いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

10年大昔。 10 years of long long ago

2019-11-18 20:38:13 | 日記
 (1)かっては10年ひと昔といわれたものだが、情報化、AI時代、社会においては主流のスマホが1年ごとに新機種、アプリが出て若者中心に時代、情報を変えていく1年ひと昔の変化の時代を迎えている。

 かっては仕立てのいい服は一生ものといわれたが、今日的時代は1年持てばいい比較手ごろな値段で消耗品扱いだ。

 (2)そういう時代に安倍首相はこの20日で首相在任期間が2887日となり歴代最長首相となる。自民党総裁として党規約を改正して1期3年、2期までを連続3期までとして、このままでは連続9年総裁を務めることになり、10年ひと昔時代でも「ひと昔」の総裁だ。

 自民党内にはこれといった後継者がいないこともあり、さらに安倍総裁4選の声も聞かれるが、本人は否定している。

 (3)安倍総裁(首相)が任期を延長してこだわるのは、日本で初めて憲法改正の実施だ。保守思想の強い安倍総裁、首相としては戦後平和憲法は米軍の押し付け憲法であり主権国家として自主憲法制定を目指していたこともあり、憲法改正は現在の目指す念願の政治課題だ。

 自民党の改憲試案では自衛隊を国防軍として憲法9条の改正を目指すものだが、連立を組む公明党の支持を得られないこともありとりあえずとってつけたような第9条に自衛隊を明記するというものだ。

 (4)自衛隊はかっては当時100議席以上維持の野党第1党の護憲革新勢力、非武装中立論の社会党などからは長らく憲法違反として位置づけられて、その後国民の間での個別的自衛権の理解の深まりの中で社会党などは自衛隊合憲論に転じて、護憲革新勢力の社会党は政府反対勢力としての存在感をなくして消滅した。その流れを現在わずかに衆参ともに2議席の社民党として残しているだけだ。憲法学者からは現在も自衛隊違憲論が根強い。

 (5)情報化、AI時代で1年ひと昔の変化の時代で、安倍総裁、首相が10年近くも自民党総裁、首相を務めており、近年は安倍首相自らに権力疑惑が向けられて、また常に任命した問題大臣の辞任がまとわりついて任命責任の軽さが出て、さらに安倍政権を支える菅官房長官が押した大臣が就任1か月余りで更迭、辞任するという失態続きで、在任歴代1位の安倍首相、政権はタガがゆるんでガバナンスが機能不良をきたしている。

安倍内閣は「仕立てのいい」内閣とはとてもいえずに、手ごろな見立ての「消耗品」内閣だ。

 (6)10年ひと昔時代にも「昔の人」になりつつある安倍首相だが、今日的な1年ひと昔の変化の時代に長期政権のおごり、油断、過信、慣れ、矛盾が噴出して制御不良の政権末期の様相もみえる。

 これもかっては1年ごとの政権交代が続き国際政治からの信用を失うといわれたものだが、長期政権になったらなったで腐敗、ガバナンス欠如で、政治権力は1期2~4年、2期までというところがせいぜい、せめてもというところだ。

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天皇論。 Tenno theory

2019-11-16 20:06:09 | 日記
 (1)男子万世一系の天皇制というから天皇、皇后は男女同権というわけにもいかない古代からの歴史、伝統、文化継承の重みだが、美智子上皇后も雅子皇后も民間から天皇家に嫁いで天皇家の歴史、伝統、文化を踏襲することの苦労は測り知れないもの、重圧も大きいものが考えられる。

 (2)令和天皇の即位にかかわる一連の主行事が今朝午前3時すぎに非公開の神秘的とされる大嘗宮の儀(大嘗祭)で終了(報道)した。世間では安倍首相主催の「桜を見る会」の参加者、諸経費が問題となって来年の同会は中止すると発表したが、皇室行事、儀式の大嘗祭は神殿建設など24億円(皇室費)をかけて平成天皇即位の行事、儀式では2年かけたものを半年で終了した。

 (3)当初雅子皇后の体調を考慮して大嘗祭も簡略化がいわれたが、報道によるとほぼ慣例どおりに実施されたといわれて、それでも前天皇の2年に比べて半年と大幅に短縮された。天皇即位の礼は皇室最高、最大の行事、儀式であり古代からの万世一系、天皇歴史、伝統、文化をそのままに受け継ぐ「型」、「形式」、儀式であり、万世一系であることが宇宙規模の時間共有であり壮大な見果てぬロマンである。

 (4)前述したように民間から嫁がれた雅子皇后にとっては天皇家の歴史、伝統、文化の諸行事、儀式をこなす、かかわることは相当の覚悟はあっても大変だったのではないのか。世界が違うだけに雅子皇后の持つ能力の高いベイシック(basic)が違うといっても受け入れは困難をともなうものだったろう。

 天皇即位の一連の主行事、儀式終了で、これからは令和新時代の天皇、皇后ともに国際経験の豊富なあたらしい天皇、皇室像に向けて精進されることになる。

 (5)「令和」をいつから始めるのか、1月1日からか様々な議論の中で政府主導で5月1日となり皇室国事行為に対する政府の助言関与が強まる中での令和天皇の即位の礼だった。政治の世界では皇室、皇位安定継承の議論が始まることになり、女性(系)天皇、女性宮家が焦点となる。

 冒頭天皇制として天皇、皇后は男女同権ではないと書いたが、女性(系)天皇の実現によっては男女同権世界が実現することになる。

 (6)皇室典範の男子万世一系の天皇制はそれで宇宙時間の共有継承という比類のない重みはあるが、同時に象徴天皇となった今日的、近代国家、社会としてあたらしい歴史、伝統、文化を築いていくのか、美智子上皇后、雅子皇后2代続いた民間から天皇家に嫁ぐ時代にふさわしい天皇論(Tenno theory)だ。

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あおり運転への網。 net against a pressing approach drive

2019-11-15 20:01:45 | 日記
 (1)「あおり」運転に免許取り消しというと、何を今さら一発で当該運転者に対しては生涯免許不交付ぐらいで対処しないとこの理不尽で不合理(unreasonableness)な行為をなくすことはできない。

 (2)警察庁が「あおり」運転厳罰化の道路交通法改正案(運転免許取り消し)を来年国会に提出することを進めている。高速道路での「あおり」運転の危険運転で死亡者も出ている中で、何を今さらの法規制による免許取り消しという感慨だが、法規制となると何が「あおり」運転で「あおり」運転とそうでない運転の境、区別をどうするのかむずかしい規制判断基準の問題も出てきて「あおり」運転撲滅につながるのか効果の疑問もある。

 (3)単に急いでいて急接近(a pressing approach drive)したとすれば、あるいはボンヤリ(かなり危険運転)急接近してしまった場合など意図も意思もなく、被害者も通常許容範囲内の接近でも威圧、危険を感じることもあると考えれば、法規制によることになれば法解釈、理論上むずかしい判断に迫られることになる。

 これが社会規範(paradigm)、通念で迷惑行為として排除する「正義の理論」からすれば、被害者の判断で「あおり」運転と理解して身の危険があるとして安全確保を警察などに求める被害者優先の理論は成り立ち、弱者救済、みなし加害者の立場も守れる。

 (4)法律関係にとらわれない被害者、加害者も立場を認めやすく、厳重注意ぐらいで、仕方によっては再発防止にもつながるものだ。これが法規制、法解釈、理論ということになれば「あおり」運転の要件、意図、意思、行動の範囲によってはどこまでを危険をともなう「あおり」運転とみなす、理解、判断するのかは相当に苦労する判断になり、みなし「あおり」運転者による身の危険を感じる被害者との相関関係を法解釈として規定、規制するだけでも大変なことで、危険な「あおり」運転の撲滅に効果的につながるのか場合によっては裁判上の負担、徒労が増えるだけというリスクもある、

 (5)高速道路では速度に対する安全停止距離(車間)確保が求められており(ほとんど守られていないが)、「あおり」運転の危険性を感じた場合には車間距離の間隔によって社会規範(paradigm)として再発防止の網を広くかける効果、方法論(methodology)は考えられる。

 また高速道路では通常、通行車線と追い越し車線の複数車線があり、通行車線での接近を禁止して既成の対象にすることも考えられる。道路交通法改正案がどういう法規制になるのか法解釈、理論上の争点となっては元も子もない・

 

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個人主義の亡霊。 ghost of individualism

2019-11-14 20:12:51 | 日記
 (1)自民党選対委員長の下村議員が改憲を念頭に国民投票を1回もやらないのは国民主権とはいえないとか民主主義ではない趣旨発言をしていたが、「言論NPO」の世論調査で政治家を自分たちの代表だと「思わない」、「どちらかといえば思わない」が45%、「どちらかといえば思う」41.5%を上回った。

 (2)下村議員に国民主権、民主主義がどうのといわれることでもないだろう。調査は18才以上の男女千人を対象とあるが具体的方法はわからず何とも言えないが、議会制民主主義日本で選挙で選ばれた政治家が選んだ自分たちの代表とは考えない、思わない人たちが過半数近い(45%)というのは国民と国会の間に意思、意識の違い、世界の違いを実感させられることが多い今日的政治状況を示すものだ。

 (3)安倍首相、内閣になって世論調査などの国民意識を考えない、配慮しない強権政治支配が顕著になって、国民の過半数が安倍政権の重要政治課題にことごとく反対しながら安倍内閣の支持率は40%後半を維持してパラドックス(paradox)政治状況となって世も末だが、民主主義の危機が懸念されており冒頭の政治家を自分たちの代表と考えない人が45%を占めて保守思想の強い強権的政治志向、手法が台頭している政治現状と合致するものだ。

 (4)また同調査で政治家に日本の課題解決を「期待できない」、「あまり期待できない」が70.9%と高く、自分(国民)たちが選んだ政治家に期待どおりの政治を望めない自己矛盾も示している。

 議会制民主主義は自分たちが選んだ政治家が期待どおりの望みどおりの政治を国会で実現できなければ、次回の選挙で代わりを選んで託して国民全体の利益、権利、生活保障実現に近づけることで国民の意思、意識をあらわすものであり、そう思ってもそうしない、できないのは結局は自分の生活、権利、利益が保障されれば満足できれば他はどうでもいい小市民的国民意識(petite-bourgeoisie)のあらわれであり、自由、平等、人権の民主主義とは別ものの個人主義(individualism)でしかない。

 (5)世界は北半球で極右勢力の台頭、南半球で左翼政権の復権が顕著であり、米国はトランプ大統領の米国第一、保護主義が主流となっている。日本も典型的な格差社会の個人主義、小市民的国民意識が主流の社会だ。

 政治家を自分たちの代表として考えない、思わない45%、政治家に日本の課題解決を期待できない70.9%の国民が自分たちの生活、権利、人権保障をどこに求めることになるのか、選挙への関心は選挙のたびに薄れ投票率の低下傾向が続き、政治、社会の個人主義を加速させる。

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桜と戦場。 'sakura` and a battlefield

2019-11-13 20:06:36 | 日記
 (1)長い冬が終わり春を迎えて、桜の季節に花見を楽しむのは日本人だけでなく米国など桜を移植した国でも知られる。日本では毎年首相主催の「桜を見る会」が開かれて、安倍第2次政権になって参加者が2万人近く(1.3倍)、公費支出額6千万円近く(2倍)に(報道)はねあがっている。

 (2)それにしても花見招待に2万人というのも驚く数字だ。野党は安倍首相の後援会、関係者が多数参加しているとして「公費を私物化した」(同)と批判を強めている。政府は来年の「桜を見る会」を中止すると発表した。

 (3)安倍首相主催の「桜を見る会」に支持者以外に参加したい人はそうはいないはずで、関係者中心になるのはやむを得ないところではあるが、トランプ大統領ばりに支持者囲い込みに利用する姿勢が何にでも政治的に使われることになれば、野党の言う「私物化」増長ということになり「桜を見る会」ごときでも捨て置くことはできないだろう。

 (4)ま、しかし野党としても就任1か月余りでの大臣更迭、辞任、「身の丈」発言による英語民間試験の延期、自衛隊の中東ペルシャ湾独自派遣、日米通商貿易、日韓問題、改憲、防災と日本を取り巻く重要問題、課題が多い中で、安倍首相主催の「桜を見る会」批判をしている場合かと言いたくもなる。

 (5)国会審議追及の「本道」で安倍首相、政権を追及できないからと、安倍首相主催の「桜を見る会」の同後援会優遇の公費「私物化」を取り上げて批判するのも安倍首相の政治の私物化に忠告するにはいいが、国民からは政治の本道で問題、課題を多く抱えてそうしている場合かと理解されるのか考えてみる必要がある。

 (6)前述したように安倍首相主催の「桜を見る会」に支持者、関係者以外に参加したいと思う人はそうはおらずに、参加者が同後援会、関係者、支持者中心になるのはやむを得ずに公費の遣い道の問題はある(来年は中止)が、会計検査院の検査では18年に1002億円の税のムダ遣い、不適切経理が指摘されており「桜を見る会」公費の2千倍近くになっており改善もなく、こちらの方も政府を追及、改善すべきことで国民投資(税負担)に対する利益保護で国民の期待、理解を得られるものだ。

 (7)香港デモはついにデモ参加者に犠牲者が出て、さらにまた香港警察がデモ参加者に実弾発砲をして重体者(報道)も出ている。中国が建国70年行事を終えて香港行政長官と会談して香港政府への圧力、関与を強めており、これに合わせて香港警察の強硬姿勢が強まっている。

 香港は戦場(battlefield)だ。国際法基準に反する逃亡者の中国送り返しの条例改正案の審議から「ボタン」のかけ違いが続いて、左右同じになることはなく、香港政府の譲歩(同条例改正案の撤回)にも香港市民の怒り、抗議デモはおさまらずにエスカレートして収拾がつかない不測の事態で、香港は戦場だ。

 

 

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