サブカルチャーマシンガン

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新・syrup16g全曲レビューその1「Star Slave」

2018-10-20 | 新・syrup16g全曲レビュー








君の奇跡はとうに 使い果たされて
あと残っているのは 消化試合だけ










昨日、(自分なりに)凄く勇気を使ってとある行動をしたのだが、
盛大に空振ってしまい、帰りにラーメン食って家で珍しく酒飲んで、
なんとか忘れようとしたのだが今日まで引き摺ってずっと寝込んでしまった
そんな時にふと浮かんで来たのが上記のフレーズでした。

結局、
色々と「上手く行かないなあ。」って事が重なると、
「もう全部ダメなんじゃない?」という結論に毎回落ち着いてしまう
自分が今まで拾って来たラッキーはもう使い果たして、
これからは自分なりに行動を起こして足掻いたとしても全て無意味だと達観してしまう
そんな精神の時に思い切り響いてくれる曲・・・それがこの「Star Slave」って曲だと思います。


正直、悔しいけれど・・・
そんな時に過剰に前向きな曲や発言を目にしても本音を言えば不愉快なだけなんですよ。
ぶっちゃけ、「そりゃアンタだからだろ?」って卑屈な考えにもなってしまう
あなたと自分とでは、何もかもが違う。
それが残念だが事実-
という、
どうしようもないくらい悟り気味で自虐的な思いに駆られる、または増幅させるような楽曲で
この曲に於ける五十嵐さんの歌い方も既に何かを諦めてるかのようにも聴こえます

でも、逆に言えば、
こういう想いを曲にする事によって、
似たような心境の人に寄り添っている・・・とも言えるのかもしれません
そう考えると何よりも優しい曲だったりするのかも、と少し感じたりもしました。
実際のところ、本当に消化試合だけだとも思う。
自分がどんな人間なのかも、
自分がどれだけの可能性を持ってるのかも、
もう嫌になるくらい思い知ってる訳ですから、
そこで「明日があるさ」なんて気持ちには絶対になれないんですよ。申し訳ないけれど。
“通用しない”という絶対的で絶望的な感覚を抱えたまま空しく生きているんです。




其れ逸れの宇宙で
もがいている夢中で




でも結局、
だとしても出来ることなんてこれくらいだよなあ~とも思う
この曲は確かに常に達観している印象だし歌い方も良い意味で冷徹だし、メロディもずしりと重いけど、
最終的には「もがくしかやることなんてないんだよ。」って曲だとも感じていて、
そういう意味合いではむしろポジティブだとも思う
ポジティブっていうか、現実的?
叶わないとしても、
辿り着かないとしても、
成れなかったとしても、
ただ、
最後の最後まで「それぞれの宇宙」でもがきつづけるしかない・・・っていう
ある種これ以上ないくらいシロップらしい感性に落ち着いている楽曲だなあ、と個人的には思います
少なくとも、嘆いている最中は、自ら終わりを選ぶ~なんて事は逆に無いんですよ
嘆いたり悔しがったりするのは、感情が残されている何よりの証拠ですから。






あと、過度に落ち込んでる時に、電車の中でこの曲を聴いてると色々とキます。
相当シリアスで達観的、だからこそ、強く響いてくれる、そんな一曲。