サブカルチャーマシンガン

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カネコアヤノ/eastern youth「THE FINAL DAYS OF STUDIO COAST」@新木場STUDIO COAST 22.1.17

2022-02-13 | LIVE









新木場STUDIO COASTは、
もう無いんですが、
この日が自分が行った最後のスタジオコーストでした。
この日行きたいと思った理由は、ズバリ新旧オルタナロック対決~という
図式が面白かったからです(笑
あともう一つ、
去年eastern youthのチケットが中々取れなかったんですよ正直なトコロ。
やはり、今は本数自体少ないし、少ないと見たい人が増えるしで取りにくくなるんですかね
今だからぶっちゃけるとTRICERATOPSがここでワンマンやってたんですけどそれも即日完売でした
だから、最近はもう先行申し込みやらんと取れなくなってるのかな?とは感じました
この日も発売日に取れるか分からんかったから先行申し込みで取ったもんね
案の定ソールドアウトしてましたけど・・・
でも、
逆に言えば最後のコーストがそんな大勢の方が観たいと思う組み合わせで良かったな、と思う
そしてこの日のライブは自分にとっても記念碑的な一夜に仕上がってくれました。

ちなみに、
一番最初にコーストで観たライブはゆらゆら帝国だったと記憶してます
それかアナログフィッシュのどっちかかなあ・・・
でもそのどっちかなのは間違いない。
 このハコは、
ステージが高いし、
収容人数も多いのでいつ行っても臨場感があるんですよね
ステージの上から巨大な音の塊や感情を思い切り叩き付けられる独特の痛快さが味わえます
そこが個人的には一番の魅力でしたし、「それ」が爆発した時のカタルシスはものスゴイものがありました。





eastern youth
夜明けの歌
街の底
今日も続いていく
夏の日の午後
青すぎる空
浮雲
たとえば僕が死んだら
ソンゲントジユウ




イースタンのライブを観るのはものっそい久々でした
叙景ゼロ番地のツアー以来だと思うから、そう考えると約10年ぶり(!)とかになるんですかね・・・
中学生の頃から大好きでコンスタントに聴いてるのに自分でもドン引きですわ
その、
中学生の頃に聴いてた「浮雲」や「夜明けの歌」など、懐かしく堪らない曲も演奏してくれたし、
「青すぎる空」ではソーシャルディスタンスかつマスク着用で声も出せないけど、
それでも周りの人を見たら❝心で歌ってる❞のが本当に伝わって来て、
二重の意味で感動出来たのも良い思い出です
ちなみに、
これってクサい表現とかじゃなく、すごく真面目に書いてます

ただ、
最も感動したのは近年の曲である「ソンゲントジユウ」でした。
あ、この曲、音源ではよく聴いてたけど、ライブで聴くのは何気に初なんで、
その分の初体験の衝撃もその印象に加味してたかもしれない
この曲で、
どんな俺だって俺は俺さ~みたいな事を熱く歌われてたんですけど、
それダイレクトに聴いてたら泣きそうになっちゃって。
どんな俺・・・・・
そう、
いつだってクールだったりスマートに居れればそれに越した事は無いんですけど、
でも正直どんなに頑張ったって結局「自分みっともねえな」「ちっぽけだな。」とか、
そういう風に感じざるを得ない時からは逃げられないんですよ。
努力したら全部報われる程この世は甘くは無いので。
それに、頑張り切れずに腐る時もある。

ただ、
「どんな俺」って直接大声で声を涸らすように歌われた影響で、
そんな「格好悪い自分」「足掻いてる自分」も、結局自分なんだな。というか、
上手く言えてるようで全然上手く言えてないかもしれないし、この下りも不要なのかもしれませんが。
それでも、ダサいまましがみついて転がる勇気とかパワーを聴いてて貰えたんですよね。
勿論、
歌い手としては、
自己表現であってメッセージのつもりも毛頭無いんだとは思いますが、
それでもやっぱり生で初めて聴いた「ソンゲントジユウ」の衝撃は忘れられないレベルだったのでした。
今の、泥臭い、故に、美しく足掻いてる、そんなイースタンは、やっぱり格好良かったです。




カネコアヤノ



カネコさんは、
去年のアルバム「よすが」の曲と、
代表曲を数曲知ってる程度で俗に言うにわか状態で参ったんですが、
それでも十二分に楽しめました。
まず、
バンドのアンサンブルが想像以上に成熟してて格好良かったのと、
カネコさんがファッションや佇まい含めて思ってた以上に❝ロックねーちゃん❞的な・・・
良い意味で豪快で荒々しい感覚を受けたので最初からノリノリで楽しめました笑

中盤、
染み入るバラッド「抱擁」でこちらの感傷をグッと刺激した後に、
個人的に大好きな「爛漫」でお前は、お前だ。っていう・・・
そういう雰囲気を叩き付けてくれた流れに初見なのに痺れまくりましたね
多分、
去年音源でよく聴いてたっていうのも加味されてた気もするけど、
自分が好きであれば、愛していれば、それがすべて。っていう強い感情を再確認出来た気がする
その貫き通す我の強いロックンロールの表現がスゴくてイースタンにも負けない圧力を感じれた・・・のが、
個人的に嬉しかったし、
今のロックも負けてねーぞ!っていう気合すら感じれてこの曲は特に堪らなかったですねえ
そう、
往年のバンドが変わらず格好良く足掻いてるのも見たかったし、
思い出補正とかで軽視されがちな現代のロックが意地を見せるのも見たかった。
そういう意味だと、ホント望んでた期待してた以上の❝熱いモン❞が観れて大満足も大満足でした。。

終盤、
軽やかに、
舞うようにポップに披露された「光の方へ」の希望溢れるメロディーと歌声も素敵でしたし、
そういう意味ではロック魂もポップネスも両方持ち合わせてるのも多面的で良いなあ~と感じてました
船を漕ぐように独特のアクションで歌う歌い方も、
音源以上に出てた声量も、
そのファッションや佇まいも含めてこの日のカネコさんは全部格好良かったですね
MCも「ありがとう」以外には何も無い音楽だけを届ける姿勢もまた潔くて清々しいライブでした。

eastern youthの皆様、カネコアヤノバンドの皆様、ハコの皆様、一緒に観たお客様、
みなさま本当にありがとうございました。
みなさまのお陰で、
コースト収めが最高のものに仕上がってくれました。
最後のコーストがこの日で本当に良かった、と心の底から思えた、
それ自体がきっと一番嬉しい出来事だったのかもしれません
改めて、
感謝です。感謝しかないです。









正直な話、
思い出たっぷりのコーストで観る最後のライブが、
「まあまあ良かったね。」っていうものだったら後悔するリスクもあったんです
でも、
そんな事は無かった
心配すら無意味だった
これから先の人生に於いて、
きちんと意味のある演奏ばかりの日だった
それが本当に本当に嬉しくて、
コーストから新木場駅への帰り道も、
電車に乗ってる間も常に不思議な多幸感及び満足感があって、
最初に感じてた物寂しさはいつの間にか「観切った。」という達成感に変わっていました。

うん、
自分は、
コーストという場所を楽しみ切ったんだ!っていうね、
そういう感覚を持ちながらこの場所でのライブ観戦を終えられたのはいち音楽ファンとしては至上でしかない
eastern youth×カネコアヤノ、まず間違いない組み合わせですが、それ以上の音を浴びせて貰いました。
特に、「ソンゲントジユウ」及び「爛漫」という曲で得た感情はこの先の人生に活かすつもり。
っていうか、今年今んトコ長いメンタルブレーク無いんで既に生かせてるのかもね。
本当に、音楽には、歌にはいつも助けられてる事を実感する夜でした。
そして純粋に格好良いサウンドも馬鹿みたいに楽しんだから!
yes!!!!!!!!!!!!!!!!


終わりに、新木場STUDIO COASTで観たいくつもの光景は、自分が生き続ける限り永遠に光り続けます。








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