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幸福を見つける旅。/アクタージュ 第36話「巌裕次郎」 感想(週刊少年ジャンプ2018年45号)

2018-10-06 | アクタージュ
                             
                           みんな似合ってる!








突然だが、
「自分は今幸せです。」って声を大にして言えるだろうか?
正直、自分は言えないと思う。悔しいけど、これが頑張って来た末の現実です
なんとなくの幸せを感じたり、幸せである~という風に取り繕う事は今すぐにでも出来るでしょう
しかし、残念ながらそれも結局ハリボテに過ぎなくて、“本当の幸せ”とは決して言えない

今週の「アクタージュ」を読んでいたら、巌さんは死の寸前になって、
ようやく「本当の幸」を掴んだんだなあ・・・と実直に感じてしまって、
それが何だか悔しかったし、
読んでいてちょっと涙が出そうになってしまった。。のが、本音でした
本気で演劇に関して語り合える後進、
自分の想いにめげずに応えてくれるスタンス、
高いレベルでそれを実行に移してくれる努力と技術、
そして何より、
死ぬまで大好きな演劇に没入出来る、という環境・・・。
そのすべてが、一石一丁では得られない確かな“報い”であり、
人生という長い旅の末に巌さんがようやく手にする事が出来た「宝」なんだと思います
本当に大切なものは、きっと目に見えない。
それを、
巌さんは(不器用なやり方だったけど)ようやく手にする事が出来たんだと思う。





恐らく、
舞台・芝居にばかり熱心になって置きざりにされた家族、
全身全霊でぶつかられて粉々になってしまった(軋轢が生まれた)役者たちにとって、
巌さんの存在は決してありがたい存在ではなかったでしょう
ただ、
「本気の芝居」を目指していて、
少しでも上達したい~と足掻いている人々にとっては、
いつだって厳しく時に優しく指導してくれる巌さんは「恩人」なんでしょうね
それは後進の様子を見ていれば嫌でも伝わって来ます

人間は、
基本的に多角的な生き物である・・・という事を(自分は)いつも忘れがちなんですが、
巌さんもまた、こんな風に大勢の役者から慕われ本気でぶつかられ心からリスペクトされている、という
“違った一面”が確実にあるんですよね
家族にとっては冷たいろくでなし、
役者にとっては自分を成長させてくれた恩人・・・。
答えが出ない問題ではありますが、
そういう白黒付かないテーマをここまで美しく描ける才能は凄いなあ~と言わざるを得ないです。
肝心の舞台の結果/演技を観るまでもなく、その“空気”だけで巌さんは満たされてしまったのでしょう。
後は、景ちゃんたちが最高の演技で応えてあげるだけ!なんですけど。。
引きがちと不穏なので次週がまた更に気になってしまいますね。


巌さんが本当にカムパネルラと似てる、のならば、
巌さんが最後に観る「美しいもの」とは、
恐らく、
「夜凪たちの素晴らしい演技」になるんじゃないか?と睨んでますが・・・。
どうにかそこまで辿り着くように、祈っています。アキラくんも活躍して欲しいね。






しかし、男装してる夜凪ちゃん、普通にイケメンなんですけど(笑)。
こりゃハンパネーナ!
・・・いや、うん、
普通に惚れちゃうと思います、女だったら
むしろ今でも惚れてるけどな笑
どっちの意味でだ笑

・・・あ、段々意味不明な感想になって来てるんでこの辺で止めましょう(提案)
ただ普段の清廉とした美少女っぷりが印象的だったんで、
余計にこの変化っぷりに驚きましたね
イケるじゃん!っていう。
昔の(と、言っても言うほど長期連載じゃないが)登場人物もこぞって出て来て感慨深い演出もありました
個人的に竜吾くんと和歌月さんが一緒に来てるのがカプ厨的に燃えるものがあったり笑
そんな「みんな」(手塚監督や千世子含めて)の反応もまた楽しみです











おまけ:このカット、色々な意味で可愛かった(笑)。
    景ちゃん本当いつでも一生懸命で好感が持てるわ。