザイナー談)「黒の長方体」があり、その右隣り上に日の丸の赤い円形が昇る(左上と右下に金とグレーの囲い跳ねがついた)東京、チームを図案化した「T」デザインの東京五輪エンブレムだ。
パラリンピックのエンブレムはオリンピックの図案を色反転させたものだ。
シンプルで力強く、かつ日本的な情緒が伝わってくる印象的なデザインとなった。「日の丸」の美しさは、究極の(ultimate)白と赤の単純な色合いの図案に、旭日旗ともいわれて「朝日」が昇る神聖なすがすがしい無限に広がる空間を思わせてすばらしい国旗だ。
(2)外国の国旗には政治体制、思想、主義にかかわらずに、米国に代表されるように「星」型を散りばめたものも多く、日本のシンプルな「日の丸」は象徴(emblem)として独自性のある、対称性の強いはっきりした国旗だ。
日の丸が戦前の軍国主義日本の象徴として多くの国民を戦死に追いやった苦い経験から、拒絶反応の強い人への記憶も残す。
(3)それもこれもが国旗としての持つ宿命だ。旭日旗、日の丸と称されるように朝日を図案化したものでもあるが、今風に見ると朝日を受けた「地球(sun rise globe)」を連想させるものでもある。
外国の感覚では合衆国、連邦国による革命、団結、連帯を象徴するものとして、真ん中の太陽の回りに何らかのエンブレムが付くのが普通だろうが、日出ずる国、神の国日本としては白地(神聖、神)の赤(日、太陽)のシンプルなデザインが日本らしい感性、感覚を伝えているといえる。
(4)色彩の紅白が目出たいものとして使われているのは「日の丸」の色合いからきているものなのか、紅白が目出たい色彩なので「日の丸」が出来たのかはわからないが、まっさらな「白」もすがすがしさ、神聖さ、無限の広がりを強く印象付けて強烈だ。
2020年東京五輪のエンブレムはすべての色が重なり混じれば「黒」になる中心軸長方体が描かれているが、背景は「すべて色を反射することによって感じられる」(国語辞典)元素の「白」だ。
(5)もうひとつ今にして思えば2020年東京五輪エンブレムの中央の黒の長方体は何やら新国立競技場建設問題のモヤモヤを思わせて、これも象徴的でもある。
東京五輪組織委員会会長の森元首相が、国が2520億円ぐらい出せないのかとか、運営費総額2兆円程度はかかると発言して、一体誰がどこから負担する投資なのか分別もなくて、こういう感覚のひとがわずかの期間ではあっても首相を務めていたのかと思うと国民の失われたものの大きさがわかる。
(6)外国から見れば「日の丸」はどんな風に映るのか興味はある。これも今風に見ると白地の真ん中に撃ち抜かれた「人血」が一滴とも映るかもしれない。
安倍首相が目指す安保法制案は、海外での同盟国の戦闘、戦争地域への自衛隊の派遣で自衛隊員に生死のリスクを背負わせることになる。
すでに国連PKO活動でも「遺書」(と感じるもの)を書かされていたとの元自衛隊員の証言もある。
(7)朝日なのか、地球なのか、人血なのか、「日の丸」に思いをはせた日だ。