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ゆらぎ荘の幽奈さん 第47話「積もる雪と千紗希さん」 感想(週刊少年ジャンプ2017年8号)

2017-01-23 | ゆらぎ荘の幽奈さん

TMレボリューションかな?(笑)









アラサーの方は脳内で「WHITE BREATH」をBGMにして読んだであろう(?)今週のゆらぎ荘、
先週から間髪入れずに千紗希さんの恋心とそのバックボーン(背景)を掘り下げた“誠実な”話数に仕上がっていたかと思います。

ゆらぎ荘の舞台は、東北なんですかね?
関東じゃ大雪警報って中々出ないですよね、、、っていうかあんまり記憶にないんだが
そうなると、大雪警報が出る様な地域の物語になってくるんですけど、
ジャンプのご当地ヒーローグッズだと幽奈さんが岩手県を担当してるんですよね・・・
あれ見た時はなんで岩手?って思ったんですけど、もしかして岩手が舞台だったりするんですかね
確かに雰囲気的には東北って言われても何もおかしくはないですけど。





千紗希さんとしては、
とにかく好色目当ての男子の視線に辟易していた
母親からの執拗な助言もそんな彼女の偏見に火を注いで、
あの回想の通りに色々と精神的に辛い目に遭って来たんだと思う

しかし、コガラシは違った
コガラシは(彼にとって)手を出してもおかしくないような状況になっても
何一つ手を出さずに、それでいて、「本当に好きになった女じゃなければそういう事はしない」
千紗希さんの目の前で(間接的に)堂々と言い放っていたのです
この(間接的に)っていうのが効いてると個人的には思うんですよね
多分、お互いちゃんと起きてるような時だったらあそこまで感動というか、感心とかしなかったと思うんですけど(口ではなんとでも言えるし)、
コガラシに無作為に迫って来た女(朧ちゃんね笑)に対して正々堂々と正しい理由でお断りする、、、という行動を
傍目から間接的に触れていたからこそ、余計に信憑性が彼女の中で増したんだと思います
それに、どんなにラッキーな状況に陥ったとしても、彼の信念で余計な手を出さない・・・という
「千紗希さんにとっての素敵な人」に成り得る行動もさり気にとっていたんですよね(この辺は単行本3巻18話を参照です)

そんな「信頼出来る」数少ない男子の一人としてコガラシは存在していて、
しかも実際に、寝てるフリをしちゃってて手を出しても理論上はバレない状況でも紳士的な対応を取った
更に本当に好きになった相手としかそういう事をしない~という発言を千紗希さんが嘘寝をしている時に言い放った(つまり実質格好付けじゃない事の証明)
そういう・・・
「好感度の積み重ね」によって成り立った恋愛感情は、
何も幽奈さんだけじゃないんだよな。って俺は思うんです
千紗希さんにとって、
コガラシは初めて「そういう目線」「明らかな下心」とは無縁の行動をリアルに取ってくれた男の子だったのです。。


だからこそ、逆に「そういう目線」で見てくれない事実が悲しくなった
今まで「そういう目線」で見られる事がとことん苦手で避けて来たのに、
いざ自分が気になる男の子に「そういう目線」をあまり向けられないと、
自分は「本当に好きになったヤツ」じゃないんだなあ・・・と思えて
悲しくなる
空しくなる
胸が(少し)痛くなる、、、と
とても乙女チックで素敵な恋の目覚めのエピソードでした

自分が本当に信頼していて、誠実だとはっきりと思える男の子だからこそ、
今まで色々助けてもらって頼りにもしてて嬉しい思い出も重ねて来た男の子だからこそ、
ようやく巡り合えた女の子の気持ちをちゃんと考えてくれる男の子だからこそ、
そんなコガラシの誠実さが逆に千紗希さんを苦しめている・・・と
考えれば考えるほど巧妙で味があるお話だと思いました
誠実さを執拗に求めて来たからこそ、
そんな誠実さが逆に(恋愛の)ハンデになってしまう。。という千紗希さんの(現時点での)気持ちが美しくパッケージされている名話だと感じますね

つまり、コガラシならば、「そういう目線」も嫌じゃない・・・と、
はっきりと千紗希さんが自覚し切ったのがこの47話なんだと個人的にはそう捉えました
なんだか終始千紗希さん目線で、千紗希さんが基本勝手にドキドキしていたお話だったんで
読んでて無性にキュンキュンというか・・・それでいて凄く繊細にも感じられたエピソードだったと思います
キャラの心情の描き方、感情ラインの見せ方も巧くて、やはり前作以上に進化した恋愛模様が繰り広げられてるなあ、と確信しました
この先のゆらぎ荘は、
1周年を越えたゆらぎ荘は、
益々“間違いない”ラブコメになっていくといちファンとして断言出来るので
どんどんラブコメのラブとしてのゆらぎ荘に対する関心や評価が高まって行く事を個人的には期待しています
先週といい、こんなに素晴らしいお話を連発してれば、自ずと伝わって行くんじゃないか、とも思ってますけど。
それと単純に、右往左往して、最後には正しく恋する乙女っぷりを見せつける千紗希さんが超絶可愛過ぎる話数でもありましたね!
どんどん恋に目覚めていって、どんどん可愛くなっていく千紗希さんがこれからも(本当に)楽しみです。



ところでこの時のコガラシの表情、マジで格好良いですね・・・笑
コガラシってただ格好良いだけじゃなく、なんとなく「美しさ」も感じるから好きだわ。
千紗希さんに一瞬見惚れた時の表情も良かったなあ~


しかし今週は雪景色の作画も随分凝ってましたね
週刊連載であの手抜きなしのクオリティは流石だと言わざるを得ない
千紗希さんの気持ちを真正面から誠実に掘り下げたストーリーラインといい、
ミウラさんの実力が遺憾なく発揮されてるなあ、と最近の「ゆらぎ荘」を見ていると深く感じます
ミウラさんは「誠実な恋愛模様を描くのも得意」という事実が改めて証明されていくのがこれからのゆらぎ荘だと思います
コガラシの「そういう気持ち」が誰に芽生えていくかも含めて、注視して見守っていきたい、、、と思う。











天使の微笑み・・・


しかし、こうまでキャラの恋愛感情を掘り下げてくれてると
狭霧なんかもそろそろ大胆に着手してくれるのでは?という期待が高まりますね
今週の作風を見て、ミウラさんの性格的にもきっと誰か一人を選んで終わる
その際に今週のような切なさを炸裂させるんでしょうね。。
ってあくまで個人的に、ですがそんな事も考えてしまいました。でも、複数の女の子から想われるのにも説得力がある主人公だと思う、冬空コガラシは。
ただなんとなくで好かれてるわけじゃない。




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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
最近はラブコメではなく恋愛漫画をしてますね (鮭茶漬け)
2017-01-23 21:27:03
今回もとても良かったです。自分はどちらかというと幽奈派なのですが、幽奈もいいけど千紗希もいいなと思いました。表情とか気合い入ってましたし凄く可愛かったです。やはり恋してるヒロインは魅力が増しますよね。話の積み重ねも良くできていて、読んでいて切ない気持ちにもさせられるしこれからどんな風になっていくのか楽しみです。
そしてやはりコガラシの存在は大きいですね。以前連載していた恋染紅葉の主人公は序盤はちょっと女々し過ぎるところとか良くも悪くも優しさだけというのがあったと思います。その反省から優しさだけでなく強くて頼りがいがありヒロインに惚れられるのも納得出来る主人公、それがコガラシなのかもしれないと個人的に思っています。彼のこれからの活躍にも期待したいところです
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確かに (西京BOY)
2017-01-28 22:24:18
鮭茶漬けさん、コメントありがとうございます。


>表情とか気合い入ってましたし凄く可愛かったです。
そうなんですよね、表情の作画に関しては最近とみにレベルアップされてるなあ~ってしみじみと感じます
それに追随する演出も冴えてますし、より深みのある漫画に進化されてる印象ですね。

>読んでいて切ない気持ちにもさせられるし
この辺は恋染の経験が活きている感じですね。
ただ可愛いだけじゃない、っていうのはいちごやパジャ彼にも通じる部分があってよいです。

>その反省から優しさだけでなく強くて頼りがいがありヒロインに惚れられるのも納得出来る主人公
翔太は覚醒が遅すぎた感はあります(笑
彼が本当の意味で格好良くなったのは小鳥編以降ですからね
なので、今度は最初からチートキャラにして好感度UPに努めてたような気はしますね
これによって、コガラシが憧れの王子様/イケメン感覚になり、感情移入が容易になる、っていう・・・
時代の流れも汲んだ最適な判断だと思います。

コガラシが本気で惚れるところは、見てみたいですね。
そう思わされるのもある意味凄いですが・・・笑
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