1.i want ya
2.SHALL WE DANCE?
3.MAY BE OR MAY BE NOT
4.LOST SHEPHERD
5.BAD CAROL
6.小さな一歩
7.SUGAR
8.STOP DOO WOP
9.BLUE人
10.MESSED UP
11.THAT'S WHY
12.gn8
これは比較的近年、
2017年に出たアルバムです
しかも、当時ちゃんとレビュー書いてるんですよね。
ただ、そのレビューは時間に追われて書いたものだったので、
正直個人的にあんまり気に入ってなくて(笑)。基本記事はどれも納得の上でアップしてますけど、
あの記事だけはどうしてもその時なんか個人的な用とかが重なってて時間が無い中で出しちゃったんですよ
だから、いつか絶対にもう一度素晴らしいレビューを書きたい。。と思って、もう3年経ったし今ならいいだろう、と。
このアルバムはね、確か5年半ぶりくらい・・・だったっけ、6年ぶりだったっけ
忘れたけど相当久々のアルバムだったしライブで既に聴いてた曲が多くて初聴きでも馴染みやすかった・・・のもあって、
当時めっちゃハマってた記憶があります たしか会社のバスの中でよく聴いて良い気分になってた思い出がありますね(笑
今作の良さを語るには芸術的な言葉とか必要なくて、純粋に良い曲が多いアルバムなんですよね
それも、
シングル曲みたいな曲ばっか入ってます!みたいなタイプではなく、
アルバム曲はアルバム曲として最高!って感じ・・・なので、
ポップな曲の寄せ集めでもないのがまた面白い
本当に、
アスパラガスのおいしい部分を濃縮させたような作品に仕上がってるので、
そういう意味ではこのタイトルにも納得してしまう、そういうアルバムになっていると思います。
言ってるばっかのfu/ck野郎
バックオーライ
インテリぶってろBAD CAROL
馬鹿往来 (BAD CAROL)
そう、
好きな3曲は赤字にしてますけど、
それも正直選ぶのが辛かったですね・・・
例えば「gn8」とかは、もういい、休め、眠れ。みたいな、
良い意味で聴き手を逃げさせるような効能のある名曲だと思いますし、
その前の「THAT'S WHY」も往年のアスパラ節が光っているキラーチューンだと思う
「LOST SHEPHERD」のダークかつスケール感のあるメロディラインやアレンジも相当格好良いし、
曲から感じられる詫びサビや物悲しさを含めこれはこれで一つの到達点のような曲にも感じる、
メロウでブルージーな「BLUE人」(そのまんまなタイトル)も沁みる曲だし、
コミカルだけど批判色も強い「STOP DOO WOP」も聴いてて凄く楽しい曲
この曲は早口の歌詞とスピード感のある演奏がめっちゃ癖になってて、
多分聴いた回数自体は一番多い・・・かもしれない。
題材は題材だけど、
ちょいちょい頷けるワードが入ってるのがまた日本語ロックファンを唸らせる、というか。面白い曲ですよ。
個人的に、
これ推しの3曲から外さなきゃいけないのか・・・って残念な気分に最もなったのは「BAD CAROL」。
この曲も当時めっちゃハマってたハズなんですけどね。。忍さんがかすれ声でシャウトする異色の楽曲。
歌詞も歌声も雰囲気も珍しくパンク色の強いナンバーになってますが、
この曲の安全な処から言いたい放題の他人に対する攻撃性はかなり聴いててスカッとしたんですよね
曲調としてもアスパラガスとしては新鮮だと感じましたし、
何より純粋に格好良い曲でもある
やはりロックバンドとしては、
一曲ぐらいこういう馬鹿野郎だのファ〇ク野郎だのまくしたてる曲があってもいい。
そういう意味合いでは何気にこういう曲久々に聴いて刺激を受けたような感覚が当時はあったんですね。
お得意の二度寝してないで
引き出しの奥にしまったって
己はきっと隠せないよ (小さな一歩)
赤字にした3曲は、
「SHALL WE DANCE?」に関しては、
もうみんなが大好きなアスパラガスというか、
THEアスパラガス!って感じの曲に仕上がってるんで、
これを赤字にしないのは逆に嘘でしょう、と(笑
ひたすらにポップなサビ、
三位一体の演奏の小気味良さ、
それでいて、
歌詞は何気に沁みるポイントもあって何気に感動する曲でもあるのが“強い”
今作は日本語詞に挑戦してる意欲作でもあるので、そういう意味でも、
往年の英詩ロックのキラーチューンが入ってる事で安心したファンも多いと思う
こういうナンバーもやってくよ、っていう意志表示にも感じてそういう意味合いでもシンボリックな一曲ですね。
「MESSED UP」は正直かなり暗い曲、
それも、
救いとか前向きさは最後までなく、
ひたすらこういうのが自分なんで。。っていう・・・
どうにも出来ない悲しい状況をそのまんま切り取り続けてるような(ある意味)凄い曲
でも、英語の部分と日本語の部分の言葉の使い方が面白くてそういう観点では聴いてて楽しい曲だと思う
この曲を推し曲に選んだのはぶっちゃけ趣味の部分がかなり強いんですが笑
しかし、
これはこれで等身大の感情を思い切りぶつけてる気がして・・・
聴いてて逆にスカッとする気持ちになれますし、
サビは半分くらい叫ぶように歌ってるんでインパクトもかなり大きい
満たされない心情を、満たされる描写もないまま最後まで歌い続けてるんで、
これはこれで物凄いリアルで刺さるというか・・・かなり大好き、めっちゃ大好きな楽曲になってます。
それと最初は静かに歌ってるのにどんどん声の音量がデカくなってく展開は発明だと思う。
頑張ってても中々報われない時に聴いたりすると、きっと、気持ち泣ける。
最後、
今作で一番好きな曲、
「小さな一歩」。
唯一、
完全に日本語オンリーのタイトルで
多分アスパラガス全体でも初めてなんじゃないか?と思うけど、
この曲はかなりの名曲・・・それもファン以外にも伝わる名曲だと個人的には感じていて、
イメージとしては熱闘甲子園で使って欲しいって思う位ポピュラリティがあって染み入る楽曲に仕上がってるんですね
具体的に書くと、この曲は男の子を励ます目的で作られたと聴いてて感じるナンバーなんですよ
上手くいってない日常、何も変わらない人生、だけど、それでも希望を信じて新しい一歩を・・・
って書くと、相当クサい曲に感じるかも分かりませんが、
忍さんの歌詞がそこまで説明くさくない上に、
必要最低限の言葉でまとめられてるので、
凄く風情があるというか・・・
美しいくらいに少年が悲しみから立ち上がる様が描かれてる一曲なのが個人的にいつ聴いてもグッと来る一曲、
メッセージソングと言えばメッセージソングだし応援ソングと言えば応援ソングなのかもしれない
だけど、この曲のメッセージや応援は直接的でない上に押しつけがましくもない、
ただ、「何やってんだよ!」って笑いながら、でも、優しく背中を押してくれる感じ・・・って言えば分かりやすいかな
この曲は更にメロディ、アレンジも素晴らしくて、
特にギターサウンドの鳴りの気持ち良さは特筆ものです
リフロックの集大成的な音像が素晴らしい、
尚且つスケール感のあるサビメロも良くて・・・って好きな要素しかないような曲ですね。
ここまで理屈っぽく書いてきましたけど、
本当は理屈とかでは説明出来ない良さがある素晴らしい曲だと思う
出来ればこの曲はいつかどういう形でも良いから大勢に伝わって欲しい。
それくらい自分的には大きな一曲ですし、コンスタントに聴き続けている最高の楽曲ですね。
今日のレビューの為に、
改めて通して聴いてたんですが、
どこを切ってもおいしい、隙が無い、気持ちが良い。
そういうアルバムに仕上がってると感じましたし、
正直アスパラガスの入門編にも相応しい名盤だとはっきりと思いました。
このアルバムのツアーに行けなかったのが唯一心残りですね。。
でも、コロナ禍が終わったらまたライブ観たいですね!