サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

Chilli Beans. 「"Welcome to My Castle" at Budokan」@日本武道館 24.2.3

2024-02-07 | LIVE












先週の土曜日、Chilli Beans.のライブを観に行きました。










日本武道館に来たのは去年のSHISHAMO以来約1年振りでした。
日本でも特に有名なハコの一つのはずなのに、意外と来る機会は少ないですね
ちなみにこの先も特に武道館のチケ取ってる訳ではないので、これが今年初にして
納めになる可能性もなくはない笑
去年がそうだったので。
ただ、
初めて行った時から武道館特有の雰囲気は大好きで、
デカ箱にも関わらずダイナミックではなく繊細さも兼ね備えた音響も大好きだ
やはり、武道館には武道館ならではの観心地が存在していて、そこもまた楽しみにしていたポイントでしたね。
 チリビのライブに関しては
去年の9月以来なので約半年ぶり・・・です
何気にこれで4回目の鑑賞になり、最早一介のファン感もある
ただ、
自分はフェスに行かないので、
そのすべてがライブハウスでの鑑賞だったんですよ
なので、チリビが武道館で演奏する事に関してのイメージがそこまで沸いてなかった
だからこそ、「どうなるんだろう?」ってワクワクしながら参加した公演でした。












仕事を終え武道館に向かうと
2時間前から開場だったので中に入ってゆっくり本を読んだりして座席でくつろいでいた。
その際、
ステージを眺めると新アルバムのジャケットと同じく城のセットが組まれていて、
いつも以上に気合の入ったステージになる事が予見された。
メンバーの登場と共にステージからは煙がモクモクと吹き出し、
怪しげな雰囲気の中「Hello bad boy」からライブはスタート。
ヒリヒリしたギターソロや全体的に超クールなパフォーマンスが格好良く早速魅了されていく。
そこから、
躍動的なベースラインも気持ち良いアルバムを代表する楽曲「Weicome」が放たれる。
先ほどのダークな聴き心地とはうってかわって開放的なロックナンバーで会場を沸かせていく
この曲は、
古き良き王道のロックを感じさせる楽曲で、
個人的にはTRICERATOPSにも通じる王道から逃げないタフなロックチューンに仕上がってると思った
気持ち良いぐらいにコテコテのロックショウ感が最高に楽しくて自然に踊っていました
虹色の照明も素敵だったなぁ。
からの、
再び不穏なロックナンバー「neck」では、
メインギターのLilyがよりギタリストらしいポージングで痺れるフレーズを弾いてたのが印象的だった。
「待って おかしいな」の部分でシンガロングも煽っていた「rose」
この曲辺りで、
正直今のChilli Beans.はもう既に武道館を自分らのものにしているな。と強く感じていた
サビ最後の「シャリラ」の合唱の部分含めてむしろ大舞台のが似合うんじゃね?って思っちゃいましたね。


Motoが「Welcome to My Castle!」と呟き、
なんとソロ&ヒップホップスタイルで「My life is saikoo」を披露(!)
ああ、
こういう風にライブでは披露するんだ~とちょっと感心しながら観てましたね
独特のダンスも面白かった
そして、
一部ガニ股で歌っていた刺激的なロックナンバー「See C Love」
更に、よりグルーヴィな演奏でロックンロールの波を引き起こした「This Way」と
チリビの不敵な部分を表現したパートもまた格好良かった。
ブリンブリンのベースラインに、
ギターソロも炸裂、
そして強固な意志を叩き付けるクールな歌詞.....とチリビの手前を貫く良さが凝縮されてた場面だった様に思う。
 そこから、
「I Don't Need Your LOVE」の不穏なシンガロングも楽しかった「duri-dade」
この曲では恒例の4人ドラムも観れて武道館でも遊び心を忘れない普段着姿がまた痛快でしたね
にしても、あのシンガロングは意味合いも含めて中々にスカッとする感覚ありました笑
そして、
個人的に大好きな「aaa」も披露!
この曲ではMotoがギターボーカルとしてパフォーマンスするので
そういう意味では新鮮さを感じる楽曲でもある
ただ、
この曲は、
ZEPP DIVERCITYの時よりも仕上がってた
原曲の...浮遊感があって儚げなエッセンスがそのまま武道館のスケールで鳴り響いていて、
その感覚にめちゃくちゃカタルシスを受けながら聴いていました。

例えるなら、
普段観ている30分アニメを映画館で観るような感覚に近かった。
間奏のオルタナティブロック、インディーロック感も素晴らしく、その陰鬱な世界観含めて
この場所で思い切り陶酔出来たのは貴重な体験でした。
この曲の、達観しながら、静かに鬱に浸ってる感じが大好きなのよね。悲哀に美しさを見い出してる気もする。


楽器隊が踊りながら弾く様も視覚的に面白かった代表曲「lemonade」
エモーショナルなギターソロ、
それに沸く会場、
みんなで踊った感覚・・・そのすべてが素晴らしく、やっぱり最後に「レモネイド。」って
呟くように歌って終わる締めが格好良くてこの日もライブ映えする一曲でした。
この曲は「いやいやいやいやいや~」の部分に様々な感情が込められている様な気もして、
自分自身も過去の想い出等に浸らせながら堪らない気持ちで聴いていましたね。
今度は、
ドラマティックに歌いこなした「アンドロン」
ミラーボールが回りお洒落なギターリフで会場をダンスホールに変えた「Tremolo」
80~90年代のディスコみたいな気分でノリノリで踊ってました
三人が中央に集まる演出もアツかったなあ。
バックのビジョンが夜景に変化し、
ドライブの疾走感も表現しながら披露した「daylight」
この辺は正にパーティ!!って印象で、ただただ純粋に楽しいパートだった。

からの、
「I likeをころして」と歌う「doll」を皮切りに再びダーク・モードに突入。
ゾクッとするような雰囲気で退廃を歌うこの曲は
確かに、
こういう大きなハコに似合ってるかも・・・と感じながら浸っていた。
クールなダンスミュージックの様な感触もあってそれもまた新鮮な一コマだった。
圧巻だったのは、
「死にたいのいつも」と普段とは違って直立不動気味で歌った「stressed」
より繊細なボーカルとオルタナティブなメロディラインと...
正直、
病んでる様な楽曲ですが、
だからこその美しさもあってこれまた忘れられない一曲。
自分の中の悲哀を丁寧に掬い上げていく様なこの曲が存外に好きな事にも気付いた。
 MCで「楽しんでますか?」と問い掛け、
サビの歌唱も光った「Raise」
この曲は、
ライブが始まる前「絶対大ハコに映えそう。」と想像してた曲の一つだった
「こけてみな?今よりもっと楽になるでしょ?」と意気揚々と歌い、
「自分の足でTry」の部分では腕をぐるぐる回すそのポージングもまたエモーショナルで熱かった。
武道館だからって必要以上に気負ってない感じと、
武道館だからこそアクションも派手になっていた
その両面があった公演に感じていた。


Motoが座りながらしとやかに歌った「wonderland」
この曲は生で聴くと音源以上にギターの音が鋭利にも感じてそこが格好良かった。
続く「spark」は
ほぼほぼMaikaがボーカルの曲なので、
彼女が歌っている最中Motoは座りながら楽しそうにMaikaの歌を聴いたり、
ハモったりとこの曲もまた新しい一面を垣間見せた優しさが溢れる名曲だと思った。
その二人のボーカルの絡みも、
光を感じさせるアンセムっぷりも素敵だったし、
裏方に徹しながらも静かに熱さを感じさせるギターもいぶし銀で良かったですね。
 音源以上にファンキーなベースサウンドをかました暗黒のダンスナンバー「105☺︎」は・・・
城に模したセット、渋めの照明も相俟って
RPGの絶望イベントみたいな、
限りなくブキミなパーティ感が凄くてその異質っぷりに痺れました
こういうダークな作中観で踊らせる事が出来るバンドは❝強い❞
チリビも、早くもその領域に入って来たか・・・!と思い
感慨深くもあった暗黒舞踏会っぷりでした。


ライブもいよいよクライマックスに突入。
2022年の12月に初めて行ったライブ以来に聴いた初期の楽曲「digital persona」
この曲がまた久々に生で聴いたら滅茶苦茶踊れる曲に進化しててスゴかった
Motoのボーカルも他の曲よりも声を張り上げて超ノリノリで格好良かった
何気に、
声量も凄いんだな~って感じつつ、
時に寝っ転がって自転車漕ぐようにフリーダムに歌唱してたのも痛快で良かったですね
会場全体が一体になって「シェキララしようぜ!!」と合唱した「シェキララ」
この曲もまた、
昔の...
バブル期のディスコの様な雰囲気があって(勿論、経験した事は無いに決まっている笑)
その一瞬だけにすべてを懸けてる様なムードがとっても快感でしたね。
正に武道館をダンスホールに変えてしまった見事な演奏、
最早、
完全に❝武道館が似合うバンド❞になってしまったChilli Beans.
本編最後はライブハウス賛歌にも聴こえる名曲「you n me」で締め
この曲は「クレイジーナイト」ってフレーズが出た時から急激に感化されて
2階席のスタンドでめっちゃ自由に踊り狂ってました。
これぞライブの醍醐味、
自己の解放...
を感じつつ、
この日はサビの美メロもより際立っていた様に感じその進化もまた嬉しかったりもしたのでした。
「ビリビリ」というワードも興奮に繋がり、最後は「ライブハウス武道館」を完璧に表現して終わった
その短期間にグングンとロックバンドとして伸びている様に感銘を受けた、
これまた印象に深く残る❝初武道館の瞬間❞でございました。
ありがとうございました!!!












1.Hello bad boy
2.Welcome
3.neck
4.rose
5.My life is saikooo
6.See C Love
7.This Way
8.duri-dade
9.aaa
10.lemonade
11.アンドロン
12.Tremolo
13.daylight
14.doll
15.stressed
16.Raise
17.wonderland
18.spark
19.105☺︎
20.digital persona
21.シェキララ
22.you n me

23.School
24.I like you















アンコールは、
管理人も大好きな「School」からスタート!
武道館のあの音響であの美しいリフを聴けたのは感謝しかない。
客席も真っ白に照らされめっちゃ明るい中で剥き出しの演奏を叩き付けてたのも良かった
「しつけしないでよ 楽しみたいだけよ」というフレーズに感化されつつ、
解放感たっぷりのサビと歌詞のテーマはどこか聴いてて救われる部分があるなあ~って。
やっぱりチリビは魅力的なロックバンドだ。
 最後の最後は、
新アルバムの最後の曲「I like you」をしっとりと披露して締め。
Motoがアコギを弾き、Maikaは鍵盤を弾く・・・というフレッシュなスタイルでした
そう言えば2ndはライブで観てると結構新しい形も多いのでさり気に音楽的な挑戦も多かったんだな、と。
キラキラした優しい歌に、ミニマムなグルーヴが合わさってとても聴き心地の良い世界が出来ていた
 そう、
新譜もまたダークな過程を経て牧歌的で優しさの残るこの曲で終わるので、
初の武道館ライブっぽさもありつつ、しっかりと新譜の再現を果たしたんだな。
そういう風にも感じられそこ含めて非常に満足度の高いライブに感じました。

城というテーマに相応しいハコなのも間違いないし、
その計画性も含め、
本当アーティスティックに進化しているバンドの現在地が刻まれた記念碑的な一夜だった。
改めてチリビの凄さを再確認出来た夜だったので、今後のツアーもチケ取って是非ゆきたいですね!


令和のロックバンドも、カッケーっす。




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