サブカルチャーマシンガン

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LUNKHEAD「[VIVO]」「青に染まる白」再現LIVE@渋谷eggman 23.11.3

2023-11-07 | LIVE










先週の金曜日、ランクヘッドのライブに行きました。









このライブは約10年前(!)辺りのアルバム「[VIVO]」「青に染まる白」を再現する~という内容でした
管理人の前のブログ「超進化アンチテーゼ」ではどっちも全曲レビューしてたんですよね.....
(その頃から読んでくれてる方とは握手したい)。。
そう考えると、
「もうそんな時期かぁ・・・」って純粋に感じましたし、
10年以上経っても変わらずLUNKHEADが大好きで同じアルバムの公演に行っている、
そんな事実を嬉しくも思えたりね。
そうそう、
このアルバム再現シリーズ、
5枚目のアルバムまでは毎回欠かさず行ってたんですけど
「AT0M」「V0X」の公演は関東で無かったのもあって行けなかったんですよね
その日は仕事だったのもあり遠征という選択肢も無かったので非常に悔しくもありました
その想いをぶつけた公演であったのもあり、
もう一つ感じたのは
アルバムのツアーは何度でも行(おこな)っても良いんじゃないか、という事
渾身のアルバムのツアーが一度しかない~って文化をまず壊すのもアリなんじゃないかと
そんな風にも提言したくなったレア曲もたっぷりの最高の一夜でございました!













渋谷のエッグマンに行ったのは7年振りだった。
ちなみにその時はセカイイチとLOST IN TIMEの対バン・・・
今ではその世代はLUNKHEADが❝生き残り❞みたいな感じになっちゃってますね
(ロストインタイムは必ず復活する!と信じてますが)。
ちょっと懐かしいのと、
旧渋谷公会堂と隣り合わせなのでいつも看板だけはよく見かけるんです
なのでエッグマンに来ると「こっちにも来れた!」と嬉しくも感じるっていう。
渋公と同じく伝統あるライブハウスの一つ...ですよね。
ちょっとクラブみたいな内装も素敵です。


一曲目の「狂った朝」から迫力満点でした。
キラキラした山下さんのギターフレーズにドラマチックな歌がよく絡んで最高だった。
歌詞の内容としては華々しい世界の裏に確かに存在する名もなき花・・・みたいな
日陰者に焦点をあてる感じがまた感情移入も出来て素敵でした。
更に、
バッキバキの演奏にこちらもテンションがブチ上がった「何も怖くなどなかった」
途中「ライ!」の部分を「シブヤー!」に代えて観客を扇動したりその転換も楽しかったです
この曲、ライブで聴いたのは久々だったんですが改めて勇気が滾る名曲だなぁ、と感じましたね。
憎しみを忘れるな。という強いエネルギーが胸を打つ「百日紅」
この曲はリリース当時FoZZtoneとの対バンの時演っててかなりのインパクトを憶えてました
真っ赤な照明も楽曲に寄り添ってて良かったし山下さんのドラマチックなギターソロにも痺れたな。
 MCを挟んで、
ライブで聴くと意外と(?)賑やかに聴こえるイントロも面白い退廃的なロックナンバー「密室」
生で「生まれてこなければ」ってフレーズを真正面から浴びると精神的に「あぁ・・・」ってなりますね
間奏のスラップベースや時にJAZZYに聴かせるギター等演奏面でも聴き応え抜群。
ブリッブリのベースラインに興奮し思わずヘドバンしてしまった「シンドローム」
この曲はライブでは高確率で繰り出される定番曲ですが
再現ライブの流れで聴くとまた勢いが更に増してて熱いな!と感じた
間奏のトリップしちゃうくらい激しさに振り切ったアンサンブルや、
歌詞の最後が「さまよう」と決して解決まで至ってないのもリアルで素晴らしいな~と。

思ったよりも観客がゆらゆら踊っててスローダンスな雰囲気もあった「誰も知らない」
イントロの山下さんのパッショナブルなギターリフからしてインパクト大だった「泥日」
その流れに更に火をくべる様にノイズの様なギターが炸裂する「螺旋」
この曲も今でもそこそこやってるイメージあるのもあって、
相当盛り上がってた・・・
ダークな歌詞とは裏腹にめっちゃ楽しい曲みたいに盛り上がってたのがランク・マジックを感じさせました
良い意味で暴走するアンサンブルに絶望しつつも生を渇望する歌詞との調和が見事な一曲でした。
 個人的に、
「[VIVO]」の再現で最も胸打たれたのが「風の作り方を知っているか」という曲。
この曲、音源でも小高さんの語り(?)が印象的なエモーショナルな一曲になってるんですけど、
ライブで聴くと
とにかく行け!
迷うな!
やっちまえ!
・・・みたいな、
もう胸ぐら掴んで強引に前を向かせる~みたいな、
そういう雄々しさに満ちた楽曲で「おおおおおーーーー!!!!!!!」のインパクトも凄くて強烈な一幕でした
考える前に、動くんだよ!そんなメッセージ性を音から感じられたあまりにも極まっている楽曲。
間奏のオルタナ感に満ちた演奏だったりそのグルーヴに完全に虜にされちゃってました
日常に於ける‟葛藤”を吹き飛ばしてくれる様な効能があって本当尊い一曲でした。。
アウトロの轟音もカタルシス満点だった「ベノム」
この曲では、
前に居た女性の方が聴きながら泣いてたのも印象的だったなぁ。


さて、
「[VIVO]」の再現が終わって、
次は「青に染まる白」へ。
今回の公演は、
織り交ぜるパターンではなく完全な曲順まで再現しているパターンでした。
まず、「濃藍」の時点で良かった。。
間奏に突入する前の合田さんのあのゲームボーイ?みたいな特徴的過ぎるベースフレーズ、
あれ生で聴くとめちゃくちゃ盛り上がるし観客の反応もめっちゃ良いなぁ、と笑
この曲を生で聴ける事自体正直あんまり無いので幸福でした
切なさに満ちた小高さんの「うた」も良かったし、
アウトロのドラミングがまた勢いに満ちていて最高だった。「他人よりも君が遠くなる」
そんなフレーズを生で聴くとこっちも切なさ満点になっちゃいますね。。
ガレージロックにも通ずるギターサウンドが快感でもあった「十六夜の月の道」
当時もライブで聴いててあの光の様なギターリフに感動していた「果てしなく白に近づきたい青」
この曲はやっぱり大がつくほどの名曲だと思ったし、
歌詞もそうだけど、
演奏自体も白(純粋)に近づきたがってる感じが強く匂っていて本当に素敵でした。
ぶっちゃけ、今はSNS最盛の影響でより純粋さを保つのが難しくなってるので、
その意味では令和にこそ響く曲かも...って聴いてて感じました。
やはり、「空気」に抗うのは中々骨が折れますからね。

90年代J-POP感が堪らなく心地良い「潮騒」
ガラパゴスと揶揄されようとあの独特の湿気と色気は守って行くべき文化だと思ってます
特に、「こんなにも~」の部分の歌唱が「ああ、90'sだなあ」って思えて聴いてて気持ち良かった
櫻井さんが満面の笑みでドラム叩いてたのも印象的でした。。
そして、大好きな「冷たい部屋」・・・!!
この曲、
リアルタイムから大好きでまたライブであのキレッキレのギターリフを聴けたのがまず嬉しい
その上で分かり合えない苦悩と殻に籠る事で感じる孤独と...ジレンマの中で腐っていくあの歌詞を
生で聴けてその切なさに思い切り浸れたのも個人的には尊くて・・・沁みました。
それと、
アウトロの山下さんのひんやりとした悲しげなギターリフが、
歌詞と同じ位その寂しさを表現してる様で演奏面も含めて最大の‟青”を捻出出来ていた様に思いました。
Cメロの羽虫~の部分がまた今の自分の心境にも似合っていて感情移入しながら...。


「群青の降る夜」も良かった
聴いてると「命のリレー」みたいな言葉も浮かんで来て、
誰にもバトンを渡せる気がしなくてアンカーになりそうな自分を情けなくも感じつつ...苦笑
ただ、そのスケール感とキラッキラの間奏含めて尊さを感じられた一曲でした。
今この瞬間だって先祖が死にもの狂いで生き抜いた結晶だと思うし。。
こぶしの効いた歌唱がインパクトあった「泡沫」、
情念に満ちた渾身のバラッド、
照明もギラギラした紅色だったのも粋な演出でした
 で、恐らくはリリースツアー以来に聴いた(!!)と思われる超絶レア曲「無限光」
記憶が確かならリリースツアーでも場所によっては演奏してなかったと思うんで
そういう意味ではレア曲中のレア曲だと言えますね
でも、
正直良かった・・・(笑
いや、滅多に演ってない割には盛り上がってたしベースのグルーヴィさも好きだったし、
「I don't know」のシャウトはカッコ良かったし、文字通り「知らねえよ。」と吐き捨てる、
そんな音像は聴いててスカッとする感覚にも満ちてて実直に素晴らしかった。
今聴くとSNSの罵詈雑言に対する痛快なアンサーにも聴こえましたね(実際は違いますが)。

ライブも終盤戦へ。
オレンジの光の演出に11年前辺りに行ってたツアーの光景とまったく一緒だ・・・!と感動したり、
アウトロのマーチングみたいなドラムに楽しさを感じたりしてました。
サビで泣きそうになってしまったのは「未来は今ここに」
この曲はね、
当時人気あったチャンピオンの漫画「空が灰色だから」のテーマソングに勝手にしてたんですよね(笑
そういう意味では懐かしい・・・そして、あの感傷的なリフに心の琴線揺さぶられていました。
そして、
多分初めは新曲として音源ではなくライブで聴いた思い出がある名曲「明日」
それまでの様々な陰鬱だったりを内包しつつ、「それでも」の想いを切々と歌う
そんな力強いサウンドと歌に感化されながら本編は終了。
この曲を聴きながら、
「年を取るのも悪くないなぁ」ってなんとな~く感じてました
年齢を重ねる度に、忘れられない思い出が増えていく・・・と思うと、それはそれで愛しいんじゃないか、と。
新曲として聴いてた曲を今でもライブで聴いてしみじみしてる自分を顧みてそう感じたのでした。
ありがとうございました!!!!












1.狂った朝
2.何も怖くなどなかった
3.百日紅
4.密室
5.シンドローム
6.誰も知らない
7.泥日
8.螺旋
9.風の作り方を知っているか
10.ベノム
11.濃藍
12.十六夜の月の道
13.果てしなく白に近づきたい青
14.潮騒
15.冷たい部屋
16.群青の降る夜
17.泡沫
18.無限光
19.みゆき
20.未来は今ここに
21.明日

22.アルピニスタ













最後、
アンコールの曲が「アルピニスタ」だったのも嬉しかったなあ・・・。
推測ですけど、次の「メメントモリ」「家」の再現ライブも関東では行われないので、
関東民向けにそこで演奏する楽曲をせめて演ってくれたんじゃないかな、と。
ランクヘッドのライブでは、
かなり久方ぶりのデカいシンガロングに感動
この曲自体ライブで聴くのはかなり久々だったのでそれ自体も嬉しかったし、
最後の最後まで精一杯足掻くランクヘッドを強く感じれたのも素晴らしかったですね。
あの日ここに来た方々の狼煙の様なサビのシンガロングは決して忘れないでしょう
 終わり際、
演ってる音楽のクオリティに今の動員が見合って無いな・・・と正直に感じてしまいました
微力かも分かりませんが、自分自身よくランクに感化されてますので、今後も推してゆきたいな、と。
この再現シリーズ、今月末には管理人の地元千葉でも開催されるので、そちらもめっちゃ楽しみです!!



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