先月の29日にchilldspotのライブを恵比寿で観ました。
2021年の年末ベストソング企画で「未定」を20位にランクインさせ、
2022年の年末ベストソング企画で「BYE BYE」を5位にランクインさせてたchilldspot。
この度ようやっとライブを拝む事が出来た・・・って事である意味念願の一夜でありました。
chilldspotは若手...それも二十歳前後のメンバーがやっているとは思えないくらい
音楽性が成熟していてこのライブでもそれは十二分に感じ取る事が出来ました。
特に、
スロウな楽曲の威力が半端なくてちょっとこの年代の人らが出せる色気を凌駕してましたね
このライブは撮影&録画が完全OKでしたのでちょこちょこ載せながら以下つらつらと。
一曲目の「crush」からして凄かった。
若手のバンドが「crush」ってタイトル付けてたら、
普通は疾走感溢れるパンキッシュな楽曲とかを想像するんだけど
まさかのレゲエで超スロウな楽曲なんだから驚きですよね。
その上、
本当に二十歳くらい?と疑いたくなるくらい比喩根さんのボーカルが色っぽくて
いきなり魅せられた。低音が中心でドクドク来るアンサンブルも気持ち良かったです。
「Heart jack」もスゴかった。
良い意味でスキマのあるアンサンブルが心地良く、
この曲でもやっぱりボーカルの歌の上手さが強く印象として残ってました。
そこから、儚げな雰囲気が光る「Ivy」
自由な歌詞とビートに踊らされた「music」と過去曲も交えて展開していく。
ハンドクラップも盛り上がりに一役買った「line」
更に、
王道のロックチューン「Girl in the mirror」では
「好きなものだけを抱えて」と聴き手に勇気を与える様なメッセージ込みで堂々と響かせてゆきました。
その後のレイヴ感たっぷりの初めて作った曲だという「夜の探検」もまたシックで良かったですね
あの静謐なんだけど、メロディとかが良くて、聴いてて気持ちが良い感じ、、、は
ある意味chilldspotらしさって言えるのかも知れない、とか思ったり。
比喩根さん一旦ギターを置いてハンドマイクで数曲披露しました。
まずは、
歌詞の中に魔人ブウっていう固有名詞が出て来る(!)「supermarket」
素朴な感想なんですが二十歳前後の人らでもドラゴンボールは知ってるんですね。。
あの歌詞を生で聴けたのがまず良かったのと、
確かサビの部分を観客全員でシンガロングしててそれ込みでめっちゃ楽しかった記憶があります
続く「full count」はこれまた音楽を野球に例えている歌詞が個性的で面白く、
この曲は・・・
それまでの「静かに盛り上がる。」的な音像とは違って、
クラブ対応型というかダンス・ミュージックの様な快楽性があって非常に堪らんかった
その上でロックバンドらしい不敵な感覚もあってこれまた骨抜きにされてしまった一幕でした。
更に、
めちゃくちゃクールな演奏、
そしてそのドライブ感が最高だった「please」と新譜の中でも特に好きな曲達が立て続けに披露。
その音だけで...歌もまた音の一つ。的なサウンドデザイン含めてただただ陶酔してしまった名演でした。
真っ赤な攻撃的な照明も格好良く楽曲の魅力を更に引き上げていた「Monster」
エモーショナルな歌が素晴らしかった「kiss me before I rise」を経て、
再び新譜からの楽曲を披露。
まず、
生で聴くとより重厚なROCKサウンドがガツンと響いて来た「Anymore」、
そして、この日の個人的なハイライトはその次の「5/7」でした。
これだけ色々楽曲を披露して来て、
その中でも最も遅く、
尚且つ最も音数が少なく感じた楽曲だったんですが、それが逆に格好良かった。
ベテランバンドなら敢えて引き算の美学で同じ様な事をやるパターンもあるんですが、
chilldspotのようなデビューしてそこまで経ってないバンドがあの格好良さを出せたのがスゴい。
その上、
歌詞と歌唱がまた最高でした。
どこか、悟りが入ってる様な歌い方で「コングラチュレーション」と歌う比喩根
その歌を聴いて色々上手く行かない事だらけだった人生だったけど、
ここまで生きて来た事に関して「おめでとう。」って思っていいのかな。
とか、個人的な事ですが
そんな事を想いながらしみじみと聴いたりしてその辺も含めて感無量な一曲でした。
あと、「終わりのないマラソン」って歌詞が人生の辛さを巧く表現してると思った。
不思議な脱力感と切なさと喜びに満ちた曲でライブで聴いて更に好きになった。
ライブはクライマックスへ。
これまたサビの部分をシンガロングした記憶のある「Don't lose sight」、
この演出は大正解でより❝みんなのうた❞感が際立ってた様に思う
それと歌詞の「私はそうスーパースター」の部分を
「みんなもスーパースター」に変えて歌ってたのも印象的でした。
この曲の時が(煽りの影響もあったけど)多分お客さん一番声出てましたね!
生で聴くと、
より轟音に感じた「Like?」
音源でもオルタナの旨味を感じる曲なんですが、
ライブだと更にあの歪(ひず)みの効いたギターサウンドが耳にクる。
そして、本編最後は大好きな「BYE BYE」で大盛況の内に終了。
この曲、観客がサビで手を振る演出もあったりしてその光景含めて忘れられないですね。
文字通り止まらないchilldspotの勢いではなく‟グルーヴ”を鳴らし続けたワンマン
めちゃくちゃ遅い楽曲でも盛り上げまくったその手腕は貴重にも思えた。
それと、
ニューアルバムの楽曲をほぼ全曲演奏してくれたのも正直嬉しかった。
演奏されなかったのは「get high」くらいで、
今後もまた「ポートレイト」からの楽曲もライブで沢山聴けたら良いなぁ、と。
ありがとうございました!!!!
crush
Heart jack
Ivy
music
line
Girl in the mirror
夜の探検
supermarket
full count
please
Monster
kiss me before I rise
Anymore
5/7
Don't lose sight
Like?
BYE BYE
ひるねの国
Groovynight
アンコールでは、
chilldspot史上最も激しい?ロックナンバー「ひるねの国」を披露
今までのチルズとは毛色の違う楽曲だけど超絶エモーショナルで純粋に格好良かった。し、
混沌の中を泳いでる感覚も素敵でしたね。
最後の最後は、
初期の代表曲「Groovynight」をステージに叩き付けて終了
普段落ち着いて演奏してるメンバーもこの曲の時は動きながら暴れる様に演奏していて、
その視覚的効果もあってめちゃくちゃ盛り上がってホットな空気を保ったまま改めてライブは終了。
それでも、どこかクールな感覚もあったのが正にバンド名に反してなくて尚素敵でした。
格好良く狂ってる感じ...
気が付けば自分の期待以上に大満足しちゃってた初ライブでした!
聴きたい曲はおおむね聴けましたが「未定」も大好きなので、
またライブに参加していつか「未定」も聴きたいっス笑
でも、
新譜の魅力を伝え切った見事なワンマンでした。今後は秋にライブ参加予定です♬