
2か月前の7月1日にGRAPEVINEのライブを観てました。
このライブは、
20年前に出たアルバム「another sky」の再現ライブでした
今も開催中っぽいのでネタバレ注意です(こういう書き方するのも久々ですね)。
バインのライブとしては今年春のスプリングツアー以来なので結構早めに次のライブ観ましたね
会場の昭和女子大学 人見記念講堂は以前から知ってたホールでしたが行くのは初でした
っていうか、今タイピングしてて会場名の長さと覚えにくさに改めてビックリしましたが(笑
でも、
凄い良いハコでしたね
文字通り大学の敷地内にあるライブホールで、
しかし内装なんかを見てるとすごい本格的な作りになってて、
そのギャップというか普通に都会的で洗練された素晴らしいホールで結構ニンマリしてましたね
駅近でもあったしまた機会があれば是非このハコにも参りたい次第です
それには、
自分の好きな歌手がここでやってくれる事が絶対条件になるので、
実質いつになるかは分からないんですが、、、
でも様々な歌手やバンドがここでやるのも頷ける程高クオリティのハコでした!
「another sky」は、
先述の通り20年前の2002年に出たアルバムでしたけど、
その時自分はまだ高校生だったのでライブとか行ける状況じゃなかったんですよね
それを想うと、
中々に感慨深い公演でしたけども・・・
20年前、かぁ
20年前の今頃はTHE JERRY LEE PHANTOMやpre-school、54-71やCUNEだったりと
今ではもう活動してないバンドの音源を熱心に聴いてたりもしてましたね
なんというか、
懐かしいんだけどその反面今でも色褪せてないというか、
まだあの頃の熱は自分の中で残ってたりもするんですよね
だから、
20年経ちました!って言われると不思議な感じも正直してたりもするんです
確かに経ったような気もするけど、経ってないような感覚もあるっていう。
う~ん、何とも言えないですね笑(結局それか)!
その高校生の頃、
自分には強烈に好きだった同級生がいて、
「ナツノヒカリ」を聴く度にその子の事を思い出したりします
あの曲の歌詞のように・・・ように?
まあ、
何を伝えるでもなく、
❝いつか❞という逃げによって、
未だに悔いが残ったまま彼女への片想いが続いてしまってるんですけど、
やっぱ生で聴くとそういう気持ちも加味して堪らん感じにはなってましたね(笑
まあ自分も30代半ばになってもまだ全然独身な訳ですから余計に響いたりもしてました
別に、
今更結ばれたい気持ちもないけど、
せめて伝える事だけはすれば良かったなって。
「ほらあの日だって」
その歌詞が、
自分の胸の中に置いてある燻った感情を切なく撫ぜてくれるんですよね。。
また演奏も歌声も全然老けて無いのがまた堪らなく素敵でした・・・!
そう、
前後しましたが、
「another sky」の楽曲は全部演奏しました、
それも順番通りに、CDと同じ流れで。
想像した通りのライブ感と小気味良いベースラインが快感だった「ドリフト160(改)」。
当時好きだったジャンプの漫画「プリティフェイス」のテーマソングに勝手にしてた(恥ずかしい)、
「BLUE BACK」は通勤の時にMDウォークマンでめっちゃ聴いてたなあ、、、など、
やはりというか、
その時の思い出と擦り合わせつつ、
ただ今でもあの開き直ったロックンロールっぷりは痺れるな!とか感じながら浸っていました。
圧巻だったのは、
リアルタイムでも練り込まれたメロディラインに感銘を受けていた「Colors」という曲、
今でも不思議なんですがこの時自分は思い切り涙腺揺さぶられて泣いていました。
最初は自分でもなんで泣いてるのか分からなかったんですが、
1つは、
その前の「それでも」が無性に沁みて元々涙腺が緩み気味だったこと、
2つは高校生の頃大好きだった曲を生で(初めて)聴けて嬉しかった~ということ、
3つは多分・・・
この曲の歌詞で、
最後の部分で、、、色々と至らずにマヌケでしかなかった若い日の愚かな自分を、
「そこにいた」という概念から認めてもらったような気がして・・・。
要は、
上手く行かなかったり、
不器用な人生だったとしても、
それもまた確かな自分の足跡・・・という事ですね
あまりに抽象的なレビューで申し訳ないのですが、この曲で号泣した理由としてはそんな感じでした
勿論、奥行きがあってうねりも感じさせるバンドグルーヴと田中さんの歌あってのもの、ですね。
未熟だったかつての自分ですら、「あんな時代もあったね。」と愛でられるような、
そういう感覚を得た尊い一幕でした、自分にとって、は。
ダンサブルな演奏にもテンションがブチ上がった「Let Me In」も無茶苦茶格好良かったし、
アウトロまで魅せられた、ねじれ感が心地良かった最後の「ふたり」までたっぷりと楽しめました。
渾身のバラッド「アナザーワールド」も気持ちの良い爽やかさも感じさせる仕上がりでしたし、
全体的に想像以上に瑞々しい印象で非常に格好良かったですね!
高校生の頃に戻ったような気持ちにもなりつつ、
高校生の頃を俯瞰で見れたような、
そういう一夜かつ当時行けなかったリリースツアーを追体験出来たような貴重なライヴでした。
アルバムの曲を全曲演奏し終わって、
後半の自由にやる流れがまた素晴らしかったです
ライブでの人気曲「CORE」を爆音かつディープに鳴らしたとこから始まって、
そこからメロディアスに「さみだれ」、更に大好きな「Gifted」と令和のバインもしっかりと聴かせる
中でも、
より緻密になったアンサンブルと、
古臭くはならない。という意志表示が強く伝わって来た「ねずみ浄土」は特に素晴らしく、
今までのバインには無かったようなタイプの曲をこういうライブのハイライトできっちりやるのもカッコイイ
いつまでも新鮮に格好良く生きよう~という想いが演奏からもメンバーの雰囲気からも伝わって来た。
そういう意味では凄く嬉しかったですし、また過去曲に負けないくらいの熱量も感じられ、
この日の「ねずみ浄土」は中野からまた更に洗練された出来で恍惚でした・・・!
田中さんのクネクネギターも見所だった「STUDY」、
そしてこれまた懐かしい「Scare」に痺れつつ、
ロック・スター然とした歌や佇まいが最高に格好良かった「R&Rニアラズ」がまた大絶品でした
序盤はセンチメンタルにも魅せつつ、後半には鮮やかにロック・モードでアゲられるその振り幅が素晴らしく、
不敵で強気なロックなバインに勇気というかパワー、純粋な憧れ等を頂きつつ、
未だにパワフルなボーカルにも単純にノリノリで浸ってましたね笑
いや~、
サイコーに気持ち良かった。。と陶酔してたのもつかの間、
本編最後が「風の歌」だったのもちょっとドラマチックで本当これしかない選曲で良かったです
なんというか、色々な物を抱いて前に進まんとする感じがこういうライブの〆には似合い過ぎてました
そんなライブ巧者っぷりをまざまざと見せつけたこの日のライブはホントに最高の一夜でした
貰った感情だったり、
得たものが多すぎて・・・
実に胸いっぱいなこれまた大切で尊き体験、でしたね。
ありがとうございました!!!!!
マリーのサウンドトラック
ドラフト160(改)
BLUE BACK
マダカレークッテナイデショー
それでも
Colors
Tinydogs
LET ME IN~おれがおれが~
ナツノヒカリ
Sundown and hightide
アナザーワールド
ふたり
CORE
さみだれ
Gifted
ねずみ浄土
コーヒー付
1977
STUDY
Scare
R&Rニアラズ
風の歌
Arma
バインのライブ、
毎回曲数ガッツリ演奏してくれるし、
新旧バランス良く織り交ぜたセトリも素晴らしいので、
春に参加したのが実は十数年ぶりだったりもしたのですけど、
やっぱり小学生からのリスナーとしては今後もコンスタントに行きたいと思ってます。
それも去年出た新譜がめちゃくちゃ格好良かった影響も大きかったですね。