サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

LOST IN TIME「悔いのない歌」@渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール 18.5.26

2018-06-02 | LIVE
                            
                     先週の土曜日、ロストインタイムのワンマンへ。











ホールのワンマン・・・
それもバンドでのワンマンとなると豊島公会堂以来じゃないでしょうか
あの時は「LIFE IS WONDER」のツアーファイナルでしたけど、今回は15周年の締めくくりとしての公演でした
今現在、ロストの海北さんが深淵モードだからなのか、いつも以上に言葉少なめでシリアスなライブでしたが、
それが今の自分にとっては響きすぎるくらい響いてしまいました、、、
やっぱりロストインタイムは自分にとって必要なバンドです。
この記事が誰の心にも届かないと分かっていても、
書きたいから書きます。では以下。







会場のさくらホールは渋谷駅の西口からすぐ近く、
結構格式高くて音響の良い15周年記念公演をやるにはとても相応しい素敵な場所でした
しかも、この日はソールドアウト・・・!って事で、楽曲の性質とは裏腹に(笑
おめでたい雰囲気だったのも個人的には嬉しくて感慨深かったですね。

伸びやかな歌声で「ライラック」、
源ちゃんのドラミングが相変わらずパワフルで気分がアガる「約束」、
更に感情剥き出しで奏でられた「泣き虫」と初っ端から飛ばしまくりの構成、
アンサンブルの凄まじさも際立っていて三位一体の旨味が出まくっていて素晴らしかったです。

元気よく「証し」、
岩海苔のライブを観た人ならニヤリと出来る「教会通り」の慧ちゃんバージョン
(アウトロに再び「何かを~」の部分を歌うバージョン)と代表曲を連続で披露、
しかしここで「30」と近年の曲も忘れず、
続く「残像」と多少レア気味でロック・モードの曲が立て続けに奏でられる流れもまた良かった。
「No caster」の達観的で、でも、どこか希望を捨てきれない絶妙なテイストが心地良くて相当感情移入していました。


「ココロノウタ」を勢いよく届けた後に、
今回の15周年の締めくくりとして用意された会場限定のニュー・シングルの楽曲が遂にお披露目。
「傘のない帰り道」は曲調自体は明るいものの、歌詞は大人の酸いの部分が良く出ている歌詞で、
そのギャップが聴いてて堪らんかったなあ・・・と今振り返っても思う。
ここに来ても未だに衰えない作曲センスに感動しつつ、
この曲で一端バンドスタイルはお休み。

次の「一つだけ」からアコースティックセットに様変わって3曲届けられました。
侘しさが募う「一つだけ」の清廉とした雰囲気、
素朴な匂いが会場全体に広がる「北風と太陽」にもグッと来たし、
こういう綺麗なホールでじっくりと聴いているとまた贅沢な感じもしてそこもまた良かったですね
「グレープフルーツ」で切なく締めてアコースティックセットは終了、
ここからライブもいよいよ後半戦です。


ロストのクタクタになりながらも進んで行くテンションが勇敢に反映された「ヒカリ」、
そのアンサンブルの心地良さに感銘を受けつつ、
次の「366」には個人的に想う所があって聴きながら少し泣いてしまったり(笑
最近の精神状態の不安定さも相俟って、想像以上に心に響く流れが続いていていちいち堪らんかった
こういう日のライブには欠かせない代表曲の「列車」、
更に感情をめいっぱい込めて歌われた「手紙」の熱さ・・・と
バンドも常に全力でこの日のライブを駆け抜けていった印象

その次の「線路の上」がまた素晴らしくて、
実はここ最近の私生活で途方に暮れがちな自分にとってはこれまた響きすぎるくらいに響いてしまう曲で。
今振り返ると、この曲でも相当堪らない心境になってたなあ。。と思い出します

個人的に大好きな「希望」、
この曲もまたここまで足掻き続けて来たロストには相応しいアンセムとして鳴らされていました。


本編最後は、
ちょっと意外だった「五月の桜」。
久々に聴いた気もしましたが、そういうトコもまた良かった公演で、
広いホールに響き渡る海北さんの歌声と黄金のメロディがこれまた堪らなく、
尚且つただ好きって言いたい、っていう歌詞の方向性もまた純度たっぷりで最高の気分になれたラストでした
ありがとうございました。




ライラック
約束
泣き虫
証し
教会通り
30
残像
No caster
ココロノウタ
傘のない帰り道
一つだけ
北風と太陽
グレープフルーツ
ヒカリ
366
列車
手紙
線路の上
希望
五月の桜

22世紀
旅立ち前夜
Repentance

4:53am









アンコールでは、いきなりクライマックスかと思うような、激しいテンションで「22世紀」。
その圧倒的な熱量にガンガンとこちらの気分も高揚しつつ、「旅立ち前夜」のストレートな鼓舞にも揺さぶられる
ここまででも既に相当満足だったんですが、
ニュー・シングルのもう一つの新曲「Repentance」の深淵にも近いような絶望感がまた震える位堪らなくて。。

今までのロストでも、ここまで暗い曲は無かったんじゃないか?ってくらい何も救いがない楽曲に仕上がってて、
それも過剰で劇薬のような暗さではなくて、もっとリアルで生々しい等身大のダークさが響いていて、
それが個人的に聴いてて相当に琴線を揺さぶられて泣きそうになってしまいました
兎角、この曲は衝撃的過ぎて、
後日このシングルのレビューをしたい・・・!と思ったくらいに新機軸な一曲になっているなあ、と。
今の海北さんのペーソスがふんだんに詰まっている楽曲で、これは是非届いて欲しいな。。と心から感じました。


ダブルアンコールの「4:53am」もまた会心の出来だった
ロストインタイムはこういう切なくて、でも、少し心が満たされる、
そういうテイストのバンドなんだ・・・!っていうのを主張するようなラストで、
その多少神々しくもある圧倒的なバンド演奏にこれまた感銘を受けてしまった素晴らしいラストでした
個人的に、いちファンとして、絶対に忘れられない一夜になった事は間違いなかったです。

最初から最後まで兎に角素晴らしい、絶品なライブを、本当にありがとうございました・・・!!
ロストインタイムはやっぱり素晴らしく素敵なバンドでした。
それも、今が一番良い。
そう確信を持てたのも嬉しかった。

個人的ハイライトは「366」と「Repentance」。