サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

アンモナイト!/黄昏のラプソディ/ねごと

2014-10-12 | シングル感想









ねごとのニューシングル「アンモナイト!/黄昏のラプソディ」を聴いた。









1年前の傑作シングル「シンクロマニカ」は敢えてサビっぽくないメロをサビに使ってたり、
変則的な構成が面白かったり3分台のポップソングという枠の中で自由に暴れ回り遊んでるような一曲だったんですが
このシングルは、っていうか「アンモナイト!」はもうド真ん中の王道!って印象でその振り幅が実に面白いなと
今までのねごとのシングルの中でも非常に分かりやすい振り切れたアンセムに仕上がっててその王道感が聴いてて気持ち良い楽曲です
賑やかさ満点のパレードみたいなアレンジ、スッと耳に入って来るメロディ、ユーモア溢れる引っかかりある歌詞・・・と
ねごとの強みの部分だけで構成されたような力作でまた一皮剥けたような印象も持てた新アンセムですね

ただ、個人的にこの曲で好きなのは歌詞の


愛したいきみだけを!
つまらない殻を脱いで


って部分ですね
変な自意識だとか周りへの同調だとか経験による躊躇とか本当はどうでもよくて
この身を守る自己防衛意識や退屈な予防線を全部捨てて素直に真っ直ぐに何かを愛したい
何かを好きでいたい・・・っていうそういう気持ちを後押しするような一曲にもなっています
アンモナイトっていうのは殻の中で臆病に小さく縮こまっている自分自身を揶揄したフレーズにもなっているんですよね
ねごとは元々言葉遊びとか好きなバンドだと思いますけど今回のは明確なメッセージ性なんかも含んでいて今まで以上に決まってるアンセムだなと
そんな風に感じた一曲です

でも、名前に「ナイト」って入ってるから本当は勇敢でもあったはずなんですよね
そういう部分を示唆させてるのもまた素敵な楽曲だなあ、と
あと相変わらず歌が艶っぽくてイイです。特にBメロの部分がね。そういえばジャケットも色っぽくて好きですね。


もう一曲両A面として「黄昏のラプソディ」って曲が入ってるんですがこれがまた鮮やかなシティポップス風味に仕上がっていて実に良いんですよ
今までと比べてちょっと大人っぽくて哀愁漂う雰囲気もあるのが新鮮で聴いてて心地良かったですね
テンポは少し早目でアレンジもクールかつ手数の多い小気味良い音像の楽曲
the band apartみたいなテイストを参考にして色っぽい歌謡曲の要素を上から被せたようなクリエイティブな一曲
この曲もまた言葉遊びありつつ、でもちょっと切実な雰囲気もありつつバランスの良い歌詞に仕上がっています
純粋に格好良くてムーディで、メロディの良さも光っているこちらもまた良作ですね
ちなみに歌詞の「泡」の部分では泡がシュワシュワ弾けるようなドラミングを意識されたそうです
この間NHK-FMのラジオに出演されたときに語られてましたが聴いてみれば確かに・・・!
全体的に漂う都会的でオシャレな空気もツボです。


で、まだこれだけでも終わらない
メンバー自らが手がけたリミックス曲「Re:myend!」が最後に収録されてますが
このシングルの色っぽくムーディな雰囲気とマッチするような絶妙なリミックスに仕上がってるんですね
原曲のテイストを完全無視してシングルの終わりに似合うように作り変えて来たセンスは流石だなあ、と思いつつ
リミックス云々意識しなくても普通に新しい音源として聴けちゃうくらい良い具合の音源になっています
そして改めてこの曲歌詞のセンス含めて格好良いなあ、って個人的に思いました。3曲含めて統一感がありある意味ミニみたいなテンションで聴ける、
そんな力作シングルになっているなあ、と聴いていて感じました。特に「アンモナイト!」はホントにシングルで出すべき強いテーマだと思うので
良い選択をしたなあ、って思いましたね。最近のヘビーローテーションです。

私自身「もっと素直になりたい」ってずっと悩んでたので、このシングルがその気持ちを後押ししてくれた感覚もあって
それがまた気持ち助けられたなあ、とありがたく感じてます。














初回限定版にライブの模様5曲を収録したDVDも付いてくるんですが
選曲が割とマニアックっつーか全然シングル曲が入ってないのに観てて盛り上がる内容になってるので
そういう挑戦的なところもまた良かったですね 5曲だけどライブの雰囲気はしっかりと掴める感じです
ここ数年ねごとのライブに行けてないのでまたライブ観たいなあ、って思いました。
「シンクロマニカ」は思ったよりモッシュ生んでて面白かった(笑