サブカルチャーマシンガン

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cinema staff/The Novembers「“想像上の辻2024再会”」@恵比寿LIQUIDROOM 24.2.16

2024-02-20 | LIVE











先週の金曜日、ノーベンバーズとシネマスタッフの対バンを恵比寿で観ました。









この企画は、
cinema staffが8週連続でリキッドルームで対バンだったりワンマンを決行する~というシリーズの一環で
この日は「盟友同士」と言っても過言ではないノベンバとシネマの日でございました。
ライブのサブタイは彼らが25本もの本数一緒にツアーを敢行した当時のツアータイトルから来ていて、
このイベントに関しては絶対に行きたい。と見掛けた時から想っていたものです
昨日の記事もそうでしたけど、
同年代同士の対バンってまたちょっと違うものがありますよね
緊張感というか、
お互いが飲み込まれない様に決死で演奏する感じとか・・・
ノベンバは初期の頃シネマスタッフやチョモランマトマトとよく対バンしてたイメージで、
そういう観点だと非常にエモーショナルな対バンの一つ、だと言えますね
個人的にはこれを機にART-SCHOOLやLOSTAGEともまたツーマンやって欲しいなあ(笑

そう、
The Novembersは2か月ぶりでしたけど、
cinema staffは約2年ぶりの鑑賞でした。
その間に出てる新曲もありますし、
ちょっと久々に今のシネマを観れたのも嬉しかった一夜でした。
それでは、以下。











The Novembers
1.Morning Sun
2.pilica
3.dysphoria
4.誰も知らない
5.ウユニの恋人
6.Seaside
7.BOY
8.こわれる
9.Xeno
10.Misstopia



先ほどライブを観るのは2か月ぶりと書いたけど、
最新アルバム「The Novembers」は初めて聴いて以降マイブームの一つになっているので
正直また新譜の曲を聴きたいな。という気持ちが強くて早くも待ち焦がれていた節もありました
一曲目はそんな想いに応えてくれたかの様に壮大な名曲「Morning Sun」からスタート。
結構...
この曲から始まったのは意外性もあって、
でもシンフォニックな音像に早速魅了されたし、
小林さんのラストの「イェ~イ!!」で火が点いた感もあった。
ケンゴさんの美しいギターサウンドに聴き惚れた「pilica」は間奏のドラミングも勢いあって良かった
そこから、当時からの必殺曲「dysphoria」で一気に会場を狂気のロックで包んでゆく
ケンゴさんの歪んだギターサウンドから始まり、サビで轟音と共に咆哮
そして、
ブレイクの場面ではケンゴさんの(良い意味で)キ〇ガイじみたギタープレイが炸裂しててめっちゃ痛快だった
この日はサビの絶唱を聴いていてまだ世の中には様々な楽しみが眠ってるのに、
お前は簡単に見限るのか?みたいな事を言われている気がした
よりこの曲をイイ感じに聴けた気もした。


激しいインダストリアル・ロック「誰も知らない」に移行
切実なシャウトで「もう映さないでくれーっ!!」と叫ぶ小林さんの歌唱は迫力あった
より凶悪さを増す高松さんのベースサウンドも素晴らしく、間奏の激しさを増す感覚もブチ上がった
更に、
シューゲイザーの要素も感じられる初期のバラッド「ウユニの恋人」も披露
この曲は一時期準定番くらいのポジションでしたよね。。
ケンゴさんの深みあるギターフレーズに陶酔しつつ、
「生まれ変わる」というフレーズがパッと耳に入ってこの頃から使ってる言葉なんだな。とふと思った。
何気に新譜の世界観にも似合う楽曲なのかもしれない。
 ベースのドライブ感がより増していた「Seaside」
サビ後の煌く様なサウンドスケープが歌詞よりも歌詞してる事をこの日も沁み入る様に感じた
そして、
この日の個人的ハイライトは「BOY」。
先日独自性の高い素敵なミュージックビデオも公開された曲ですが、
イントロの時に小林さんがフロントのお立ち台?まで来てポーズを決めながらギターを弾いてて、
尚且つイントロ自体も微妙に音源よりも伸びててダンサブルに仕上がっててめっちゃアガりましたね
ライブで初披露してたのが数か月前なのに早くも細かい部分変えて来てニヤリとしました
小刻みなドラミングも気持ち良いし、
何より、
何度も執拗に歌われる「生まれ変わる」というフレーズがやっぱり胸熱でした。
逆に言えば、死なない限り何度でも挑めるのなら、何度だって生まれ変わっても構わないと思う。
ある種、「頑張れ」という言葉を使わないで聴き手をその気にさせるノベンバの美学も感じる一曲でした。

イントロのケンゴさんのギターが激しくも悲哀も感じられた往年の名曲「こわれる」
より獰猛になったベースラインにも痺れつつ、
ヘドバンしたり、
やっぱり間奏の小林さんのギターソロはバイオリン並に鋭利な音だなぁ!とか感じたり。
その高揚した流れのままに大轟音ナンバー「Xeno」をぶち込んでライブもクライマックスへ。
イントロでフロントマン3人がポージング決めてるのも格好良かったし、
何度もヘドバンしちゃってこの曲も猛烈に楽しかった
轟音の渦に骨抜きにされつつ、
最後は当時のツアーでよく演奏していた~という「Misstopia」で万感の締め。
この曲を聴きながら、居場所って決して永住しなくてもいい、そういう人生もあるんだ。と
勝手に自分の中で解釈してジーンとなってたりもした一幕でした。
秋にはまたここでワンマンもやるので楽しみです♬






cinema staff


1.想像力
2.海底
3.フェノメナルマン
4.君になりたい
5.Truth under the imagination
6.制裁は僕に下る
7.I SAY NO
8.白い砂漠のマーチ
9.ニトロ
10.3.28

11.KARAKURI in the skywalkers



なんと、
当時のツアーで新譜だった「Blue,under the imagination」というミニアルバムから5曲も演った。
実質、再現ライブと言って差し支えないセットリストでビックリ(笑
一曲目から疾走感と焦燥感が溢れる「想像力」というエモーショナルな選曲
ツインギターの絡みにも気持ち良さを感じつつ、
ああ、
このヒリヒリした焦燥感大好きだなあ・・・と改めてシネマの良さを確認してました。
「最低を繰り返して それでも尚生きたいんだ」と泥臭く歌うロックナンバー「海底」
昔の定番曲に負けじと盛り上がっている様もそれはそれで胸アツだし、
シネマが今でもサバイブしている証拠でもあった。
MCで、
「恵比寿、行けるかい?」と飯田さんが煽り、
勇ましくて格好の良いロックナンバー「フェノメナルマン」を放つ。
ここに来てとってもポップでキャッチーな楽曲を仕上げて来るセンスにもニヤリとしつつ、
イントロの時点で大きく沸いた今でも人気の鉄板曲「君になりたい」になだれ込む。
一体感のあるバッキバキのアンサンブルに、
切なさも受けるサビの歌唱~と聴き手の琴線を揺さぶっていく
そしてラストの辻さんの感極まったギターもまた素晴らしかった。エモエモのエモだった。

拡がりのあるバラッド「Truth under the imagination」はこの日でも随一のレア曲だったのでは
少なくとも自分はシネマのライブでこの曲をほぼ聴いた事が無いと思うので、
そういう意味では新鮮でもあった。
その流れで、
静謐な❝聴かせる❞バラッド「制裁は僕に下る」
兎角シャキシャキにブチ上がるだけではなく、こういう風に浸らせる事も出来るんだぞ!と
そんなバンドの主張も感じられたこの曲、また、飯田さんの歌が非常に上手い。
というよりも、以前よりも単純に歌が上手くなられた様な気がした。
ひんやりとした青白い雰囲気に包み込んだ後、
今度はアッパーに最新曲でもある「I SAY NO」を盛り上がりと共に響かせる
跳ねるベースにメロディアスなサビとこの曲も最近の曲だけど余裕で格好良かった
過去も現在もしっかり魅せる部分はノーベンバーズと同じだとも思った。


ライブは、
クライマックスへと突入する。
このライブに行く前に「久々に生で聴きたいな~」と思ってたのが「白い砂漠のマーチ」だったので、
ガンガンアゲまくるイントロの熱量も相俟ってこの選曲は本当に嬉しく個人的に痺れた。
また、
この曲はサビが美メロなのと、
歌詞がまた「もう元には戻らない」...って
「思い出は蘇らない」と真正面から歌ってて聴いてて切ない気分になるのが好き
なんですよね
分かっちゃいるけど、現実を突き付けられる感じが痛いけど気持ち良くもある.....っていう。
全力の疾走感を一身に受けつつ、時折涙腺に来たりホント素晴らしい一幕だった
アウトロの力強いドラミングも痛快でした。
 この日のハイライトは「ニトロ」。
この曲は昔から度々ライブでは聴いてた曲だけど、
この日のシンガロングからの「歩くことをやめ 歩くことをはじめ」の部分は
ボーカルががなり気味になっていく様を含め王道のエモに仕上がってて
めちゃくちゃ熱かった。

ってか、
久々に聴いたらこんなに良い事歌ってる曲だったんだ。とようやくこの曲の本質を理解出来た気もした
別に、ずっと歩き続けてるだけが、頑張り続けてるだけがすべてじゃないし。
頑張って無い期間がまた頑張ろうとしてる今に繋がってるのなら、
それは100%無駄では無かった。って言えるから。
何度ボロボロになっても前に進み続ける。そんな揺ぎ無い意志を広い視野で感じさせる名曲&名演でしたね。

本編最後は、「僕らは歳をとったね 満たされることがないまま」と歌う「3.28」で締め。
ドラマティックなロックナンバーを前のめりに歌唱しつつ、
現在進行形のシネマの良さも見せつけて終了。
アンコールでは、
これまた懐かしの一曲「KARAKURI in the skywalkers」でセンチメンタルにフィニッシュ。
アンコールの曲目はその場で決めたみたいで辻さんが「あの頃演ってた曲を~」という事でこの曲に。
2年前のライブも大変良かった記憶ばっかりが残ってるんですが、
この日は更に転がってる感が増してて素晴らしかったです
ライブハウスに行って終わって出て帰る時、
日常の思想に変化が加わっている
それがライブの良さであり、
ライブハウスの良さであり、
ミュージシャンの力の成せる業だとも思う。
時代錯誤だろうが、これからもその素晴らしさを管理人は全力で伝えようと叫んでゆくだろう。
また、この2バンドは何度も交わると思うんで、是非その時は観にゆきたいですね。
ありがとうございました!!!!













ライブレポって、
一番書いてて疲れる割にはアクセス的にさっぱりだし旨味が一切ない
だけど、そういうの度外視でやっぱり形に残しておきたい気持ちが強いんですよね
正直後から読み返すと忘れてる事も多くて逆に新鮮ですからね(笑
今後も、
なるだけ一生懸命その時受け取った感動を紡いでゆければな...と思う。