サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

I’s×神聖かまってちゃん@渋谷CLUB QUATTRO 22.7.8

2022-09-07 | LIVE










2か月前の7月8日に神聖かまってちゃんとI’sの対バンを観てました。






かまってちゃんのライブを観るのは実に13年ぶりくらい?いや、12年ぶり、かな
かなりの長い間隔でのライブ参加と相成りました
このライブは、
たまたまイープラスのアプリを検索してたら見つけたんですけど、
確かにの子さんとあのちゃんってキャラも音楽性も通じる部分は大いにあるし、
実際あのちゃんは神聖かまってちゃんの楽曲を元々聴いてたみたいです
なので、
かなり相思相愛の対バンだった・・・と思いますね。
何というか、
対バンってやっぱり組み合わせの妙じゃないですか
組み合わせによってはある種ワンマンをも越える興味にも成り得るというか、
この組み合わせなんてあまりにもジャストフィット過ぎて招いたI’s側が凄いですよね
しかも、対等な勝負にする為にアンコールをやらない~という徹底っぷりも潔くて素敵でした。。






神聖かまってちゃん
自分らしく
33才の夏休み
グロい花
22才の夏休み
ロックンロールは鳴り止まないっ
あるてぃめっとレイザー!
僕の戦争
るるちゃんの自殺配信
フロントメモリー


一言で、
熱量が凄かった・・・!
自分がかまってちゃんのライブを観てた頃って、
俗に言う演奏の下手さだったりMCのたどたどしさを売りにしてた時期だったので、
普通にギターサウンドがエグくてMCも上手くなってる様を観てたら不思議な感覚もありましたね笑
昔のMCって、
ただ単に喧嘩してる感じ、、、
演出だったのかもしれないけどそれはそれで危険性があって良かったんですが、
今はやや漫才みたいなテンションになっててエンタメとしてはこっちの方が優れてるんですよね
なんか、より素直に面白がれる感じ・・・が全体を通してあって終始楽しかったですね。

演奏も、
昔は衝動オンリーだったんですが、
一曲目「自分らしく」の時点でバッキバキのギターサウンドが鮮烈に響いててビックリ
の子さんも大分ギター上手くなってたな・・・と純粋に感じつつ、
初っ端から初期の人気曲~という選曲がまたニクかったです
かと思えば、
民族音楽のようなテンションでもある近年の代表曲「僕の戦争」のインパクトも強く、
アジテーターとしての素質をビンビンに感じたあの曲もまた凄まじいものが観ていてありました
昔なら、破天荒さを楽しみながら観てたのが、今や普通にパフォーマンスそのものに圧倒されるっていう
そういう意味では本当正しくアップデートされてるのが如実に感じられて素晴らしいライブでしたね
「あるてぃめっとレイザー!」のどしゃめしゃの破壊力とカオス感、
場末のテイスト、
文字通りはみだし者が集まって騒いでる感じは過ごしていて心地良いものがありました
「るるちゃんの自殺配信」も凄く良かった・・・!
「フロントメモリー」では、
ハンドマイクで先頭に立ってひたすら観客を煽りまくる~という、
昔では考えられなかった超盛り上げ上手な怒涛のパフォーマンスで以って〆てました
勿論、
初期の危険性たっぷりのライブもあれはあれで楽しかったんですが、
今は今で本当の意味合いでライブバンドに進化していて負けないくらいの楽しさがありました・・・!

昔、
将来的には、
フラカンみたいに年食ってもロールするようなバンドになるんじゃないか、
みたいな事を感想で書いた覚えがうっすらとあるんですが、
見事に、
年食っても、
がむしゃらにロールしている姿には感動を覚えました
また、カオスでありながらエンタメ感もプラスされた今のかまってちゃんを観たいところです
まあ自分は6~7割方有言実行の人間なんできっとそう書かなくても観るんでしょうね(笑
ちなみにかまってちゃんのファンはゴス系のファッションが多かったです!





I’s



I’sとは、
元ゆるめるモ!で
今はあのちゃんとしてTVにも出ているあのちゃんがフロントマンとしてやってるバンドです
元々今年のミュージックラインにゲストで出ててそこから聴き始めた感じなので、
ぶっちゃけ自分にとってはミュージシャンとしてのイメージしかない
普段TVとかあんまり観なくなってしまったので・・・
ちなみに、
これは別に現代人がよくやりがちな「TV観ないアピール」ではないですし、
TVアンチでもないのでご心配なく(?)。
よくよく考えると、
今は音楽情報はラジオで追ってるしCD聴いたりゲームしたり漫画読んだり野球情報探ったり、、、で
純粋に他の趣味に使う時間が多いのでそこまでカバーし切れないっていうだけなんですよ。

いきなり話が逸れまくった。
なので、
あのちゃんは自分の中ではペーソス多めの心情を叩き付けるパンクの匂いも感じさせる歌手であり、
そしてソングライターなのでした
この日のライブは、
シャウトも多めだったし、
かまってちゃんの熱演に負けじとかなりのアグレッシブさを以ってパフォーマンスされてました
特に、
序盤は「あなろぐめもりー。」の人懐っこいメロディと、
悔恨の籠った歌詞の化学反応が気持ち良くてまた歌も生で聴いても非常に上手かったですね
尚且つ、その上である種の青春っぽさも感じさせてくれて堪らない出来栄えでした。。
なんていうのかな、
良い意味合いで復讐っぽさを感じさせるというか、
物凄い反骨精神も伝わって来てそれも聴いてて胸に来てたのかもしれません

けど、MCでは、いつものあのテンションの超緩い感じで「ありあとー」とか言ってたのがまた良かったです(笑


そのMCでは、神聖かまってちゃんのリスナーだったこと、
そして、かまってちゃんを聴いてた十代の頃に作った~という曲も披露していて
そういう純粋なリスペクトしてる雰囲気もまた素敵なライブでした
既に、
CDになってる楽曲くらいしか知らなかったので、
セットリストはほぼ知らない曲だらけでもあったんですが、
それでも終始楽しかった記憶がありますし、
あのちゃんが時折見せる、
熱くてパンキッシュな叫び含むMCもまた独特の切れ味があって非常に素敵でした
あんなに叫んでよく喉枯れないよなあ、とか変な感心をしつつ笑
最後まで❝全力で❞駆け抜けた全11曲、
アンコールをやらないと決めたのは他メンバーの提案だったそうで、
そういう意味では思ってた以上に「バンド」でしたね。


最後に、
「僕の春」は本当に凄かったですね。。
先のソロとして出演した番組でも流してた楽曲だったので、
思い入れがある曲なんだろうって感じましたが、生で聴いてると・・・
この曲が持っている哀愁が、
そのまんま浮かび上がってたようなセンチメンタルに満ち溢れた雰囲気と演奏とそして歌になっていて、
その悲哀すら美しさに変えてしまうようなテンションは観ていて素晴らしいもの
がありました。
 この曲は、
音源で聴いていて、
アレンジ等随所にかまってちゃんの影響を感じさせる曲でもあるし、
その上で影響に留まらないあのちゃん自身の切実な感情が普遍的に伝って来る曲でもある、、、ので、
是非かまってちゃんファン及び哀愁ロックファンにも聴いてぶっ刺さって欲しいなあ、と。
 でも、
そういう風に、
劣等感だったり至らなさを感じて負い目に耽ってる姿ですら、
ある種の生きた証というか、絵になってしまうものなのかな。
など、
三流校出身の自分ですが結構芸術的に考えてしまった尊い一幕だったと思います
こういう悲しみが美にも変わる様なマジックが観れるからライブって面白いなって感じましたね。。
ありがとうございました!!












それにしても、
かまってちゃんはライブ観るの干支一回り分くらいだったし、
I’sに関しては勿論初めてだったし・・・で、
中々新鮮な夜でしたね!
レポも、
かまってちゃんのレビュー自体が相当久々だったし、
あのちゃんの説明とかもあったりで、
ちょっと緊張感もありました笑
でも、
両者ともきっとまた観ると思います
あのちゃんは「絶対小悪魔コーデ」とか「アパシー」も大好きなので、
ソロでも是非観たいと思う歌手の一人でございます。
みんな本当にステキでしたよ。
お客さんも含めて。