今月の12日、恵比寿でノーベンバーズ、フラッド、シネマの3マンを観ました。
このイベントはシネマのツジ、久野両名による発案らしく、
ずっと前からの戦友同士で集まりたい〜みたいな目的で開催されたらしい
普通の対バンイベントとは違って、
各バンドのステージに必ずゲストで他ボーカルが参加するなど、
かなり趣向を凝らした内容に仕上がっていました
尚、
この日は整理番号がかなり早かったので
またも最前列で観れたラッキーな一日でもありました
今年だけでライブハウスの最前4回くらいは取れてるんじゃないかな
しかも渋谷クアトロとかこのリキッドとかそれなりのサイズのハコで・・・
不思議な年でしたね。
最前で観るからこその景色は確かにありました。
●The Novembers
1.Morning Sun
2.Misstopia
3.Blood Music.1985
4.Ghost Rider
5.Rainbow
6.New York
7.こわれる
8.BOY
9.Xeno
一番手はノーベンバーズ。
この日に限って登場時にB’z の「LOVE PHANTOM」を使用していた
意外なノリの良さを見せつつ、この一年で定番曲に昇華された感のある「Morning Sun」
吉木さんの軽快なドラミングから壮大な世界観を作り上げていく。
近距離で観てると、
これまた吉木さんのドラムがまるで航海してるかのような、
そんなイメージの印象も受けた「Misstopia」
高松さんの撫ぜる様なベースライン…と
リズム隊に耳が行く一曲でもあった
一転して、
「Blood Music.1985」を皮切りにタフなロック・モードに突入。
この曲は間近で観てると性急かつ破壊力のあるアンサンブルが本当に凄かった
繊細でありながらダイナミック、というか…
そして、
音源よりもスピーディなアレンジにもなってて
そのどえらい格好良さに痺れてしまった一曲でした
歌詞通り無茶苦茶になってしまいたいそんなロックンロールで
ギターソロの部分で「ロックンロール!」と叫ぶ小林さんもダイレクトで良かったですね。
その流れで、
ヘドバン推奨の必殺ナンバー「Ghost Rider」
小林とケンゴのギターバトルも含んだ爆音のロックンロール
その圧倒的なドライヴ感に心酔していく
また、
高松さんの凶悪なゴリゴリベースが実に最高だった。。
ノーベンバーズはソングライターの小林祐介さんが中心のバンドだと思われてる節もありそうですが、
実際にライブを生で観ると各々の主張?も強かったりもする
「Rainbow」では、
リズミカルかつタイトな吉木さんのドラミングがえらい格好良く、
サビでの足までビリビリくるドラミングの振動がまたスゴかった
「はじまりさぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」の絶唱がまた痛快に響く中
民族音楽の様なシンガロングも気持ち良かった「New York」
この日は高松さんの前だったので結構高松さんに目がいってたんですが、
親指でベース弾いてたり、
サビのベースラインがとってもファンキーだったり
そういう面がまた良かったですね。
そんな、
高松さんの獰猛なベースラインも印象的な「こわれる」
この曲は激しさと共に、ケンゴさんの美しいギターフレーズもまた聴きどころだと思った
そして芸術的にバーストする小林祐介のギターソロがまたこの日も破壊的な聴き応えを生んでました。
お立ち台を使い、
ショー的な魅せ方でも秀逸だった「BOY」
何度も繰り返し歌われる「生まれ変わる」というフレーズの力強さも素敵でした。
最後は、
ゲストボーカルとしてcinema staffの飯田瑞規を招いた「Xeno」で終了
この曲はいつもは四人全員の爆音の共演で持っていくイメージがあるんだけど、
この日はそれも勿論ありつつ、
飯田くんのボーカルってJ-POP的な丁寧なものにも感じるので
またちょっとストレートなメッセージ性を孕んだ「Xeno」に仕上がってた気がする
特に、
「近いところで遠くばかり見て 遠くへ行ったら近くばかり見て」の部分。
何気に、こういうフレーズにビブラートって合うんだなぁ。とか中々に発見だらけの一幕でした
最後の最後は全員バースト状態の凶音をステージに叩き付けて終了
やっぱり、
この曲の四人が一つになってく様なアンサンブルの高まりが大好きだ。
その様子を佐々木亮介が近くで立ちながら観てたのも印象的でした
最っ高のライブでした・・・!!
●a flood of circle
1.月夜の道を俺が行く
2.博士の異常な愛情
3.ファスター
4.水の泡
5.理由なき反抗(The Rebel Age)
6.シーガル
7.花降る夜に不滅の歌を
8.花
9.虫けらの詩
10.屋根の上のハレルヤ
フラッドは7年ぶりに観た。
相変わらず泥臭いロックで格好良かった。
一曲目から盛り上がる場内
そこから、
まさかの初期のナンバー「博士の異常な愛情」
これは個人的にブチ上がった!
アルバム「PARADOX PARADE」大好きなので余計に嬉しかった。
塊のようなロックサウンドに痺れつつ、サビの「フッフッフー」のコール出来たのも楽しかった
絞り出す様な歌声で「狂っている〜!!」と歌唱する様は最高に格好良かった。
軽快に「ファスター」を響かせ、
「J-POPファンはこのコード進行で泣けるはず」とJ-POP愛も感じさせた「水の泡」
観客席に飛び込んで歌唱してた「理由なき反抗」と、調子抜群のステージングが続いてゆきました。
ダイバーも出た「シーガル」
この日唯一ダイバーが出た曲じゃないかな?
この曲では小林祐介がゲストボーカルとして参加
お腹を抑えて腹から声を出す様に歌唱してたのが印象的だった。
あと、こういうストレートなロックンロール歌ってる小林さんも新鮮でしたね。
オルタナとはまた違いますからね。
その後、
花の曲を連発
フラッドのイメージそのまんまの、
泥臭いロックナンバー「花」は痺れる出来栄えでした
「届け 届いてくれ」と人事を尽くして天命を待つ様な祈りの歌が胸に来ました。
最後は、アカペラパートも素敵だった新譜からの「屋根の上のハレルヤ」
MCで、「CDで聴いて欲しい。」と強調してたので、やはりフィジカルへのこだわりがあるみたいだった。
そんで、この曲がまたとっても感動的なバラッドでしたね
歌詞の「辞めちゃえば楽になれるかもね
じゃあなんで俺たちはまだ星に手を伸ばすの?」の部分で思わず泣きそうになった。
これは素晴らしくグッと来る歌詞だなぁ・・・と思いつつ、最後は新譜の曲で思い切り魅せる
そんなバンドの矜持も感じさせた会心のステージでございました。
個人的にフラカンと対バンしたら合いそうな気もしました。
この日も最高に合ってたけどね!
●cinema staff
1.シャドウ
2.great escape
3.プレキシ・ハイ
4.バースデイズ・イヴ
5.I SAY NO
6.KARAKURI in the Skywalkers
7.3.28
8.フェノメナルマン
9.海について
何気に、
今年3回目のシネマ。
ここリキッドルームで2月に観たノベンバとのツーマン、
そして渋谷ラママで観たVOLAとのツーマン。と、
今年はよく観たバンドの一つでした。
一曲目の「シャドウ」から、
飯田瑞規の歌心溢れる音像に浸る
シネマは他2バンドに比べると良い意味でJ-POP的なボーカルなんですよね
そこがまた各々の個性のぶつかり合いみたいな印象で良かったです
歌詞の、
「同じ空気を吸っていたはずなのに 僕ら、まるで違うね。」の部分がやたら沁みた。
三島さんがフロントまで出て来てベース弾き倒した「great escape」
「地図にない場所で」のボーカルがまた格好良い中、
ピコピコしたギターフレーズが面白カッコよい「プレキシ・ハイ」
なんとなくポリシックス的格好良さを含んだぶち上がる一曲だった
更に、
ベースのギンギンっぷりも印象的だった一転してポップな「バースデイズ・イヴ」
こういう風に対照的な新曲二曲を演れるのも今のシネマの強みかな〜と観てて感じた
最早ジャンルに左右されてない感がね。
それから、
「KARAKURI in the Skywalkers」では、フラッドの佐々木亮介が参加
というか、ほぼ全部歌ってましたね(笑
ただ、
センチメンタルなこの歌詞と彼の歌声が異様にマッチしていて
これまた最高の空間を生み出していました
各々毛色の違うボーカルなだけにこういうのは新鮮!
飯田瑞規がMCで「音楽が楽しくてしょうがない」
「明日もテクノのライブを観に行く。」と語り、
この日のハイライトであった「3.28」へ
サビのフロントマン3人で歌唱するユニゾンにも感動しつつ、
正々堂々と「明日の話だけしよう」と言い切るボーカルが最高に胸熱で格好良かった。
よくライブで演奏するのも頷ける、近年のシネマのテーマソングの域まで来てるな、と。
最後は、
まるで大河ドラマのような、
そんなイメージを聴き手に植え付ける「海について」でフィニッシュ
そう言えば渋谷ラママの最後の曲もこの曲でした
ツジトモタカの魔法の様なギターフレーズ、
そして、
緩急を付けながらひたすらに気持ちの良いビートを叩き出すドラミング…
未曾有の快感を演出してこの日のステージは終わりを告げました
三島さんのハーモニカパートもまた良かったですね〜
鉄板曲という言葉が相応しい会心の一撃でございました
それから、シネマの時他のバンドマンが横に大挙して、お酒とか飲みながら鑑賞してたのも印象的でした
そんなところにも一体感を受けつつ…折角やるのだから、普通の対バン以上のものを生み出したい。
そういう熱い気持ちに満ちたサイコーの3マンでしたね
ありがとうございました!!!
あんまり経験無い、ってか初?ピック投げキャッチ出来た。折角だし、来年何か楽器やろうかな・・・笑
最後は、
再びB’zの「LOVE PHANTOM」流しながら
みんなで写真撮影して本当に終了
この時、
小林さんがノリノリだったのがまた面白かったですね
多分世代だろうからなぁ・・・自分も世代ですけど。
色々興味深いMCもあったんですが、
自分はMCよりも
やっぱり音楽の方に夢中になってしまうので
あくまで音楽を中心にしたレポになってます
まあ、それも管理人の個性って事で一つ。
また是非この組み合わせで観たいな!