この間、
TSUTAYA市原五井店に行ったら、
この漫画が平積みにされてて推されてるっぽいので衝動買いしました。
表紙が好みだったのもあるけど、実は以前若井ケンさんの漫画の感想を書いていて、
ヤンジャンに「ざんねえちゃん」って読切載せてたんですよね
それを憶えてて、
作家買いも込みで購入した・・・って感じですかね
元々若井ケンさんの漫画に興味があったのもあるし、中々良い買い物だったと想います。
で、
本作なんですけど、
面白かったですね
「ゲームが恋人」が信条(?)の安久さんが、
レトロゲーから最新のゲームまで兎に角基本お一人様で遊びつくす内容なんですけど、
安久さんのゲームに対する愛情と好きなモノに対する情熱が素晴らしくて終始楽しく読めました
主人公なのに結構無口なタイプなので、
彼女が幼少期にクレーンゲームで獲得したぬいぐるみのクマ蔵がモノローグで主に喋ってるんですが、
それも心地良くて一話一話のページ数が短く単巻な事もありかなり読みやすい作品に仕上がってると思う
主人公のキャラが良いのと、
とにかくゲーム愛が伝わってくるので、
個人的にはもうちょっと読みたかった~っていうのもあるんですけど、
とはいえ、
単巻だからこそ手に取りやすいですし、
もっと言えば純粋にゲームがしたくなる作品にも成っているとも思うし。
多分これが長期連載になるとそこまで手軽には取ってもらえなくなるとも感じるんですよね
そういう意味では一つの巻で纏めきっていつでもサクッと読める方が正解なのかな?とも思います
大人だって純粋にゲームを楽しんで良い、大人になったからこそ分かる、
昔やってたゲームに新しく感じる❝味❞・・・など、
少しでもゲームが好きならこの作者特有の情感と共に楽しめる内容になっていると感じますね。
それと、
クマ蔵とのクレーンゲームのエピソードもほんのり感動出来るものだったり、
(あのロックンフラワー?もいつか報われていて欲しい)、
他人のセーブデータ楽しむあるある、
RPGやり切った時の虚無感あるあるなど、
一つ一つのエピソードの俗に言う「わかりみ」も深くて、
加えて
ゲームだけではなくコンサートで感動したエピソード、
それと後輩ちゃんとの友情エピソードなど、
ただ単にゲームを楽しむ~って感じの作品には留まらない独自の魅力もある作品だとも思いました
中でも、
自分のいとこにクマ蔵を使って、
「自分の好きなものは、他人の目で嫌いになんてならなくていい。
いつまでも好きなままでいて。」って伝えるエピソードには特に感動しましたね
確かに、
小学生高学年くらいから、
「そういうもの」を露骨に意識し始めるんで・・・
個人的には、
小学生の自分が言って欲しい言葉でしたし、
大人になった今でも時々迷う事もあるので、
そういう意味では背中を押して貰える様な素敵なエピソードでございました。。
やっぱり、最終的には本当に自分が好きなものを貫いた方が傷は浅い気がしますね。
その気持ちが更に「自分の好き」に対する想い入れを深めてゆくだろうから。
最後に、
純粋に主人公の安久さんが美しくて素敵な作品でもありました...!!
「ざんねえちゃん」でも思ってたんですが、
若井ケンさんは、
❝良い歳こいた女性が自宅などで無防備かつだらしなくしてる姿フェチ❞な気がします
それも、安久さんはまともにしてればかなりの美人さんなので、
よりそのギャップも大きく・・・
見た目は、
(色々な意味で)大人のオンナなのに、
中身は未だに純真無垢なゲームっ子っていうのが非常に堪らなくもありました
彼女が好きなものに触れて紅潮したり純粋に楽しんでる姿はとってもほんわか出来て良かったです
サービスシーンは温泉回のみでそこまで多くはないんですが(それでも嬉しかった笑)。
ただもう、
普段の格好と元々のボデーからして成熟してるので(ニッコリ)
視覚的にも楽しめる作品だとも感じましたね
しかし、
一番可愛いのは、
やっぱり純真無垢なその性格だと思います!
性格が良いからこそ、見た目も輝く。
安久さんの人生に幸あれです。
追伸。
やっぱり純粋に何かに夢中になってたり❝好き❞を大切にしてる人は見ていて楽しいし、
気持ちが良い。それは自分自身がそれに近いからこそそう感じるのかも。
自分もこの間ドラクエ5全クリしてロス状態に入ってるので、
安久さんの気持ち分かるし、
コンサートで涙してるシーンも自分もたまにそうなるのでシンパシー半端無かったです。。
これからも大切に読んでいくであろう小気味良い短編でした♬