(1)野球賭博行為に4人の選手が関与していた巨人軍が実は同時期に今度はゲーム前のベンチ前の円陣でその日のゲームで勝つことを条件に声かけ役にほとんどの選手が金銭を支払う、しかし負ければ逆に声かけ役が他の選手すべてに金銭を払うという、同球団のいうゲーム前の士気を高める「儀式・験(げん)かつぎ」を行っていたことが外部からの指摘で発覚して、巨人球団(本日、阪神、西武も同様行為を認める)もすでにわかっていたことを認めた。
実際にこの「儀式・験かつぎ」という「ご祝儀」行為開始のその年から巨人軍はセ・リーグ3連覇を果たした(報道)というから、効果はあったようだ。
(2)NPBも巨人球団も「勝つ」ことを条件としたポジティヴな(positive)賭けなので、ネガティヴな(negative)「敗退行為」を進んで意図する野球賭博にはあたらないとして、巨人選手4人の野球賭博発覚時にわかっていたことだがこれまで公表しないできたと釈明、説明している。
何とも不思議な倫理観、論理で、国民の注目、人気を集めるプロ野球組織を運営する社会的立場にあるものとして何を言っているのかわからない。
(3)「勝つ」か「負ける」か二つしかない勝負に対して金銭を賭けて行方を左右しようという行為は、スポーツの本質論(能力、体力、技術、戦略のすべてを発揮しての純粋最高のパフォーマンス)から大きくかけ離れたファンを裏切る、あってはならない行為であることには変わりはない。
巨人選手4人がかかわった野球賭博行為発覚時にわかっていたことだから、NPBも巨人軍も同時に公表して出直すべきであったのはいうまでもない。
(4)巨人軍は最初全選手への聞き取り調査を実施して再発防止に全力をあげた(昨年3人が発覚し実はその後今年3月になってあらたにもう1人が賭博実行者と自ら名乗り出たという不始末、手際の悪さであったが)といわれているのだから、すでにわかっていた金銭にかかわる「儀式・験かつぎ」を隠す必要はなかったし、もちろん積極的に公表すべきことであった。
プロ野球巨人軍は一連の不始末を受けて球団内に「紀律委員会」(committee of discipline)を設けて、事件再発防止に努める姿勢を示している。何ともプロフェッショナル集団、プロ野球球団としては情けない、みっともない、やるせない幼稚でぜい弱な印象だ。
(5)プロ野球は人並み外れた高い野球技術に身体能力の高さで、個人事業主として球団と契約して一流選手となれば年間数億円の報酬、収入を受ける。雇用の需要と供給のバランスが成り立つ特殊な経済力学、原理ではあるが一般社会、従業者、労働原理からすれば異常なケタ外れた報酬、収入制度であって、社会倫理、雇用のパラダイム(paradigm)を壊す倫理観であり、論理ともいえる。
そうした特権意識(the privileged principle)、階級意識としての甘え、油断が自律性を失わせてのコンプライアンス(compliance)の欠如だ。
(6)そういえば最近のプロ野球球団では選手のコンプライアンス意識の啓発にも組織的に取り組んでいたような気がする。ケタ外れた高報酬、収入とコンプライアンス欠如、社会常識不足とのインバランス(imbalance)はプロ野球の魅力のひとつともなっていた。
かって福岡に本拠地を置く西鉄ライオンズは知将三原監督のもと中西、大下、豊田、稲尾などそうそうたるツワモノが主力の豪快野球で「野武士軍団」といわれて巨人を日本シリーズで連破する実力チームであった。
(7)伝えられるところによると、ある選手は朝まで飲んでいてそのままデーゲームのグラウンドに賭けつけて酒臭い匂いのまま打席に立ちホームランを打ったともいわれて、その行状評価は別にしても豪快さはプロ野球そのものだったと伝説的にいわれている。ちなみにそのあとあと、その球団のエースがチーム勝敗の野球賭博にかかわって永久追放を受けた。
チーム勝敗を左右する金銭授受の野球賭博行為はもちろんあってはならないが、プロ野球球団が「紀律委員会」設置では何とも情けないファンの夢を壊すものだ。
実際にこの「儀式・験かつぎ」という「ご祝儀」行為開始のその年から巨人軍はセ・リーグ3連覇を果たした(報道)というから、効果はあったようだ。
(2)NPBも巨人球団も「勝つ」ことを条件としたポジティヴな(positive)賭けなので、ネガティヴな(negative)「敗退行為」を進んで意図する野球賭博にはあたらないとして、巨人選手4人の野球賭博発覚時にわかっていたことだがこれまで公表しないできたと釈明、説明している。
何とも不思議な倫理観、論理で、国民の注目、人気を集めるプロ野球組織を運営する社会的立場にあるものとして何を言っているのかわからない。
(3)「勝つ」か「負ける」か二つしかない勝負に対して金銭を賭けて行方を左右しようという行為は、スポーツの本質論(能力、体力、技術、戦略のすべてを発揮しての純粋最高のパフォーマンス)から大きくかけ離れたファンを裏切る、あってはならない行為であることには変わりはない。
巨人選手4人がかかわった野球賭博行為発覚時にわかっていたことだから、NPBも巨人軍も同時に公表して出直すべきであったのはいうまでもない。
(4)巨人軍は最初全選手への聞き取り調査を実施して再発防止に全力をあげた(昨年3人が発覚し実はその後今年3月になってあらたにもう1人が賭博実行者と自ら名乗り出たという不始末、手際の悪さであったが)といわれているのだから、すでにわかっていた金銭にかかわる「儀式・験かつぎ」を隠す必要はなかったし、もちろん積極的に公表すべきことであった。
プロ野球巨人軍は一連の不始末を受けて球団内に「紀律委員会」(committee of discipline)を設けて、事件再発防止に努める姿勢を示している。何ともプロフェッショナル集団、プロ野球球団としては情けない、みっともない、やるせない幼稚でぜい弱な印象だ。
(5)プロ野球は人並み外れた高い野球技術に身体能力の高さで、個人事業主として球団と契約して一流選手となれば年間数億円の報酬、収入を受ける。雇用の需要と供給のバランスが成り立つ特殊な経済力学、原理ではあるが一般社会、従業者、労働原理からすれば異常なケタ外れた報酬、収入制度であって、社会倫理、雇用のパラダイム(paradigm)を壊す倫理観であり、論理ともいえる。
そうした特権意識(the privileged principle)、階級意識としての甘え、油断が自律性を失わせてのコンプライアンス(compliance)の欠如だ。
(6)そういえば最近のプロ野球球団では選手のコンプライアンス意識の啓発にも組織的に取り組んでいたような気がする。ケタ外れた高報酬、収入とコンプライアンス欠如、社会常識不足とのインバランス(imbalance)はプロ野球の魅力のひとつともなっていた。
かって福岡に本拠地を置く西鉄ライオンズは知将三原監督のもと中西、大下、豊田、稲尾などそうそうたるツワモノが主力の豪快野球で「野武士軍団」といわれて巨人を日本シリーズで連破する実力チームであった。
(7)伝えられるところによると、ある選手は朝まで飲んでいてそのままデーゲームのグラウンドに賭けつけて酒臭い匂いのまま打席に立ちホームランを打ったともいわれて、その行状評価は別にしても豪快さはプロ野球そのものだったと伝説的にいわれている。ちなみにそのあとあと、その球団のエースがチーム勝敗の野球賭博にかかわって永久追放を受けた。
チーム勝敗を左右する金銭授受の野球賭博行為はもちろんあってはならないが、プロ野球球団が「紀律委員会」設置では何とも情けないファンの夢を壊すものだ。